【野球】最速で5月17日に優勝決定 1回戦のエース対決がカギを握る/2026春季リーグ戦 法大戦展望

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第5週を終えた東京六大学野球2026春季リーグ戦。唯一全カードで勝ち点を獲得している慶大は勝ち点3で単独首位を走っている。残るは3週。5月16日から始まる第6週には優勝の可能性が残された4校が出場する。首位の慶大は3位の法大と、2位の明大は4位の早大と対戦。第6週での優勝の可能性があるのは慶大のみで、以下の場合に優勝が決まる。

・慶大が2勝0敗で勝ち点を獲得し、かつ明大が1敗
・慶大が2勝1敗で勝ち点を獲得し、かつ明大が勝ち点を落とす

優勝決定は最速で5月17日11時開始予定の第1試合・慶法2回戦の試合終了時。優勝すれば23年秋以来5季ぶり41回目。

 

ここまで立大、明大、東大から勝ち点を獲得し、6勝1敗の勝ち点3で単独首位を走る慶大。残るは第6週の慶法戦と、第8週の早慶戦の2カード。2位の明大と3位の法大はともに2カードを残し勝ち点2。勝ち点1で2カードを残す4位の早大まで優勝の可能性は残されているが、現時点では先頭を走る慶大と、慶大を追う明大と法大による三つ巴の様相か。

慶大は24年秋から3季連続5位と低迷していたが、今季はすでに4位以上が確定していて、Aクラス入りも濃厚。優勝すれば、主将・廣瀨隆太(令6商卒・現福岡ソフトバンクホークス)や2年生エース・外丸東眞(令8環卒・現東芝)を擁した23年秋以来5季ぶり41回目となる。

今季の慶大はまさに隙のない戦いぶり。復活、いや覚醒したエース・渡辺和大(商4・高松商業)、東大2回戦で6回1安打無失点と好投した先発2番手・広池浩成(経4・慶應)、ブルペンを支える鈴木佳門(経2・慶應)水野敬太(経3・札幌南)ら投手陣は、チーム防御率1.60でリーグトップ(2位は明大の2.96)と、抜群の安定感を誇る。

東大2回戦で6回8奪三振の好投を見せた広池

打線も7試合で二桁得点3回と好調。イニングあたりの得点数もリーグ1位だ。ここまで打順の変更はあれど、スタメンで出場した野手は9選手のみ。春のオープン戦で信頼を勝ち取り、固定された選手たちが結果を残している。好調ぶりを表すのは三振と四死球の数。昨季はチーム全体でアプローチに課題があったが、今季は三振33に対して四死球は35と改善が見られている。特に、4番を張る中塚遥翔(環3・智辯和歌山)は元来持っていた長打力を伸ばしながら確実性もつけ始め、2本塁打はリーグトップタイ、打率.360はリーグ4位、8打点はリーグ3位と三冠王も射程圏内だ。

三冠王も狙える好成績の中塚

第6週で対する法大は3カードを終え、4勝3敗で勝ち点2。立大、早大から勝ち点を獲得したが、東大にまさかの0勝2敗で優勝争いから一歩後退した。慶大から2勝0敗で勝ち点を獲得すれば慶大と同率首位に躍り出るが、勝ち点を落とすと12季連続のV逸が確定する。20年春以来の優勝に向け、まずは慶法戦で勝ち点を獲得し、第7週に控える“血の法明戦”に弾みをつけたいところだ。

 

昨年は春秋で計8試合を戦った慶法戦。慶大はいずれも1勝1分2敗で勝ち点を落としている。この8試合は慶大47得点、法大48得点と壮絶な乱打戦を繰り広げた。

その展開の一因となってしまったのが、渡辺和の法大との相性の悪さ。昨年は法大以外には54回を防御率2.83と好成績も、法大相手には19回を防御率9.00。K%も法大以外には22.7%を記録したが、法大相手には12.2%に留まった。昨年は被打率.500(10打数5安打)で2被弾と苦手とする中村騎士(営3・東邦)に加え、今季からレギュラーを張る金谷竜汰(法4・東海大菅生)土肥憲将(キャリア4・鳴門)ら右打者への投球が肝となる。左打者も、昨年から主軸を張る片山悠真(文4・八王子学園八王子)今泉秀悟(キャリア3・石見智翠館)に、打率.429で首位打者の俊足巧打・境亮陽(営2・大阪桐蔭)、リーグトップタイの2本塁打を放っている怪物スラッガー・井上和輝(法2・駿台甲府)など切れ目がない。昨季歴代2位タイのシーズン27安打を放った藤森康淳(営4・天理)こそ状態が上がっていないが、昨秋のドラフトで1位指名された松下歩叶(令8営卒・現ヤクルトスワローズ)の抜けた穴を感じさせない強力打線を今季も形成している。

 

野手陣とは裏腹に、昨年苦しんだ法大投手陣。昨季の慶法1回戦で7回1死まで完全投球を見せた山床志郎(文3・高鍋)の離脱などベストコンディションでないながらも、今季は総力でカバーしている。1回戦の先発が濃厚な助川太志(グローバル4・茗溪学園)は、4先発で18回1/3とイニングは多く消化していないが、防御率1.47はリーグ3位。渡辺和と助川の投げ合いが目される1回戦の結果が勝ち点獲得のカギとなってきそうだ。2回戦はここまで菅井颯(営3・日大山形)が先発しているが、小刻みな継投策で戦ってくるだろう。

 

慶大の注目投手は熊ノ郷翔斗(環2・桐蔭学園)。昨季デビューした速球派右腕だ。法大打線の核となる井上和に真っ向勝負を演じ、慶大に流れを引き寄せたい。

“火の玉ストレート”で法大打線を抑えたい

野手は服部翔(政3・星稜)に注目。昨年1年間固定できなかった三塁手のポジションに定着した。ここまで3失策も、本職は遊撃手の服部による三塁守備は絶品。1番を打つ俊足の境を出塁させない守りで、投手を援護したい。

上位打線に繋げる打撃を期待したい

神宮の青空に三色旗が高らかに掲げられるか。はたまた夜明けを誓う暁の太陽がそれを阻止するか。激戦必至の慶法戦が始まる。

(記事:柄澤晃希)

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