前節、立正大戦ではオノノジュ慶吏(政2・前橋育英)の2ゴールなどで圧巻の4発逆転勝利。今季初の連勝を目指してホームで拓殖大戦に臨んだ。先制点を奪ってゲームを優位に進めたい慶大だったが14分、フリーキックから先制を許し、さらに21分にはこぼれ球からミドルシュートを決められいきなり2点のビハインドを背負う。このままでは終われない慶大は45分、三浦大其 (経3・慶應)がコーナーキックを直接沈め1点差と迫る。さらにハーフタイム明けの47分、三浦大のドリブル突破からの折り返しを受けた山本凉(法2・桐蔭学園)が胸トラップから冷静に流し込み同点に追いつく。勢いに乗った慶大は61分、左サイドにおいてフリーでボールを受けた梅野真生(総3・成蹊高/横河武蔵野FC U-18)が前へと運び左足を振り抜く。これが逆転ゴールとなり慶大は初めてリードを奪う。しかし88分にペナルティキックを献上。絶体絶命のピンチとなったが、福井大次郎(経3・慶應/横浜F・マリノスユース)が冷静にストップ。このままリードを守り切った慶大が3-2で勝利した。
2026/5/9(日)14:00キックオフ@慶應義塾大学下田グラウンド
【スコア】
慶應義塾大学3ー2拓殖大学
【得点者】
14分 拓大 井上恋太朗
21分 拓大 宮川恋
45分 慶大 三浦大其
47分 慶大 山本凉(三浦大其)
61分 慶大 梅野真生
【慶大出場選手】 | |
ポジション | 背番号 選手名(学部学年・出身高校) |
GK | 21 福井大次郎(経3・慶應/横浜F・マリノスユース) |
DF | 2 三浦成貴(商4・浜松開誠館) |
| 3 古金谷悠太(理4・日体大柏) |
| 5 田形昂生(政4・慶應) |
| 16 霜田晟那(理2・都立八王子東/FC町田ゼルビアユース) |
MF | 30 堀ノ口瑛太(総1・神村学園) |
| 11 梅野真生(総3・成蹊高/横河武蔵野FC U-18) |
| → 66分 7 朔浩太朗(理4・学習院高等科) |
| 13 三浦大其 (経3・慶應) |
DF | → 87分 6 斎藤大雅(文4・立命館宇治/京都サンガF.C.U-18) |
| 23 山本凉(法2・桐蔭学園) |
| → 71分 27 片岡律貴(政3・慶應) |
| 26 鈴木義仁(政3・帝京長岡) |
| → 80分 8 小野翔大(経3・慶應) |
FW | 9 オノノジュ慶吏(政2・前橋育英) |
逆転勝利を収めた前節、立正大戦から中3日で迎えた今節。スターティングメンバーは若干名変更がありつつも、チーム全員で今季初の連勝を目指す。開始早々の10分、三浦成貴(商4・浜松開誠館)のロングキックに抜け出したオノノジュ慶吏(政2・前橋育英)がシュート。しかしここはオフサイドとなりチャンスには結びつかない。

キャプテンマークを巻く三浦成
直後の14分、自陣右サイドの相手フリーキックをクリアできず、そのまま押し込まれて先制を許す。反撃に転じたい慶大だったが、相手の激しいプレッシャーによりなかなかゴールまでたどり着けない展開が続く。21分、押し込まれた状態で自陣右サイドにおいて相手がボールをキープ、左サイドにボールが渡り絶好の得点機となるも福井大次郎(経3・慶應/横浜F・マリノスユース)が1対1の場面を制してボールをはじく。しかし、そのこぼれ球を相手に拾われ、鮮やかなミドルシュートで勝ち越しを許す。序盤で2点のビハインドを背負う苦しい展開となったが、慶大イレブンは声を掛け合いながら同点、さらには逆転へ向け攻勢を強めていく。フリーキックやコーナーキックといったセットプレーからチャンスを作るもなかなかゴールが遠い時間が続くが、45分、梅野真生(総3・成蹊高/横河武蔵野FC U-18)のシュートから獲得したコーナーキックを三浦大其 (経3・慶應)が直接叩き込み、反撃の狼煙を上げる。慶大に流れが来たまま前半は終了し、1-2で折り返す。

芸術的なコースを描く
勢いに乗った慶大は後半開始早々、三浦大が得意のカットインから左足でクロスを上げると、ゴール前に駆け上がった山本凉(法2・桐蔭学園)が胸でトラップし、右足でボレーシュート。相手キーパーの反応は間に合わず、同点弾となった。山本はリーグ戦初ゴール。

山本は気持ちで押し込んだ
追いついてからは慶大の時間が続く。左ISH・山本と左WG・梅野、左SB・田形昂生(政4・慶應)による連携で左サイドを支配し、チャンスをつくっていく。58分には梅野がカットインから右足でファーサイドを狙ったシュートを放つが、わずかにゴールポストの右に外れる。61分、中央で前を向いた山本から梅野にパスが渡ると、今度は縦に仕掛け、左足でニアサイド上を狙ったシュート。強烈な一撃がネットを揺らし、勝ち越しに成功した。梅野も山本と同様、嬉しいリーグ戦初ゴールとなった。

思い切り左足を振り抜いた
最初の交代は66分、勝ち越し弾の梅野に代え、朔浩太朗(理4・学習院高等科)を投入。71分には山本に代えて片岡律貴(政3・慶應)を投入し、チーム全体でハードワークを続ける。三浦大の左足、片岡の右足から繰り出されるプレースキックでゴールに迫るも、決め手に欠く展開が続くと、80分、鈴木義仁(政3・帝京長岡)に代えて小野翔大(経3・慶應)を投入。片岡と小野の投入でセットプレーの高さも確保していく。その後はなかなか攻撃に転じることができず、守勢を強いられると、86分、攻撃の核・三浦大に代えてDFの斎藤大雅(文4・立命館宇治/京都サンガF.C.U-18)を投入。三浦成、斎藤雅、古金谷の3CBによる5バックにシフトし、1点のリードを守りにかかる。しかし、直後に自陣ボックス内でファウルを犯し、PKを献上してしまう。慶大キーパーは福井。高校時代にチームメイトだったキッカー・川村舞弥の蹴るコースを完璧に読み切り、見事なセーブでボールは枠外へと転がる。一度副審の旗が上がり、福井の反則により蹴り直しになるかと思われたが、最終的に反則は認められなかった。

ビッグセーブを見せる
ビッグセーブで同点の大ピンチをしのぐと、続くCKもルーズボールを福井がキャッチ。5分以上あったアディショナルタイムもリードを守り抜き、3―2で逆転勝利を収めた。関東リーグでの連勝は24年以来2季ぶり。
(記事:柄澤晃希、甲大悟 取材:塩田隆貴、稲垣遥河)
【選手インタビュー】
◇山本凉(法2・桐蔭学園)
――今の率直な気持ち
素直に嬉しいです。
――序盤に0対2となったが、その時のチームの雰囲気や話し合ったこと
ホームで2回とも負けていて勝てていない中で、あれから相当失点した後の行動やメンタリティを準備してきて、2失点しても「それも想定内だよね」というのをしっかり話し合って流れを渡さずに、前半ラッキーな形ではありましたけど1点返して結果逆転できたのはチームとしても良かったと思います。
――ゴールの場面を振り返って
三浦大其選手はカットインでクロス上げてくるというのはいっしょにずっとやっていて分かっていました。いいボールが来たので、しっかり決めるところまでのビジョン、胸でトラップして決めるというのをイメージ通りできて良かったです。
――関東大学リーグでは初ゴール
開幕前から「得点王になる。アシスト王になる」というのを言ってきた中で、だいぶ遠くはなりましたけどようやく1点入って安心していますし、ここから勢いをつけてどんどん点を取りたいという気持ちです。
――来週のアウェイマッチに向けて
去年と今年合わせて2連勝がなくて2年ぶりなので、この流れでどんどん連勝して1部昇格を見据えていきたいです。
◇三浦大其 (経3・慶應)
――今日の試合を振り返って
前半最初に2失点して、結構難しい展開だったのですが自分たちの中で失点しても大丈夫だというメンタルは練習の時から話し合っていたので気持ちを落とすことなくやれたいい試合だったかなと思います。
――先制点となる直接コーナーキックについて
あのコーナーキックはセットプレーの技の中で正直狙ってはいなかったのですが、真ん中のところに落とすという中で風を考慮して強く蹴ったら、うまく風に乗って入ってくれたのかなと思います。
――2点目のアシストについて
あれは自分の中で1番得意な形で、カットインしてからのクロスの精度は常にこだわっているので、自分が持ったら味方は走りこんでくれるというチームの約束事になっているのでそれがうまく形になったのかなと思います。
――現在得点、アシストともにリーグトップだがタイトルは視野に入っているか
今年はチームでも昇格を目標にしているのですが個人としても特にゴールの方は結果にこだわっているので、このペースのまま慢心することなく貪欲にやっていきたいなと思います。
――次節、神奈川大戦に向けて
神奈川大はプロ内定選手がいて簡単な試合ではないと思いますが今日みたいに出ていない選手含めて全員で雰囲気作って練習から最高の準備をして戦っていきたいと思います。
◇梅野真生(総3・成蹊高/横河武蔵野FC U-18)
――今の率直な気持ち
嬉しいんですけど、まだ勝ち負けイーブンになっただけなんで、課題もいっぱいあるんで、まだまだ来週からみんなで。トレーニングしていかないとなっていう気持ちです。
――前半決めきれない展開が続いたなかで、どのような気持ちで後半臨んだか
個人的には前半はあまり思いっきり行けてなくて、自分の良さを出せてなかったので、思いっきりやろうかなっていう。それで自分の良さを出して勝ちに貢献できたらなっていう気持ちで後半入りましたね。
――今日ゴール決め切った時の感想
いやー6試合また決められなくて、アタッカーとして結構不甲斐なかったんで、嬉しかったですし。でもまだまだ 1点目なんで、これからのという気持ちもありりつつも、まあめっちゃ嬉しかったです。
――リーグ戦初ゴール?
初ゴールです。新人戦は最後の方決めたんですけど、結構そこから全然決めれてなかったんで、ちょっと焦ってたんですけど、とりあえず 1点取るとよかったです。
――次節の意気込み
今日は勝てたんですけど、結構チームとしても、個人的にめっちゃ課題あってまだまだなんで。 1週間しっかり準備して、また決めれるように頑張ります。
◇福井大次郎(経3・慶應/横浜F・マリノスユース)
――今シーズンホーム初勝利となったが
チームとしてやっぱホームで勝ってないのはみんな気にしてたところもあるんですけど、最初2失点してしまって、自分のミスもあって、チームに迷惑かけた部分があったんで、最後PK止めて勝てた部分は良かったですけど、チームメンバー以外も含めて、全員で掴んだ勝利だなと思います。
ーーPKストップに際して何か考えであったり、チーム内で何か共有とかはあったか
前回までで拓殖大学はPKを蹴っていなくて、データとかはなかったんですけど。個人的な話になるんですけど、ユースの時の先輩でよく練習してたのもあったので、そこはちょっとラッキーな部分はあったんですけど。
――最後に後半ピンチが続いたが、集中力が切れなかった
ディフェンスライン協力して全員で守れました。ディフェンスラインに限らず、フォワードもミッドフィルダーも全員チームのために走れてみんなで掴んだ勝利だなと思ってます。

