昇格への絶対条件は「勝利」のみ。春季リーグ最終戦を迎える慶大は同会場Aコート第1試合で立教大が国際武道大を下したことで、1部昇格の条件はこの最終戦で山梨大を破ることに絞られた。プレッシャーのかかる大一番、満員の観衆が迎えるなか運命の一戦が幕を開ける。第1セット序盤、OH・野口真幸(商4・慶應)が相手ブロック2枚の間を撃ち抜くスパイクで5点目を奪うと、続く8得点目にはMB・稲井正太郎(法3・慶應)が相手2枚ブロックの後ろへ落とす技ありの軟打を決める。第2セットの13点目の場面では、主将のOH・山口快人(経4・慶應)が決死の片手ブロックを決め、相手に流れを渡さない。最後は主将の山口が乱れた2段トスをきっちり打ち切り、25-15で難なくこのセットも連取した。1部リーグ昇格へ王手をかけた第3セット、OH・野口の先制点を皮切りに慶大は完全に主導権を握ると、S・松田悠冬(商2・慶應)の安定したトスから繰り出される攻撃を中心に一挙に6点をブレイクする快調な滑り出しを見せる。慶大は終始大幅なリードを保ったまま攻め続け、25-12で第3セットも圧倒。セットカウント3-0で山梨大を下し、悲願の1部昇格を決めた。
2026年5月23日(土)
2026春季リーグ @大東文化大学東松山キャンパス
慶大×山梨大
出場選手 | ||
ポジション | 背番号 | 名前(学部学年・出身校) |
MB | 22 | 稲井正太郎(法3・慶應) |
OH | 7 | 中村玲央(総2・福大附大濠) |
OH | 1 | 山口快人(経4・慶應) |
MB | 8 | 中島昊(経2・慶應) |
S | 13 | 松田悠冬(商2・慶應) |
OH | 10 | 野口真幸(商4・慶應) |
L | 4 | 今田匠海(政3・慶應) |
途中出場 | ||
L | 3 | 緒方哲平(総3・日向学院) |
得点 | ||
慶大 | セット | 山梨大 |
25 | 1 | 20 |
25 | 2 | 15 |
25 | 3 | 12 |
第1セットは慶大の先制から始まる。序盤、OH・野口真幸(商4・慶應)が相手ブロック2枚の間を撃ち抜くスパイクで5点目を奪うと、続く8得点目にはMB・稲井正太郎(法3・慶應)が相手2枚ブロックの後ろへ落とす技ありの軟打を決め、山梨大を相手に試合を優位に運ぶ。セット中盤、前半に得たリードを山梨大の連続得点で追い詰められる展開となるが、L・今田匠海(政3・慶應)の粘り強い守備からサイドアウトを取り、流れをつなぎ止める。しかし、その後も山梨大の連続得点により14-11となった場面で慶大ベンチがタイムアウトを要求し、監督が選手を奮い立たせる。その後、途中出場のL・緒方哲平(環3・日向学院)のサーブから再び攻めの姿勢を見せ、終盤も猛追を見せる山梨大相手に慶大は同点を許さない。最後はOH・野口の強烈なスパイクが決まり、慶大が第1セットを25-20で先取した。

続く第2セットは山梨大の先制でスタート。しかし、慶大は第1セット同様、序盤からリードを奪う展開を作る。13点目の場面では、主将のOH・山口が決死の片手ブロックを決め相手に流れを渡さない。その後も引き離しにかかる慶大は、22点目をMB・稲井が渾身の1枚ブロックで仕留めるなどリードを広げる。最後はOH・山口が乱れた2段トスをきっちり打ち切りセットポイントを取り、25-15で難なくこのセットも連取した。

1部リーグ昇格へ王手をかけた第3セット、OH・野口の先制点を皮切りに慶大は完全に主導権を握ると、S・松田悠冬(商2・慶應)の安定したトスから繰り出される攻撃を中心に一挙に6点をブレイクする快調な滑り出しを見せる。その後もMB・中島昊(経2・慶應)が鋭いサーブで相手を崩して得点を重ねると、OH・中村玲央(総2・福大附大濠)やOH・野口が度重なるブロック、スパイクでさらに得点を追加する。慶大は終始大幅なリードを保ったまま攻め続け、25-12で第3セットも圧倒。セットカウント3-0で山梨大を下した。

終わってみれば、慶大が終始圧倒するストレート勝ち。試合終了のホイッスルの直後、選手たちはコート中央に集まり、歓喜の瞬間を観客とともに分かち合った。これにより、慶大は悲願の1部リーグ復帰を確定させた。「しぶとさ」を貫いたチーム山口は、この勢いのまま関東1部リーグの舞台へと突き進む。

(取材:松永一真、根本佳奈、梅木陽咲)

