慶應スポーツ新聞会

【ソッカー(男子)】第9節 個で勝る強敵に歯が立たず…0-3の完敗で先の見えないトンネルへ 明大戦

文字通りの惨敗だ。昨季関東リーグ覇者の明大相手に、慶大は序盤から防戦一方。9分にセットプレーからあっさりと先制されてしまう。なんとか前半を1失点でしのぎ風上の後半に巻き返しを図ったが、チャンスはほとんど作れず、自らのミスから幾度となくカウンターを浴びた。66分、68分に連続得点を許し、意気消沈。GK上田朝都(総2・横浜F・マリノスユース)の再三の好セーブも虚しく0-3で敗れ、降格圏を抜け出せない厳しい状況が続いている。

今節、カメラ故障により写真の枚数が大変少なくなっております。そのため、ギャラリーとコラム連載はお休みさせていただきます。予めご了承ください。

 

第91回関東大学サッカーリーグ戦 第9節

 

2017/06/10(土)14:00KO@味の素スタジアム西競技場

 

慶應義塾大学0-3明治大学

 

 

【得点者(アシスト者)】

〔明〕9分 柴戸海、66分 小柏剛(柴戸海)、68分 小柏剛

 

 

◇慶大出場選手

GK上田朝都(総2・横浜F・マリノスユース)

DF手塚朋克(環4・静岡学園高)

DF沼崎和弥(商2・暁星高)

DF八田和已(総2・桐蔭学園高)→46分 鴻巣良真(総3・国学院久我山高)

DF増田皓夫(商3・桐蔭学園高)

MF落合祥也(商2・横浜FCユース)→70分 田中悠人(総3・サンフレッチェ広島ユース)

MF片岡立綺(総4・桐蔭学園高)

MF松岡瑠夢(総1・FC東京U-18)→46分 小谷春日(環3・藤枝東高)

MF近藤貫太(総4・愛媛FC)

FW田中健太(法4・横浜F・マリノスユース)

FW渡辺夏彦(総4・国学院久我山高)

 

慶大のスターティングイレブン

関東リーグ第8節を終え、11位と不振にあえぐ慶大。それでも前節は第7節終了時点で首位を走っていた流経大相手に堂々たる戦いを演じ、勝ち点1を獲得した。そして今節、昨季関東リーグを制しながら今季は9位に沈んでいる明大相手に、須田芳正監督は流経大戦と同じスタメンを起用。ようやく見えかけた不振脱出の糸口をつかむ、そんな試合になるはずだった。

 

だが、慶大は開始直後から明大との個人能力の差を見せつけられる。追い風を利用して積極的に裏を狙ってきた明大アタッカー陣に対して、慶大DF陣は対応が後手に回るシーンが目立った。勢いそのままに明大は9分に先制点を挙げる。慶大のパスミスからの流れで奪われたCKをファーサイドで合わせられ、ポストに当たったボールを来季の浦和レッズ加入が内定している明大副将・柴戸海(4年)に押し込まれた。慶大も前線での細かいパス回しを頼りに反撃を試みる。14分、PA内の混戦でボールを拾った田中健太(法4・横浜F・マリノスユース)が右足を振り抜く。決定的なシーンだったが、鋭いシュートはわずかにゴール左へ逸れた。これ以降、慶大はほとんどチャンスらしいチャンスを作れず、試合の主導権は完全に明大へ。ディフェンスラインが揃わずに裏を取られるシーンが目立ち、慶大はなかなか前線にボールが渡らない状態が続いた。30分には沼崎和弥(商2・暁星高)の裏に抜け出されGKと一対一のピンチを迎えたが、上手く距離を詰めたGK上田朝都(総2・横浜F・マリノスユース)がシュートを弾き、追加点は許さず。なんとか前半を1点差で乗り切り、風上となる後半に望みをつないだ。

 

後半の頭から、慶大は勝負をかけた。ケガ明けの鴻巣良真(総3・国学院久我山高)、スーパーサブの小谷春日(環3・藤枝東高)を同時投入。「風上だからもうちょっと前からプレスに行って、ロングボールを蹴らせれば風で戻るから相手陣内でやろう」という須田監督の指示のもと、逆転を目指した。しかし、開始早々にペースを握ったのはまたしても明大だった。48分、最終ラインでボールを奪われ、そのまま一対一へ。ここも上田がビッグセーブを見せてしのいだが、この後も慶大は低い位置でのボール回しでミスを連発。幾度となくショートカウンターを浴び、いつ失点してもおかしくない展開が続いた。相手陣内でのプレーになんとか活路を見出したい慶大は60分、近藤貫太(総4・愛媛FC)が左CKを風を利用して直接狙ったものの、鋭いボールはクロスバーをかすめるに留まる。なかなか流れの中からチャンスを作れないまま、66分、ついに明大に追加点を許す。前掛かりになった隙を突かれてカウンターを浴びると、左サイドからのグラウンダーのクロスをニアサイドで合わせられ、逆側のポストに当たったシュートはゴールへ。さすがの上田もこのシュートには為す術なく、致命的な2点目を奪われてしまった。慶大は悪い雰囲気を断ち切れず、2分後の68分にも自陣でのパスミスからあっさりと3点目を献上。須田監督はなんとか流れを変えようと70分に田中悠人(総3・サンフレッチェ広島ユース)を投入したが、もはや慶大に3点差をはね返す気力は残っていなかった。低い位置で奪われてのカウンターがビデオ再生のように繰り返され、上田が孤軍奮闘。終了間際のPKも上田がストップしたものの、最後まで反撃はできないまま、前後半合計でシュート1本という屈辱的な完敗を喫した。

 

「サッカー以前の問題」。試合後、須田監督の口調はあまりにも厳しかった。後半、負けているにもかかわらず得点への気力が感じられないこと、今季何度も目にしている連続失点などを、「メンタル以外の何物でもない」と指摘。手塚朋克(環4・静岡学園高)主将ら主力選手たちが悲壮な表情でミーティングをする場面も見られ、チームはまさにどん底状態にある。同日に行われた試合で最下位の桐蔭横浜大が快勝し、勝ち点差はついに1まで縮まった。責任感の強い選手たちにかかっているプレッシャーは、どれほどだろうか――。「変わらなきゃいけないのは学生たち」。須田監督の叱咤激励に、期待に、彼らは応えることができるだろうか。

 

 

(記事 桑原大樹)

 

試合後コメント

 

須田芳正監督

(試合を振り返って)何もないよね。サッカーのことを話すと言ってもね…。できたできなかった以前の問題だから。(足りなかったのは精神的なことか)毎回こういう話になっちゃうよね。彼らに言うことはないよ。OBでフットサル部門のコーチが来ていて、彼は今季初めて試合を見たんだけど、怒っていたね。OBとして非常に情けないと。要するにサッカー以前の問題。パスをつないだらミスだって起きるわけでしょう。ドリブルで取られることもある。それに対して本気になってみんなで守ろうとして、スプリントして戻ったとか、そういうのがあったかと。それで怒っていたね。それが今の状態を象徴しているんじゃないかな。サッカーのことに関しては…まあビビっちゃったんじゃないの。個人のところで、最初のワンプレーでうちのDFがちぎられちゃったり、競り合いでも勝てなかったり、それでビビっちゃってパニック状態でずっとやっちゃったということなのかな。(前半はなんとか1失点で持ちこたえた後、風上の後半で反撃するためにハーフタイムの指示があったと思うが)風上だからもうちょっと前からプレスに行って、ロングボールを蹴らせれば風で戻るから相手陣内でやろうと。でもそういう問題でもなかったね。確かに相手陣内でできていたしセットプレーも多かったけど、ベンチで話していたのは、「これうちら負けているんだよな?」と。点取れる気がしなかった。みんなで点を取りにいこうというオーラというか、そういう目には見えないものがあるじゃない。それを感じられないんだよね。(技術的な問題というよりも、ゴールを奪いにいく姿勢に不満を感じているということか)ゴールを奪うための戦術が分からなくて、どう動けばいいのか分からなくて迷っているのであれば、こっちが練習をさせるんだけど、そういうわけじゃないんじゃないかな。5年ほど前には数連敗して降格圏に落ちたようなこともあったし、連敗には慣れているんだけど、その時は盛り返して奇跡的に残留した経験もある中で、今回はまたちょっと雰囲気が違うんだよね…。新たな経験だね。(盛り返せるイメージがあまりないということか)まあリーグ戦は続くし何とかしなきゃいけないけど、でも結局やるのは選手なんだよね。選手が変わらない限りこの状況は続くんじゃないの。こっちが何か環境を作って変えさせるというのは2週間前にもやったけど、先週良くなったと思ったらさらに酷くなっちゃった。いつも負けるときは0-3とか1-3で、それも短い間隔での連続失点が多い。それってメンタル以外の何物でもないでしょ。2、3分で2点取られちゃうの。点を取られた時に諦めちゃう、下を向いちゃう。そういうところってこっちが尻叩いてやれって言うことじゃないでしょ。今日の3点目なんて見て分かるように、自分たちで相手にボールを渡して、そのあとみんな見ていてそのまま取られちゃったでしょ。そこは自分たちで立て直さないといけないんじゃない。結果の責任はもちろん監督が取る。そういうものだけど、だからと言って選手たちに責任がないと思ったら大間違いだよ。そういうところがまだ甘えているんじゃないの。(また1週間後に試合が続くが、どう立て直していくか)こっちはサッカーのトレーニングをしっかりやっていくことだけを考える。変わらなきゃいけないのは学生たち。自分たちでもがいて苦しんで、光を見つけ出せるように。彼らがそういう行動に出ないと変わらないんじゃないかな。

 

手塚朋克(4・静岡学園高)主将

(試合を振り返って)後半立ち上がりにあれだけ押し込んで自分たちのリズムを作った時に決め切れないのもそうだし、チャンスに向かう姿勢というか、そういうのをもっと見せていかないと勝負のこだわりというのは絶対見えてこないと思うので、そういうところを意識しなきゃいけないなと思います。(前半は思うようにプレーできなかったが風の影響もあったか)前半はなるべく0で抑えようという僕らの考え方というか、「天候をコントロールしよう」という監督からの話があったので、失点したのも良くないしセットプレーで天気を取られるっていうのも良くないんですけど、ああやって勢いに乗られた中で1点に抑えたというのは良かったし、あそこで自分たちのリズムを作れればもっと楽な試合展開になったんじゃないかなと思います。(後半はもう最初からいこうという感じで入ったのか)そうですね。普通ならあのペースなら2、3点取れると思うし、結果的に取れなかったのは俺らの意識の足りなさとかそういう部分だと思うので、そういうところをもっと擦り合わせていかないと絶対勝てないと思います。(手塚選手自身もかなり高い位置を取っていたが)やっぱり相手の20番にやらせないためにも20番に守備をさせるという意識もありましたし、自分は高い位置を取ればセットプレーにつなげることもできたので、そういうところは意識してやっていました。(チームの攻守における課題は)自分たちのリズムは作れる、でも勝負強さがない。そういうのはやっぱり練習からこだわっていかないといけないし、それこそ去年から主力として出ている4年生が全体を引き上げて迫力を持たせないと絶対勝利にはつながらないと思っているので、一番はそういう迫力だったり点を取るっていう貪欲さ、気持ちの面ではありますけどそういうところを見せていかないと立て直せないんじゃないかなと思います。(やっているサッカーは貫き続けると)こうやってやってきた以上貫かないといけないし、やっぱり個人で見ると明治とか他のチームには絶対勝てない。思うので、自分たち1人で抱えることなく、全員自分たちのサッカーを信じて仲間を信じてやるのが僕らのスタイルだと思うので、攻守一体となってもっとアグレッシブにゴールに貪欲にできればなと思います。(次節に向けて)上位チームでもありますし、ここで勝たなきゃいけないというよりは自分たちのサッカーを貫いてやりきらないと成長にもならないし、課題も出てこないと思うので、まずは自分たちのサッカーを信じる。勝負に対する貪欲さ、あとはこの一戦に懸ける思いというのをまずは順天戦にぶつけていきたいなと思います。

 

片岡立綺(総4・桐蔭学園高)副将

(試合を振り返って)前半は風下で1に抑えて、後半最初で点を取ろうって全員で行ったなかで、良い時間帯はあったんですけど、それで取りきれずに自分たちが失点してしまって悪い流れになってしまったので、率直にゲームをコントロールできなかったし、その勝負所で全員で戦えなかったなというふうに思います。(強豪との連戦のなかで今節での狙いは)連戦に向けて何かというよりは、流経大戦から統一して「攻守一体」っていうのを掲げていて、それをピッチで表現しようというふうに言っていたんですけど、それが単純に崩壊してしまったというのが今日のゲームだったと思います。(自身のプレーについて)やっぱりセカンドボールでゲームって結構決まってくると思っていて、そこを全然拾えなかったからこそ相手のチャンスの数っていうのが多くなったと思うし、こっちの攻撃っていうのが全然できなかったと思うので、そこはめちゃくちゃ課題だなというふうに思います。(守備面がうまくいかなかった要因は)ラインを上げようって言っていて、1点目はセットプレーで、2点目はカウンターで、3点目は自分たちのミスだったんですけど、誰かがボールを取られた後にそれを自分のミスだと捉えてチームで守る、ということがまだまだ全然統一されてなくて、そういうところができないとこの「攻守一体」のサッカーっていうのはできないと思いますし、そういうところが失点につながったのかなと思います。(次節に向けて)前期まだ残り試合があって、戦えるチャンスというのは残されているので一戦一戦を戦っていくしかないと思います。

 

近藤貫太(総4・愛媛FC)

(試合を振り返って)練習でやってきたことにチャレンジできなかったですし、こういう結果になってしまったので、非常に残念です。(今日の狙いは)短い距離でパスをつないで、前に運ぼうということですね。(早い時間に失点をしてしまったが)最初は風下でしたし、0-1でもまあ全然チャンスはあると思っていたので、そこに関しては悲観することはなかったんですけど、立て直せなかったですね。(何度か良い形もあったが)そうですね、自分が左から展開しててづ(手塚)が右から上げるというのはチームの一つの形なので、それは毎試合何回か出せるんですけど、まあやっぱりそこでの決定力だったり、そういうところはもっと精度を上げていかないといけないなと思います。(セットプレーが何度かあったが)まあ、もう少し合ってくれば入るかなという感じなんですけど、まあただその少しがなかなか埋まらないここ何試合っていう感じですかね。(その理由は)僕が安定して蹴れていない時もあるんですけど、ただまあ狙ったところに蹴れたときにやっぱり入り切れていなかったりとか、入る位置とタイミングがちょっと合っていないという感じで、まあ選手も変わったりしているので、そこはもう少し練習が必要かなと思います。(形を作りつつも点が取り切れない原因は)まさに今のチームの課題だと思いますし、そこで取り切れなくてその後立て続けに失点してというゲームがもう今季は今日が初めてじゃないので、そこはチーム力というか、まず一人一人が目の前の相手に負けないだったり、練習でやったことにチャレンジするだったり、そういうことをもっと徹底して、一人のアスリートとして、ベースの部分を上げていかないと、まだまだだめだと思います。(自身のコンディションは)僕自身のコンディションというよりもチームでやっているので、コンディションは良いですけど、僕が良いからどうってことじゃなくてチームとしてやっているから、チームとしての完成度をまだまだ上げていかないとやっぱり勝ち点3は取れないし、今日みたいなゲームになってしまうのかなと思います。(次節に向けて)どんなゲームをしても1週間後にはゲームが来るので、気持ちを切り替えるということも重要だと思いますし、ただその中で、僕はやっぱり練習でやったことをゲームでチャレンジする勇気の部分だと思うので、もっと練習の時から、今日も明治大学がプレスが速かったりしましたけど、そういうところをチーム全体で意識してやっていけばすんなりと次のゲームでチャレンジできるのかなと思うので、そういうところを取り組んでいきたいです。

 

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