【ラクロス(女子)】いよいよ開幕!初戦の緊張破り余裕の快勝/関東学生ラクロスリーグ戦 法大戦

女子ラクロス

勝負のリーグ戦が開幕した

いよいよ開幕した関東学生ラクロスリーグ戦。例年初戦に苦しむ傾向がみられる慶大であるが、開始2分にエースのMF竹村薫(環4)が先制のシュートを決める。流れにのったチームは相手に一歩も譲らず、前半を8-0で終える。後半も攻撃は止まらない。開始2分で更なる2得点を挙げる。途中、巻き返しを見せた相手に2点を奪われるも、主将のAT出原佳代子(経4)の3点目のゴールなどで初戦を13-2で飾った。

 

第30回関東学生リーグ女子 第1戦 vs法大

8/14(月) 17:50ドロー @富士通スタジアム川崎

 

 

前半

後半

合計

慶大

13

法大

 スタメン

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

49

横田真央

経4

渋谷幕張

DF

望月早紀

法4

慶應湘南藤沢

DF

70

飯豊広奈

政4

慶應女子

MF

11

竹村薫

環4

桐蔭学園

MF

42

力丸絢

法4

慶應湘南藤沢

MF

66

石川のどか

政3

品川女子学院

MF

73

伊藤香奈

経3

慶應女子

MF

96

白子未祐

文4

慶應女子

MF

97

小久保磨里奈

政3

慶應NY

AT

32

友岡阿美

政3

慶應女子

AT

33

西村沙和子

商3

慶應女子

AT

99(c)

出原佳代子

経4

慶應女子

ベンチ入り選手

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

28

大沢かおり

経3

学芸大附属国際

DF

62

櫨本美咲

経3

慶應女子

DF

94

吉原茉莉那

法4

学習院女子

MF

17

脇坂遥香

経2

慶應女子

MF

75

平井淑恵

商2

慶應女子

MF

89

山﨑茉莉花

政4

渋谷幕張

MF

98

大橋知佳

経4

慶應女子

AT

72

吉岡美波

理3

大妻多摩

小雨が降りしきる富士通スタジアム川崎にて、日本一を決める熱き長き戦い、第30回関東学生リーグ戦が開幕した。リーグ全体の開幕戦直後に行われた慶大の初戦の相手は法大。昨年10年ぶりにFINAL4進出を逃した慶大にとってこのリーグ戦は挑戦者として挑む。「絶対に今年こそは」(飯豊)。悲願の日本一へ向け部員101人で挑む慶大のリーグ戦が始まった。

竹村の先制点に喜ぶ選手たち

前半、1本目混戦のドローを相手に奪われた慶大であったが、なんなくボールをカット。俊敏で息の合ったパス回しが広げられ開始2分、MF竹村が持ち前の1on1で一気に3人抜きをみせ、先制シュートを決める。続いて3分、今度は主将出原がゴール前からパスを受け、そのまま弾丸シュートを放り込む。副将、主将と続いた得点にチームは流れを掴み勢いづく。その後も慶大がボールを支配し、出原、竹村に続き、MF伊藤(経3)、AT西村(商3)、AT友岡(政3)らがゴールをきめ、怒涛の8-0で前半を終えた。

今季ドロワーを担当する白子

大きくリードして迎えた後半戦。一度流れを掴んだ慶大の攻撃は止まらない。ドローを取られるもすぐさまボールは慶大へ。1分にMF白子(文4)のアシストを受け、西村がこの日2本目のシュートを決めた。さらに2分、白子がドローを取ると一気に速攻。竹村からのパスを友岡がそのままゴールに持って行きゴール。開始2分にして2得点をあげた。しかし、ここから法大の巻き返しが始まる。3分、ファウルを取られた慶大は相手にフリーシュートを与え、決められる。しばらく法大ボールが続き7分、一度はシュートを止めたものの2本目を止められずに失点。相手に2得点を奪われてしまう。だが今の慶大はこの失点でも調子が落ちない。その後は再び慶大が主導権を握り、10分に竹村がフリーシュートを決めると、続いてMF山崎(政4)もこの日初の得点を挙げた。さらに20分には出原がゴール裏から回り込んでシュート。この日3本目の得点を挙げた。「今日は自分でたくさん点を取ろうと意気込んで試合に臨んでいた」と語る出原。圧巻のゴールにベンチからもこの日1番の歓喜の声が聞かれた。最後の粘りを見せる法大を強靭なディフェンスで抑え、試合終了。開幕戦を余裕の勝利で終えた。

得点を挙げた山崎(右)と白子(左)

部員全員で掴んだ1勝目となった

終始攻撃で圧倒した今年の開幕戦は、例年苦戦している開幕戦とは違うラクロスが見られた。しかしながら選手たちはこの結果に満足しない。慶大女子ラクロス部が目指すのは1試合で25点とる「超攻撃型ラクロス」であり、出原主将もシュート率や後半の勢いの落ちを課題としてあげている。この試合は日本一への「11試合分の1試合」(竹村)。今後は昨年敗戦した東海大、そして最大のライバル早大が待ち受けており、道のりは長く険しい。まずは次の農大戦、ここで彼女たちの「超攻撃型ラクロス」による25得点が期待ができそうだ。頂点を目指して駆け抜ける慶大女子ラクロス部に今後も目が離せない。

(記事:堀口綾乃 写真:江島健生、岩見拓哉)

次戦 8月26日(土)vs農大

13:50〜ドロー @大井第二球技場

 

 以下、選手コメント

出原佳代子(経4・慶應女子)

(今日の試合を振り返って)初戦ということで昨年までも厳しい戦いが続いていて、今回も合宿明けで、良いパフォーマンスができるのかという疑問はあったんですけど、そのなかで最低限の得点はとれたと思っています。もっともっと上を目指さなきゃなとは思っているんですけど、やりたいことはある程度できたのかなと思っています。(開幕前取材のインタビューでは初戦の緊張について話されていましたが)自分でも思っていたほど緊張していなくて、試合に入るとき安心感がありました。昨日の練習でシュートミス、キャッチミスが多く、ミスしても当たり前だと、そういうミスがあっても安心していつも通りというメンタルでやろうと思っていたので、その辺は改善できたのかなと思います。(チームの完成度は)課題も多くみられましたが、合宿中で詰めてきたオールコートや、いい得点の取り方をしているところもあったので、ある程度はよかったと思ったんですけど、逆に試合を通して今後の改善点が明確になったので、しっかりと練習していきたいと思います。(その改善点とは)オフェンス目線になってしまいますが、もちろんシュート精度です。シュート率が前半50%を切ってしまっていて、チームとしては今年60%以上を目指しているので、もっともっと改善していかなくてはならないなと思っています。やっぱり疲れてきたとき足が止まってきて、ボールに寄ることができていなかったシーンが多くて、思い通りにならないプレーが続いてしまったシーンがあり、今後はレベルが上がった相手とやるうえで、そういったシーンがあると苦しい試合展開になってしまうと思うので、25点取るラクロスをする上ではそういったところが課題かなと思います。(ご自身の得点を振り返って)今日は自分でたくさん点を取ろうと意気込んで試合に臨んでいたので3点取れたことはよかったです。しかし、決めなきゃいけないシュートを外したシーンもありますし、もっとゴールに向かえたシーンもあると思っていますし、今後もっと得点に絡める選手に自分自身も成長していきたいと思います。(今後の試合に向けて)もちろん25点ラクロスを掲げているうえで次の農大戦やその後の学芸大戦は25点取りたいという気持ちがあるので、チャンスが来たときはつかみ取って、日本一を目指したいと思います。応援よろしくお願いします。

竹村薫(環4・桐蔭学園)

(今日の試合を振り返って)勝ち切れたってことが私たちにとって11試合分の1試合として自信になりました。部員101人で勝てたことも嬉しいです。(2桁得点をチームとしてはあげました)25点を1試合でとろうという目標がある中で13点は半分でまだまだ少ないかなと思います。課題が見えた部分もあるのでこれから改善していきます。(竹村選手自身3得点の活躍でしたが)もう少し点は取れたかなと思っていて、去年までは3得点3アシストを目標にしていて。今年はチームで25点を目指している以上自分は5得点3アシストは取りたいと思っているのでまだまだ足りないかなという思いです。(チームとしての完成度は)前半の8点はチームとして勢いを感じて、慶大のやりたいことができていたんですが、後半点を入れられてしまったのはまだ慶大の弱いところが出たと思うので、それを次の農大戦に向けて強みにできるように改善していきたいです。(次の試合に向けて)今日の試合はいいところも悪いところも見えたので、その課題を改善して次の試合に臨みたいと思います。

飯豊広奈(政4・慶應女子)

(開幕戦勝利おめでとうございます)ありがとうございます。(今日の試合を振り返って)初戦の緊張感からなのか、目標としていた25得点には全然届かなかったんですけど、良い開幕だったと思います。(リーグ開幕に向けてどのような準備をしてきたか)慶大は本当に後がないというか、これまで散々負け続けてきて、私は入部してから日本一を取っていないので、絶対に今年こそはという気持ちで全員が準備を進めてきたと思います。(25得点を目標にしていた中でこの大差の勝利は想定以上ではなかったということか)そうですね。まだ全然自分たちが目指しているところにはなくて、前半は良い形だったとは、思うんですけど、後半体力が落ちてきて、細かいミスだったり、自分たちの悪い部分が露呈してしまった試合だったと思います。(特に前半は守勢に回る時間は少なかったと思うが、その中で自身の出来は)前半は結構アタックサイドにボールがあったんですけど、そういう時こそAT陣もMF陣も油断というのが生まれてしまって、いきなりブレイクされて速攻を食らってしまったりするので、常に気を抜かずにという前半だったと思います。(このリーグ開幕の時点で、守備陣の完成度はどれほどか)DF陣の完成度は良い感じだと思います。やっぱり今年は代替わりしてからずっとディフェンスに重きを置いてやってきているので、良い形で開幕を迎えられたと思います。(リーグ戦が進むにつれてより強い敵と戦うことにもなると思うが、そこで勝つために足りないところはあるか)自分自身は結構今日は良かったんじゃないかと思っています。もう4年で後がないので、絶対に爪痕を残してやるんだという気持ちでクリアを運んだりしたので、自分自身は良かったと思います。ただ後輩や交代で入ってきた選手の強い気持ちがまだ足りないかなと思っていて。どんな選手もフィールドに立っている時間は絶対に自分自身が爪痕を残すという気持ちでやってもらわないと、と感じました。今日はそれが少し足りなかったんじゃないかと思います。(次の試合に向けて)日本一に向けては本当に一戦も落とせないし、自分たちの目標は全勝での日本一なので、絶対に次も勝ちきりたいと思います。

西村沙和子(商3・慶應女子)

(今日の試合を振り返って)勝って嬉しいし初戦をこういう勢いのつく形で勝てたっていうのはとても嬉しいんですけど、慶大が目指すのは25点取るっていうもっと勢いがあるチームなので、その半分しか点は取れなかったっていうのと、後半ちょっと体力が落ちたところで足が動かなかったっていうのはまだまだ課題だなって思いました。(開幕戦に向けてどのような準備をしてきたか)合宿明けでコンディションがそんなに良くないっていうのはあったんですけど、去年開幕戦で負けたというのもあり、ただ相手がどこっていうのは考えずに慶大のできる試合をやろうっていうのと、ボールを怖がらずにディフェンスもアタックもどんどんボールに関わろうということをみんなで考えてやっていました。コーチには困ったら走れと言われていて、慶大が強みにしている運動量を使えるようなプレーをしたいと思っていました。(自身の2得点をそれぞれ振り返って)1つはリバウンドでこぼれたのを拾ったのと、もう1個は裏からフィードをもらって打ったものなんですけど、みんなでやろうって言っていた「攻める」っていう1on1を仕掛けてのプレーはできなかったので、それはちょっと反省しています。でも得点に絡めたのは嬉しいです。(次の試合に向けて)あんまり間は空いてないんですけどまだ先は長いし、全勝優勝して日本一になるっていうのが目標なので、次も変わらずに勢いをつけて勝ちたいと思います。

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