FINAL4の立大戦に挑んだ慶大。開始早々にAT友岡阿美(政3)のゴールで先制すると、AT出原佳代子(経4)、MF竹村薫(環4)のゴールでリードを保ち前半を3-2で終える。後半も友岡が最初の得点をあげるとその後も点差を広げた。終盤1点こそ返されたが、ここ一番で勝ち切るラクロスができた慶大が7-3で勝利し、FINAL進出を決めた。
第30回関東学生リーグ女子 FINAL4 vs立大
11/4(土) 12:40ドロー @駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場
前半 | 後半 | 合計 | |
慶大 | 3 | 4 | 7 |
立大 | 2 | 1 | 3 |
スタメン
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 49 | 横田真央 | 経4 | 渋谷幕張 | 0 |
DF | 62 | 櫨本美咲 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
DF | 70 | 飯豊広奈 | 政4 | 慶應女子 | 0 |
MF | 11 | 竹村薫 | 環4 | 桐蔭学園 | 2 |
MF | 42 | 力丸絢 | 法4 | 慶應湘南藤沢 | 0 |
MF | 66 | 石川のどか | 政3 | 品川女子学院 | 0 |
MF | 73 | 伊藤香奈 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
MF | 96 | 白子未祐 | 文4 | 慶應女子 | 1 |
MF | 97 | 小久保磨里奈 | 政3 | 慶應NY | 0 |
AT | 32 | 友岡阿美 | 政3 | 慶應女子 | 2 |
AT | 33 | 西村沙和子 | 商3 | 慶應女子 | 1 |
AT | 99(c) | 出原佳代子 | 経4 | 慶應女子 | 1 |
ベンチ入り選手
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 28 | 大沢かおり | 経3 | 学芸大附属国際 | 0 |
DF | 3 | 大木茉莉 | 総4 | 慶應NY | 0 |
DF | 6 | 望月早紀 | 法4 | 慶應湘南藤沢 | 0 |
MF | 58 | 清水珠理 | 商1 | 慶應女子 | 0 |
MF | 77 | 橋本ひかる | 政3 | 慶應女子 | 0 |
MF | 89 | 山﨑茉莉花 | 政4 | 渋谷幕張 | 0 |
MF | 98 | 大橋知佳 | 経4 | 慶應女子 | 0 |
AT | 72 | 吉岡美波 | 理3 | 大妻多摩 | 0 |
王者慶大復活へ。着々と歩みを進める慶大が2年ぶりにFINAL4の舞台に戻ってきた。対戦相手はAブロックを2位で勝ち上がってきた立大だ。「目の前の敵と勝負することを意識してきた」(竹村)。1ヶ月間、アメリカ遠征や合宿などでさらに磨きのかかった慶大のラクロスが満員の駒沢第一球技場を沸かせた。
試合は前半開始早々から動いた。最初のドローを奪うと、出原が攻め上がり、ゴール前の友岡にパスを送ると、そのボールをゴールに押し込み先制。電光石火の攻撃で得点をあげた。このまま流れを掴みたかったが、ここから一進一退の攻防が続く。ここで光ったのが守護神G横田(経4)だ。3分には相手のフリーシュートを、7分には1on1をそれぞれスーパーセーブ。決して流れを渡さない。すると13分ゴール正面で得たフリーシュートを竹村が決め、2-0に。17分に速攻から1点こそ許したが、19分に主将の出原のフリーシュートが決まり3-1となる。「ここを決めなければ相手に流れを完全に持っていかれるところで決められた」。終了間際に立大のフリーシュートが入り3-2の1点差に詰め寄られたが、主将の一撃と4年の飯豊(政4)を中心としたDF陣のここ一番での集中力もあり流れを完全に立大に握らせなかった。前半を3-2の1点リードで折り返す。
後半も先手を取ったのは慶大。3分にパスを受けた友岡が中に切り込んでシュートを決めた。「前半も後半も先制点を取れて良い流れをつかめてよかった」(友岡)。友岡のゴールで慶大がさらに勢いづく。9分には出原のパスを受けたMF白子(文4)が左サイドから豪快にシュートを放ち5-2に。15分には友岡のパスを受けたAT西村(商3)が、17分には竹村がこの日2得点目をあげ、リードを広げた。19分に立大に1点を返されるも、その後をしっかり守り抜いた慶大が7-3で勝利。FINALへ駒を進めた。
立大の攻撃の時間もあり、個人の強いアタックに手を焼いた場面もあったが、常にリードを保っていた慶大。「どんな状況でも対応することができた」と竹村副将は振り返る。ただ、ATの出原と友岡の二人の口から出てきたのは二桁得点に乗せることができた試合だったという厳しいコメントだ。敵のレベルが上がり25得点は厳しくとも、二桁得点を達成したい。観客を魅了するとともに圧倒的勝利を成し遂げていく自分たちの理想とするラクロスへまだまだ道半ば。飽くなき探究心で日本一まで突き進んでいく。
・11.11駒沢FINALは慶應-明治の関東黄金カードに!!
4年ぶりの王者復権に燃える慶應か。4連覇に向け全勝で突き進む紫紺の王者明治か。迎えるFINALはAブロック1位とBブロック1位の対戦となり、2017年関東女子の黄金カードといっても過言ではないだろう。明大は「大事な試合での勝ち方を知っている」と竹村副将は話す。ただ、そんな王者も昨年日本一を目指す大学選手権と全日本選手権でいずれも敗れるなど決して付け入る隙がないわけではない。直接対決は春の六大学戦ではここ2年は1勝1分だが、公式戦ではここ3試合で3連敗を喫している。特に明大の王者街道が始まった2014年FINALでは5-6で、記憶に新しい昨年の開幕戦では6-11でそれぞれ敗れている。ただ今の4年はずっとこの悔しさをバネに練習に挑んできた。ここで負けるわけにはいかない。雪辱に燃える慶大戦士が部員101人で歓喜の若き血を轟かせる瞬間に期待したい。
次戦 11月11日(土)FINAL vs明大
ドロー:13:50 @駒沢オリンピック公園第二球技場
(記事:森田悠資 写真:内田貴啓、堀口綾乃)
以下、選手コメント
(今日の試合を振り返って)前半なかなか流れを持ってくることができず、苦しい展開になってしまったんですけど、後半で自分たちの流れやペースをつくり、ミスボールやダウンボールをしっかり取りきって、自分たちのポゼッションに持ってこれたところはよかったと思っています。でも得点力として、私たちは2分で1点、1試合25点を掲げているので、今回相手のレベルが上がっているとはいえ、やはり二桁得点は取りたかったというところが反省点です。来週FINALの明大戦では、雪辱を晴らすという部分で勝利にこだわるということもそうですが、なによりもチームとして掲げている二桁得点を達成したいと思います。(ご自身のシュートシーンを振り返って)点差も厳しかったですし、ここで決めきれなければ相手に流れを完全に持って行かれてしまうところで、決めきることだけを意識しました。昨日までの練習でもシュートシーンを散々イメージしてやってきたので、決めきることができてよかったです。(前半終了前に取られたチームタイムアウトではどのような話をされていたのですか)なかなか点差が開かなくて、オフェンス時間で決めきれずにペースを持ってこられなかったので、AT陣も段々と焦り始めてしまい、ボール持ちが長くなったり、ボールが動かなくなったりしたんですが、一回落ち着いて、しっかりボールを動かして決め切れるように頑張ろうという話をしていました。(アメリカ遠征含め、今日のためにどのようなことを重点的に練習してきたか)ダウンボールへの反応というところではアメリカの選手は技術的にレベルが高くて、そこは日本に持ち帰ってもしっかりやらなきゃいけないと思いました。また、オフェンス目線になってしまうのですが、シュートは早い段階からゴールへと勝負して決めきるということは、アメリカの選手でもやっていて、そこは私たちも日本で体現したいと話していました。今日できたかと言われれば、まだまだな部分がたくさんあるのですが、もっと技術的に基礎にかえってやっていきたいと思います。(次戦の位置付けは)あくまで今11分の6が終わったところです。明大戦は7試合目ということで、まだまだ通過点ではありますが、やはり私が1年のときの4年がFINALで明大に負けたので、悔しさを晴らすためにも絶対に勝ちきろうと思います。(最後に次戦に向けての意気込みをお願いします)次戦絶対に勝ちきって、日本一の流れを止めずにやっていこうと思います。本当に勝ちきることだけをイメージして、どんな展開になろうと、諦めず全員で走りきり、圧倒的なラクロスをしていきたいと思います。
(今の気持ちは)FINALに繋げられたっていうのが最高に嬉しいです。(アメリカ遠征含めFINAL4まで一ヶ月ほどどんなことを意識して練習に取り組んできましたか)目の前の敵と勝負することを一番に考えて練習してきました。(今日の試合を振り返って)勝因はどんな状況でも対応する力があったことだと思います。(個人としてのプレーを振り返って)FINAL4の舞台だと緊張するなっていうのは私が1年の時に4年の先輩方を見ていて思ったんですけど。それに向けて4年が緊張しても3年が助けてくれたのでしっかり戦うことができました。(明大とのFINALはどういう思い)ここ3年間負けてきたり、去年は全く戦えてなかったので、それを思うとかける思いも慶大全体でも強いと思うので、絶対勝利して優勝して全国に行きたいです。(明大の印象は)3年間優勝してきたというのもあって強いチームだと思います。どうやったら勝てるかを知っているチームだし、王者としてのプライドもあると思うので、私たちは挑戦者として臨みたいです。(FINALに向けて)まずは目の前の敵と向き合って一つ一つの勝負に勝てる用に次の試合もたくさん点が取れるように頑張るので、応援よろしくお願いいたします。
(FINAL進出おめでとうございます。今日の試合振り返ってどうでしたか)率直にほんとに嬉しいです。負けたら引退で、私のラクロス人生が終わると思ってたので、来週のFINALに繋げることが出来て本当に嬉しいです。(ディフェンスではどのようなことを意識していましたか)守りに入ったら負けだと思っていたので、立大は強敵ですが、とにかくゴールを狙うことを意識していました。(立大の印象は)攻めの1on1が強い選手、個人のスキルが高い選手が多かったので、それに苦しめられてファールを何回か取られてしまい流れを持ってかれたシーンがあったので、そこは修正点だなと思います。(立大のディフェンスは前線から強いプレッシャーをかけてきましたが、どのように対処しましたか)それはスカウティング済みでした。こちらがクリア側で相手がライド側で奪いに来るシーンではボトム(前線)からプレッシャーをかけてくることは想定済みで、その展開を練習していたので、成果が出たと思います。(アメリカ遠征は)アメリカ人の強いフィジカルだったり速いシュートだったり、力の差を感じました。オフェンス面では早いシュート、ディフェンス面では守りに入らないで、強い相手だからこそボールを奪いに行くということを学んで帰ってきました。それが少しは結果に繋がったのかなと思います。(FINALに向けて)今日はもちろん勝って嬉しいんですけど、来週負けたら天国から地獄なので絶対にここで気を緩めないで来週絶対に勝ち切って優勝したいと思います。
友岡阿美(政3・慶應女子)
(勝利おめでとうございます)ありがとうございます。(今日の試合を振り返って)FINAL4という舞台を去年の私たちは体験していなくて、勝ちに行きたい気持ちは山々だったんですが初めての地って感じで、勝ちたいっていう思いが強すぎて結構みんな緊張していたんですけど勝ってよかったです。それから、大久保さん(HC)にも言われたんですが2桁得点できた試合で取りきれなかったっていう次の明大戦に繋げられる部分があったので、良かった点と悪かった点の見えた良い試合だったと思います。(今日は2得点をあげましたが)それぞれ前半と後半の先制点という形になったので、良い流れを掴めたということで自分的には良かったかなと思うんですが、やっぱり他にも決めきれないシュートがあったのでそこは改善したいと思います。(アメリカ遠征、合宿ではどのようなことを重点的に練習しましたか)アメリカ遠征では相手が日本とは違うプレーをしてくるなかで私達もどういう風に戦えるかっていう部分で、強みのスピードだったりキレのある動きだったりを試せる場であったのでそこはよかったと思います。合宿では、今までやってきたこと、セットアタックだったりセットディフェンスだったりクリアだったりっていう部分に重点を置いて練習できたので、どちらも良い合宿だったなと思います。(次の相手は明大ですがどのような印象ですか)明大は堅いっていう印象がすごく強くて、オフェンスにしろ守備にしろ、硬く点を取って硬く守ってくるというイメージがあるので、そこをいかに私達が崩せるかが勝負だなと思います。(次戦に向けて一言)絶対勝つので、皆さんの応援がとても必要になると思うので見にきて欲しいっていうのと、私達も101人の力で、もう熱い想いだけで勝つ試合になると思うので、本当に頑張るので応援お願いします!