慶應スポーツ新聞会

【ラクロス(男子)】全日本大学選手権連覇!!しかし満足できる内容からは未だ遠く/全日本ラクロス大学選手権大会VS阪大

関西リーグ1位の大阪大学との、大学日本一を決める重要な一戦。試合開始早々、MD川崎元照(政3・慶應義塾)が先制点を奪い、慶大が勢いに乗る展開となる。しかし2Qは阪大の反撃に遭い、苦しい時間帯が続く。そこをG杉本健(経3・慶應義塾)をはじめとするディフェンス陣の奮起により持ちこたえ、4-3とリードで前半を終える。後半も滑り出し良く、AT井上裕太(経4・慶應義塾)、AT浅岡大地(文2・慶應義塾)、MD関根魁星(政4・慶應義塾)がそれぞれ立て続けに点を決め、リードを広げる。終盤、阪大の追い上げがあったものの、井上やAT立石真也(政1・慶應義塾)らアタック陣の援護があり、10-7で勝利。昨季に引き続き大学日本一の称号を手にした。

優勝杯を受け取る井上主将

 

第9回全日本ラクロス大学選手権大会 決勝 VS大阪大

11/26(日) 11:30 F.O. @駒沢オリンピック公園陸上競技場

慶大

経過

阪大

1Q

2Q

3Q

4Q

10

合計

 

 昨季惜しくも逃した「全日本優勝杯奪取」を目標に掲げる慶大。前回の南山大との一戦での快勝からうかがえるように、関東学生リーグ戦を経て、技術面・精神面の両面において磨きをかけてきている。大学選手権の先に立ちはだかる社会人クラブチームとの戦いを見越し、関西覇者である阪大相手にも、培ってきた力を見せつけ圧勝したいところだ。

シュートを放つMD松平悠希(経3・慶應義塾)

 

 試合開始直後の2分、フェイスオフでボールを奪った勢いでMD川崎が阪大のディフェンス陣を切るように割り入り先制点を決め、チームに勢いを付ける。その後ターンオーバーが起きるも、焦ることなくプレッシャーディフェンスで相手を抑える。味方の守りから生まれたチャンスを生かし、AT江原健(経2・慶應義塾)がゴール前からボールを押し込み得点。7分にパスミスから1点を返されるが、1Q終了間際にAT小笠原圭允(商3・慶應義塾)がゴール。慶大の流れでこのQを終えた。

ゴールを守る杉本

 

 2Qも慶大の攻撃から入る。しかし阪大の反撃に遭い、序盤は守備に徹することとなる。しかし、ここはDF片山瑛人(経3・慶應義塾)の体を張った守りや杉本の好セーブなどがあり、阪大の猛攻をしのぐ。守備陣の懸命な守りが突破口となり、井上が阪大の隙を突く形で追加点を挙げる。だが、相手も慶大のミスを見逃さず、2Qの終わりに2点を許す。結局、4-3で1点のリードのまま前半を折り返した。

1対1を仕掛けるLMF竹内豪(理3・慶應湘南藤沢)

 

 ハーフタイムに行われたスティックの審査で慶大がペナルティをとられ、3Qの出だしは阪大のエキストラマンオフェンス(慶大の守備陣が1人減った状態)により始まる。阪大はチャンスを生かそうと果敢に攻めるが、すぐに慶大がボールを奪い返し、ピンチを切り抜ける。その後は一転、相手Gの横脇を狙った技ありのシュートなどで、井上が2連続得点。さらに、その流れに乗るように立て続けに浅岡、関根がシュートを決め、阪大を引き離す。だが、またも慶大のペナルティにより阪大に攻撃の機会を作ってしまい、2失点。8-5で最終Qを迎えることとなった。

相手陣へ切り込む浅岡

 

 4Qはボールの取り合いとなり、両チームの攻守交替が激しい展開に。そんな中、4分に1点を返され2点差にまで迫られてしまう。しかし12分、井上がこの試合4得点目となる華麗なシュートを決め、再びチームに流れを引き寄せる。それに応えるように、杉本がまたも好セーブを連発。さらに立石が相手選手の落としたボールに素早く反応しそのままゴールを決め、勝利の決定打を演出。試合終了間際に阪大のカウンターで1点を返されるが、3点のリードを守り抜いた慶大が、2年連続の全日本大学王者に輝いた。

ボールを前線へ運ぶDF細川優作(経4・慶應義塾)

 

 見事に阪大を下し、悲願の全日本王者に向けさらに一歩前進した慶大。試合の入りや攻守の連携など、上手く機能した部分が多いように思えた今試合。しかし、井上主将は「全然だめだった」と今日の試合を振り返り、チームの技術面での精度を指摘する。真の日本一を懸けた社会人クラブチームとのリーグ戦は、いよいよ2週間後に迫る。それまでに、今試合で見えた課題をどれだけ克服して臨めるか。彼らの正念場はここからだ。

(記事:新井賀南子/写真:下川薫、内田貴啓)

NEXT12/9() ラクロス全日本選手権大会準決勝 VS社会人2

@駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場 時間未定

 

 以下、選手コメント

 

井上裕太(経4・慶應義塾)

全日本優勝の率直な気持ち)あんまり嬉しいという気持ちは正直ないです。勝って当たり前の試合だと思っていて、それに対して3点差という本当に恥ずかしい試合内容だと思っています。僕たちの目標はあくまで日本一ということで、一つの通過点を通過したという感じです。(試合を振り返って)全然だめだったと思います。悪い時の慶應がフルに出た試合だったので、どれだけ修正できるかが次戦の格上相手と戦うにあたって重要だと思っています。例えば、切りかえだったり、グラムの激しさというところが初めから出力を上げないといけないと思っていて、今日の試合ではやっと3Qくらいになって慶應らしいグラムのよりだったり当たりができました。あと、オフェンスもディフェンスも精度の問題がありますね。そこの精度をもう少し高めていかなければいけないと思っています。(個人として4得点を挙げていましたが)全然だめですね。自分自身の手ごたえがないですし、チーム自体の手ごたえもないと思っています。(相手の印象は)ビデオスカウティングしたのですが、それ通りの相手だったなと思います。フィジカルはそこまで強いとは感じなかったです。ただ足は速かったなという感じです。(最優秀選手賞に選ばれた気持ちは)こういう賞って、本当にチームが僕に球を回してくれてただ入れるだけっていうことが多かったりして、ディフェンスがつないでくれれば決めるということだけなので、今日は僕の番だっただけだと思います。(社会人のクラブチームとの戦いに向けて)やはり精度のところですね。本当にちょっとのミスで、社会人は漬け込んできて点を入れてきたりだとか、流れをもっていくのが上手いチームが多いので、そこに対して隙を見せないというところは徹底したいなと思っています。

 

関根魁星(政4・慶應義塾)

(大学王者となった今の率直な気持ちは)素直に嬉しいです。(今日の試合振り返って)大学日本一になったんですけど、これから真の日本一に向けてまだまだ課題の残る試合だったと思います。(具体的にどのような課題が)学生相手には圧倒しなくてはならないチームなのに、入りの甘さだったり途中に気のゆるみから失点してそこから立て直せないシーンがあったので、次の社会人相手にはしっかりやっていきたいです。(ご自身の得点シーンを振り返って)僕あの形でしか点とれないんで(笑)中でパパっと点を取るっていう形をずっと練習してきたので、それを試合で出せて良かったです。(相手の印象は)元々ガツガツ来るチームだなと思っていたので、途中流れを持ってかれそうになったんで怖かったです。(次の社会人との対戦への意気込みは)今日のままだったら絶対勝てないので、ここから2週間あるので気を引き締めて更に二回りくらい成長して勝ちたいと思います。

 

杉本健(経3・慶應義塾)

(今の気持ちは)2年連続で大学日本一になれてとりあえずホッとしているというのが正直な感想です。(試合を振り返って)相手は関西1位でもちろん強いので、うかうかしていたら負けるという気持ちでやっていたのですが、途中相手の強みである部分でうちが勝てなくて、追いつかれそうになりました。(大阪大の印象)結構ガツガツ来て、個の能力が高くて、あとはうちが割と苦手としているクリアの部分で向こうがライドを頑張るチームだったので、そこさえできればうちのペースに持ち込めると思っていたのですが、途中そこではまってしまう部分がありました。(自身のプレーについて)自分としては、どんな展開でも来たシュートを止めて、オフェンスにつなげることが仕事なので、そう言った意味では最初の方は危ないシーンで守れたのは良かったのですが、追いつかれそうになった時に80分間ずっと集中して守り切るという面ではまだまだ甘い部分があったかなと思うので、そこは修正すべき点だと思います。(社会人チームとの試合までに意識して練習したいことは)次の相手は格上なので、まず自分たちの強みの部分と弱みの部分が今回ではっきりしたと思うので、弱みはちゃんと克服しつつ、チームとしては強みを活かせるように、そして入りからしっかり80分間集中しきれるようにしたいと思います。

 

原拓輝(経4・慶應義塾)

(全日本王者となった今の気持ちは)本当に嬉しいです。昨年も同じ舞台に立って、(井上)裕太と「来年もここに来よう」という話をしていたので、それが実現できたことは嬉しく思います。(試合を振り返って)1Qはそんなに悪くなかったんですけど、2,3Qでオフェンスのリズムが悪くなって、そこからディフェンスも悪くなってしまった感じです。なので、まだまだ反省するべき点は多いです。(ディフェンスでは相手を圧倒しているように見えたが)うちの片山くん(瑛人)は絶対抜かれないですね。社会人にも絶対通用すると思っています。アメリカ遠征に行って常に目線を上げていたので、その面では日本人の大学生には負けないと思っています。(自身のプレーを振り返って)良いところもあったんですけど、1失点目は完全に僕のせいでした。本当にまだまだ実力が足りないと感じています。次の大会まで精一杯頑張りたいです。(大阪大学の選手の印象は)1on1が上手でした。大学生相手では負けないとはいえ、やはり抜かれてしまう場面もありました。(社会人チームとの戦いに向けて)社会人はクロスワークやシュートのレベルが高く、大学生相手では通じていたものが通じなくなる部分があると思います。なので、残りの期間で一つ一つ突き詰めていきたいです。

 

小笠原圭允(商3・慶應義塾)

(今のお気持ちは)大学の日本一は一応通過点なので、この先のスティーラーズ戦とかを見据えてまだまだここからという気持ちですね。一応ひと段落はついたぐらいの気持ちです。(今日の試合を振り返って)オフェンスのミスが多く、全然流れに乗れなかった印象があります。それで相手チームに隙をつかれ、変な失点をして、というあまり慶大の流れが良くない試合でしたね。本当はもっと足を全体で動かしていって、小さく回していってという僕たちの練習してきたことをやりたかったんですけど、それがあまりできていなかったので、そういう点では反省しています。(本来の力を発揮できなかったと)そうですね、出し切れなかったです。慶大のオフェンスはハマるときはすごくいい感じでハマるので、それを次のスティーラーズ戦とかで見せたいなと思います。(ご自身のシュートシーンを振り返って)普段あまりああいうシュートは打たないんですけど、練習でカットインとかをしっかりとやっていたのでそういう意味で決められたのはよかったです。(相手の印象は)オフェンスは何枚かキーマンがいて、それを(慶大の)DFがしっかり抑え込んでくれていたので前回みたいな感じでよく守れていたと思います。あと、杉本(健)がちゃんとセーブしてくれたのでそこが良かったです。(これから社会人チームと対戦するにあたり、意識して練習していきたい点はありますか)やることは本当にこれから特に何も変わらなくて、ただただ精度を高めていく、コミュニケーションをとったりパスの精度だったりをひたすら高めていく2週間になると思っています。あとは2週間間が空くので、社会人のプレーをしっかりスカウティングして、それにしっかり対策して臨みたいと思います。(最後に次戦に向けて意気込みを)今日の試合はあまり出られなかったんですけど、次の試合はちゃんと出ると思います。そうなったときはもっと1点、2点、3点とたくさん点を取るので応援よろしくお願いします。

 

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