慶應スポーツ新聞会

【野球】7年ぶり完全優勝へ宿敵を粉砕せよ 早大戦展望

今週末に行なわれる第8週で慶大は早大と対戦することとなる。早慶戦ということもそうだが、慶大にとっては勝ち点5の完全優勝を懸けた大事な一戦。ここ3年苦しい戦いが続いている早大の戦いぶりを振り返りながら、早大戦の展望をしていきたい。

1.3冠から3年苦しむ早大

2015年春秋ともに六大学を制し、春の大学選手権で日本一、秋の神宮大会は惜しくも準優勝となったが六大学史上初の4冠に大きく近づいたシーズンとなった。春は投打ともに圧倒的な成績を残して完全優勝。秋は打者陣が苦しんだが、投手が粘って優勝を勝ち取った。その投手陣の中心が2年エース大竹耕太郎(H30スポ卒・現福岡ソフトバンク)とルーキーながら秋には1戦目先発に定着した小島和哉(スポ4・浦和学院)だった。

早大投手陣の防御率

シーズン

大竹防御率

小島防御率

チーム防御率

勝率

2015春

0.89①

1.25

1.25①

.909①

2015秋

2.22⑤

2.40⑥

2.57②

.800①

2016春

5.40⑧

2.86

3.52③

.462⑤

2016秋

10.80

1.60①

2.93③

.571③

2017春

3.12

3.63⑨

4.05⑤

.500④

2017秋

3.14

3.68⑦

3.73④

.273⑤

2018春

卒業

2.44④

3.58⑤

.500④

下級生の台頭で作り上げた投手王国は長く続くものと思われたが、2016年春は大竹が開幕の東大戦以降本来の投球を見失い、防御率5.40と不調に。小島は中継ぎ待機でまずまずの成績を残したが、チーム防御率は3点台後半と投手陣全体でいい結果を残せなかった。また、新打線も振るわず、5位に終わる悔しいシーズンとなった。

なかなか投打がかみ合わない

大竹は秋も苦しみ、防御率は10.80と本来の投球を取り戻せず、登板数も大きく減ってしまった。一方で小島が中盤以降第1戦先発として活躍。防御率1.60で最優秀防御率投手に輝いた。このシーズンも打者は低調に終わったが、勝ち点3で3位となっている。

再起を目指した昨春は加藤雅樹(社3・早稲田実業)を中心に打線が活発化。一方で投手陣は小島と第2戦先発に定着した柳澤一輝(H30スポ卒・現Honda鈴鹿)がなかなか試合を作ることが出来ず、期待されたルーキーの早川隆久(スポ2・木更津総合)も大学の壁にぶつかり、チーム防御率は4.05でリーグ5位。打線の好調をいかせず、結局4位に終わった。

そして昨秋は、投手陣がやや持ち直し、打線も調子はまずまずだった。しかし1点差ゲームを5戦5敗とことごとく落としたことで、負けを積み重ねた。明大に1勝、東大に連勝したのみで3勝8敗と東大と同率5位に沈んでしまった。

早大野手陣

シーズン

打率

1試合平均得点

1試合平均本塁打

勝率

2015春

.312①

5.66①

0.83①

.909①

2015秋

.228④

3.90③

0.40④

.800①

2016春

.234⑤

3.38⑤

0.31④

.462⑤

2016秋

.231⑤

3.71⑤

0.36⑤

.571③

2017春

.267③

5.58②

0.92①

.500④

2017秋

.249④

4.45③

0.36⑥

.273⑤

2018春

.247④

2.80⑤

0.50②

.500④

投手陣を中心に考えてきたものの、やはり不調の原因は野手陣にありそうだ。昨春以外のシーズンはあまり良い成績を残せせずに終わっている。今季もここまで1試合平均得点は5位となっている。投手陣の不調をカバーできるような打線の奮起がなければ、これからも苦しむことになるだろう。

 

2.今季の早慶振り返りと早大対策

最優秀防御率の可能性がある髙橋亮

慶大はここまで8勝2敗。第7週の結果で早慶戦を待たずに優勝が決まった。投手陣は防御率リーグトップ、打線も打率リーグトップと投打ともに好調をキープしている。一方の早大は上記の表でも示したように投打で苦しんでいる。

早大の打線はチーム打率4位だが、その中軸には高打率の打者が並ぶ。3番の福岡高輝(スポ3・川越東)は打率.368でリーグ7位。ヒット14本のうち7本が二塁打、直近の法大3回戦ではリーグ戦初本塁打を放ち、持ち前のバットコントロールに加えて長打力も兼ね備えたバッターになった。昨春から4番を任されている加藤は今季は長打こそ多くはないが、打率.371でリーグ6位とつなぐ役割をきっちり果たしている。そして5番の捕手岸本朋也(スポ4・関大北陽)が今季大ブレイク。シーズン序盤は控えだったが好調の打撃を買われてスタメンを奪取すると打率.393でリーグ4位の成績を残している。このクリーンナップには要警戒だ。また、下位打線では檜村篤史(スポ3・木更津総合)が打率3割、吉澤一翔(スポ2・大阪桐蔭)が2本塁打と侮れない。

慶大投手陣としてはこのクリーンアップを徹底マークすることになる。また、1・2番の出塁を許さないこと、クリーンアップを分断することでこれまで通り投手優位に進めていけるだろう。また、早大の攻め方の特徴として、無死のランナーを送りバントです進めるケースが多くみられる。内野陣でプレッシャーをかけてバントを許さず、相手のペースを乱すことも試合の中で重要なポイントになってきそうだ。もちろんバント処理を誤って相手にチャンスを与えることだけは避けたい。なお、髙橋亮吾(総3・慶應湘南藤沢)はここまで防御率1.52とリーグ2位。早慶戦で7回2/3を無失点に抑えれば立大田中誠也(コミ3・大阪桐蔭)の1.16を抜き1位に浮上する。

 

今季の早大投手陣を語るにはやはり小島の存在は欠かせない。明大3回戦こそ打ち込まれたが、その登板を抜けば防御率は1.26、クオリティスタート(6回以上投げて3失点以下)どころかハイクオリティスタート(7回以上投げて2失点以下)を全登板で記録している。直近の法大戦では1回戦をソロ本塁打の1点に抑えて150球完投。中1日の3回戦では被安打4の129球、1失点完投を記録するなどスタミナ面でも更なる成長を遂げた。与四死球率もこれまでのシーズンより良くなっており、大きな壁として立ちはだかるだろう。

昨年の登板でも1回戦に小島から放ったヒットは春2本、秋も3本と捉えきれていない。なお春は2本のヒットのうち1本が清水翔太(H30総卒)の満塁弾、秋も3本のうち2本が清水翔だった。一方で四死球でランナーを溜めて清水翔の1本で得点するという形だっただけに、今季も粘って四死球を貰い、チャンスを作っていきたい。

 

完全優勝を懸けた早慶戦。まさに大舞台ではあるが、現状の実力を考えれば勝てない相手ではない。いつもと同じように「平常心」をもって1戦必勝で快挙を成し遂げてもらいたい。

 

対戦成績(第7週終了時点)

 

慶大

明大

法大

立大

早大

東大

慶大

 

4-3

0-2

5-4

6-3

5-4

2-3

4-1

7-1

第8週

15-0

5-1

明大

●○●

 

●●

●○○

●○○

○○

法大

●●

○○

 

●○●

○○

立大

○●●

○●●

 

○○

○○

早大

第8週

○●●

○●○

●●

 

○○

東大

●●

●●

●●

●●

●●

 

 

順位表(第週終了時点)

順位

大学

勝ち点

試合

勝率

慶大

10

0.800

立大

13

0.667

明大

13

0.538

早大

10

0.500

法大

12

0.455

東大

10

10

0.000

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