慶應スポーツ新聞会

【ソッカー(男子)】アディショナルタイムの劇的決勝弾で2連勝! 来季につながる好ゲームに 第20節 vs拓大

前節の日体大戦の快勝で無事に2部残留を決めた慶大。リーグ戦も残り3節となる中、拓大との一戦を迎えた。前節の勢いのままに序盤から相手を突き放したいところであったが、相手の粘り強いプレスに苦しめられる。両者こう着した状態のまま前半をスコアレスで折り返すと、後半はチャンスを量産。しかし得点とはならず、90分を通して均衡を破ることはできない。勝利の立役者となったのはピーダーセン世穏(経3・FCトリプレッタ)。90+分に訪れたゴール前のチャンスを見事に決め切り、これが決勝ゴールに。接戦をモノにし、連勝をマークした。

 

第92回関東大学サッカーリーグ戦 第20節 vs拓殖大学

2018/11/10)11:30KO栃木市総合運動公園

【スコア】

慶應義塾大学―0拓殖大学

【得点者】

90+2分 ピーダーセン世穏(慶應義塾大学)

慶大出場選手

GK上田朝都(総3・横浜F・マリノスユース)

DF佐藤海徳(政3・桐光学園)

DF鴻巣良真(総4・国学院久我山)

DF酒井綜一郎1・慶應義塾

DF 中島玲央(総4・柏レイソルU-18)

MF 増田皓夫(商4・桐蔭学園)

MF八田和己(総3・桐蔭学園)

MF山田盛央(総3・藤枝東)→79分 堤惠杜(商4・清水東)

MF江本優貴(総3・大宮アルディージャユース)14分 松岡瑠夢(総2・FC東京U-18)

MF多嶋田雅司(商3・国学院久我山)→85分 小谷春日(環4・藤枝東)

FWピーダーセン世穏(経3・FCトリプレッタ)

 

負傷中の主将、松木駿之介(総4・青森山田)も応援席から声を張り上げる

前節からスタメンに変更はなし。上位相手に快勝した勢いのままに、2連勝を成し遂げたいところ。また、スタメンの半数以上を占め、チームの核となっている3年生の躍動も期待される。内容にこだわり、少しでも上位浮上を目指す。

 

GK上田が一試合を通して神がかり的なセーブを連発

前半立ち上がりは攻撃陣の連携がスムーズに機能し、慶大ペースに。しかし、アクシデントが起きたのは11分。前節2得点の活躍を見せた江本優貴(総3・大宮アルディージャユース)が、相手との接触による負傷で交代を余儀なくされる。ここ数試合で「中心になっていた」(冨田賢監督)存在であっただけに痛い離脱となったが、慶大は代わりに松岡瑠夢(総2・FC東京U−18)を投入し、ゴールへの糸口を探る。前線からプレスを試みて主導権を握ろうとする慶大だが、なかなか思いのままにフィニッシュまで持ち込むことができない。また、相手にエリア内まで攻め込まれる場面も目立ち、立ち上がりよりもかなり停滞した攻防に。前半はゴールネットを揺らすことができないままスコアレスで折り返す。

 

ピーダーセンが最後にストライカーの仕事を完遂した

後半、慶大は攻撃の組み立てを見直し、先制を目指す。すると、前半はこう着していた流れが徐々に慶大に傾き、決定機が増加していく。ピーダーセンや松岡ら攻撃陣が調子を上げると、中盤の選手を起点にそれぞれ見せ場を作っていく。だが、相手の拓大は9位に沈み、残留争い真っ只中。そう簡単にゴールを割らせてはくれない。相手の粘り強いディフェンスをあと一歩崩し切ることができず、いずれも得点には至らない。さらに、65分以降は相手の反撃が牙を剥き、幾度となくピンチを迎えることに。GK上田朝都(総3・横浜F・マリノスユース)の再三のビッグセーブでなんとかしのぎ続ける慶大だったが、気の抜けない苦しい時間帯が続く。0−0のまま90分が経過し、前期と同様のドロー決着かと思われた90+エンディングに歓喜の瞬間を届けたのはピーダーセンだった。佐藤海徳(政3・桐光学園)がペナルティエリア深くまで侵入して入れたマイナスのパスにニアサイドで合わせ、勝ち越しに成功。終了間際の劇的ゴール、慶大は見事に白星を獲得した。

手に汗握る接戦を制した

最後まで全員で守り切り、かつ最後に決め切った今節。1年を通して確実に強くなった黄色の戦士たちの成長が、内容結果ともに表れた試合だった。昇格も降格もない今、言ってしまえば残りの数節は消化試合。そんな中で彼らは、3年生を中心にいかに良いパフォーマンスを見せ、来季につながる試合をこなしていくか、既に先を見据えている。「一試合一試合で成長して、リーグ戦の最後の試合で一番慶應らしいゲームができるように」(冨田監督)。2週間後に有終の美を飾るためにも、慶應の誇りを胸に、最後まで走り抜いてほしい。

(記事:髙橋春乃、写真:桑原大樹)

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試合後コメント

冨田賢監督

——試合を振り返って

相手の拓殖大は残留がかかっていて、そういう中で僕らは来季に向けて、そういう強い意志を相手に見せようっていうことで、ゲームとしてはお互いこう着したというか、拓殖さんの残留にかける思いとか迫力みたいなのはすご感じて、本当にうちも(上田)朝都が何本も止めてくれた部分があるのと、あと苦しい時にディフェンスラインがしっかり我慢してくれて、そこがやっぱりちょっと夏場から良くなって、だんだんチームとして悪い内容の中でも最後こうやって勝ち切れるゲームができたっていうのは、少しチームとしても力が出てきたのかなと思います。

——前期と同様、苦戦を強いられる時間帯が長かった中でも、最後に決め切ることができた

前期だったらあそこで我慢できないで失点しちゃっていたと思うんだけど、朝都とか(鴻巣)良真含めて、綜一郎(酒井綜一郎=政1・慶應義塾)も1年生だけど本当に良いカバーしてたし、今外せない選手になってきてると思うので、来週は玲央(中島玲央=総4・柏レイソルU-18)も累積で出られないし、えも(江本)もけがしちゃったし、正直えもはかなり中心になってたから離脱は痛いんですけど、それこそ総力戦なので、またイチから一人ひとり準備して、良いゲームができるように頑張りたいと思います。

——残留が決まった今、残りの試合で考えていることは

昇格とか残留はかかってないけど、僕が就任の時に今年1年、一試合一試合成長して、リーグ戦の最後の試合が一番慶應らしいゲームができるように、ということで一試合一試合やってきたので、そういった意味でも次の試合は今日のゲームよりも良い試合をして、あとは本当に来年1部に昇格するためにはこのままじゃダメだと思うし、残り2試合勝つことが来年にも必ずつながると思うので、そういった意味で大事な2試合だと思うのでしっかり準備したいと思います。

——次節の立教大戦に向けて

前期は非常に悔しい形で敗北したので、夏と後期を通じてチームとして成長したっていうのをピッチ上で見せられるように頑張りたいと思います。

 

鴻巣良真(総4・国学院久我山)ゲームキャプテン

——試合を振り返って

我慢の時間が長い、苦しいゲームでした。

——GKの上田選手にはかなり助けられた

助けられましたね今日は(笑)。あいつが何本もセーブしてくれたからラストああやってチャンスが生まれて。いやあ、彼のゲームでしたね。

——前期に比べて後期は明らかに失点が減っている

前期までは個人個人で守備をしていたというイメージがすごく強かったんですけど、夏を乗り越えて、後期になってようやくディフェンスラインが一体となって守れてるという感覚をたぶんみんな持てているから、ここまで失点が減ってきたんじゃないかなと思います。

——ここ2試合は1年生の酒井選手とコンビを組んでいるが

あいつも能力高いから、すげえなと。1年から試合出れるなんて羨ましいなと思いながら(笑)。本当にプレーヤーとして、全然踊ってる部分もないし、今日みたいに相手を圧倒できる力も持ってるから、これからすごく楽しみな選手ですね。

——昇格も降格もなくなった中、残り少ない試合にどういう意識で臨んでいるか

最近は来年につなげられるような戦いをしようというのはあるんですけど、僕としては一個一個、例えば拓殖には前期ああいう引き分けられ方をしたリベンジマッチだし、次やる立教は、正直自分の中では前期一番悔しい負けだったんですよね。だからリベンジという意味で、1試合1試合楽しみがまたあるなという感覚で、楽しんでますね。

——次節に向けて

3連勝がたぶん2年間ぐらいないので、3連勝を目指したいですね。で、最終節、会場どこになるか分かんないですけど、もし下田だったら、完全なホームの状態で最後思いっ切りプレーしたいなと思います。

 

上田朝都(総3・横浜F・マリノスユース)

——試合を振り返って

とりあえず勝てて良かったかなっていうのが一番あります。

——前期と比べて、後期は確実に失点が減っている

やっぱり良真くん中心にディフェンスライン、野村(京平=総3・国学院久我山)とかが左やったりとかセンターバック戻ってきてからもすご頑張ってくれて、今出てる酒井とかも1年生なのにすごよくやってくれているから、それはディフェンスラインに感謝しかないなって感じです。

——今日はビッグセーブ連発で勝利に導いた

本当に久しぶりにこんな感じのゲームだったんで(笑)。でもこれが最初からできてたらもう少し良い順位にいたのかなと思うと、少し悔しい思いもありますけど、まあでも今日っていう1試合で見たらすご良いプレーができたので良かったかなと思います。

——3年生の先発起用が多い中で、来年に向けて考えていることは

みんなすごいですよね。みんなすごいなって思うし、自分たちで話してて、自分たちで3年の学年としての目標とかも立てながらやってて、そういう意識が結果にも表れてて、それはすご良いことだなと思います。来年僕らの代で絶対1部昇格しなきゃいけないっていうことで、1個前の試合で降格も昇格もないってなった中で、来年に向けて準備できる段階でこういう良いパフォーマンスができるっていうのはすご良いことだと思います。

——ディフェンスラインは来季鴻巣選手が抜けることになる

盗めるものはあと2試合で盗んで(笑)。でも野村も良いし、酒井も良いし、新汰(篠原新汰=総1・FC東京U-18))だっているし、サイドバックだって(佐藤)海徳とかも頑張ってくれるだろうし、Bチームの選手とかもすご頑張ってるんで、みんなでまた作っていけたらと思います。

——次節に向けて

立教は前期負けてるのでしっかりリベンジして、4連勝で後期終われるように頑張ります。

 

ピーダーセン世穏(経3・FCトリプレッタ)

——試合を振り返って

あまりボールが持てずに守備に回る時間が多くて、試合全体としては厳しい内容だったと思います。

——見事な決勝弾だった

朝都を中心に守備陣が本当に体を張って防いでくれていたので、ラスト10分ぐらいから「絶対最後1個チャンスあるな」と信じてたので、その気持ちでああやってコロコロでも入ったのかなって思います。

——ここ4試合で3得点と好調を維持している

そうですね。好調というか、なんか入るみたいな。得点に対する良い感覚はあるのかなと思います。

——監督からの信頼も感じるか

そうですね。なんでか分からないですけど、たぶん自分にチャンス感を感じてくれてて、そこまで結果を残してきた訳じゃない中で自分を信じて使ってくれてるのには本当に感謝しているので、それに最近結果で返せているのは良いかなと思います。

——今日のアシストや前節のセットプレーなど、佐藤選手と良い関係を築いている

確かに…。去年の駒澤戦も、自分がPK取って海徳が決めて、その後海徳のCKから自分が決めてっていうのもありました。相性が良いと言うか、感覚が合う感じです。あと、細かいプレーだったりクロスの時とかも、俺がこういう動きをしたらニアに走るとかそういう細かいところを練習とかでも話してるんで、そういうところが出てるのかなと思います。

——セットプレーは一つ武器になっている

そうですね。海徳を中心に色々なセットプレーの話し合いをしたり、昨日も細かい話をメモに書いたりしてやってるんで、セットプレーで点が取れてるのは自信になってますね。

——次節に向けて

次の立教は前期負けてる相手なので、リベンジすることと、来季に向けて新しい試みができるチャンスだと思うので、3連勝できるように頑張りたいと思います。

 

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