【ソッカー(男子)】後半で相手を圧倒し4発快勝 第14節 vs東学大

ソッカー男子

ゴールを量産した

後半戦2試合を終えて1勝1分と1部昇格に向け好スタートを切った慶大の今日の対戦相手は東京学芸大学。24分相手のFKが決まり先制を許すも、35分パスミスからボールを奪った橋本健人(総2・横浜FCユース)のシュートがゴールに吸い込まれ、同点に追いつき1−1で前半を折り返す。後半は試合のペースを完全に掴み、何度も好機を作り出す。迎えた65分八田和己(総4・桐蔭学園)のボールを受けた松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)のシュートがゴール右隅に突き刺さり逆転に成功する。その3分後には佐藤海徳(政4・桐光学園)のクロスを松岡が押し込みリードを広げる。試合終了間際には松岡のパスを受けた佐藤のミドルシュートが決まり試合を決定づける4目を挙げ、ここで試合終了。見事な逆転勝利を収め、勝ち点3をものにした。

 

2019/09/29(日)14:00ko @日体大グラウンド

 

【スコア】

慶應義塾大学 4-1 東京学芸大学

 

【得点者】

0-1 25分 住田将(東京学芸大学)

1-1 35分 橋本健人(慶應義塾大学)

2-1 65分 松岡瑠夢(慶應義塾大学) 

3-1 69分 松岡瑠夢(慶應義塾大学) 

4-1 90分 佐藤海徳(慶應義塾大学)

 

◇慶大出場選手
GK田原智司(環3・静岡学園)

DF酒井綜一郎(政2・慶應義塾)
DF沼崎和弥(商4・暁星)
DF野村京平(総4・國學院久我山)
MF八田和己(総4・桐蔭学園)→81分田嶋凛太郎(総2・暁星)
MF落合祥也(商4・横浜FCユース)
MF
松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)→90+1分飯塚亮貴(法2・慶應義塾)
MF橋本健人(総2・横浜FCユース)

MF
佐藤海徳(政4・桐光学園)

MF福本拓海(環4・済美)

FW多嶋田雅司(商4・國學院久我山)→62分山田盛央(総4・藤枝東)

 

前半は序盤から慶大がボールを支配する展開が続く。4分、5分と立て続けに橋本がチャンスメイクをし、相手ゴールに迫っていく。この日の慶大は攻撃のパターンが多彩。右サイドは佐藤、酒井綜一郎(政2・慶應義塾)を起点に、左サイドは橋本、福本拓海(環4・済美)をそれぞれ起点として、細かいタッチでのつなぎやファーサイドへの大胆なクロスを効果的に使い、再三のチャンスを演出していく。

ロングボールを入れる酒井

ところが、24分、相手8番のFKが直接ゴールに吸い込まれ、先制点を献上してしまう。しかし、失点後も慶大は相手ゴールを貪欲に狙い続ける。すると、35分、橋本が相手DFの一瞬の隙を突いてチャージをかけてボールを奪うと、そのまま無人となっていたゴールへと蹴り込み同点ゴールをもぎ取る。42分にも福本がPA付近でボールを奪取しシュートを放つなど、チャンスを作り続けるものの、1-1で前半を折り返す。

 

 

 同点に追いついた勢いのまま逆転したい慶大は後半開始直後から攻勢をかける。53分松岡が一人で持ち込みシュートを放つも惜しくも枠外。その直後には左サイドからの橋本のクロスを福本が頭で落とし再び松岡がフリーで左足を振り向くもボールが浮きクロスバーの上。惜しいシーンが続く。62分左サイドからのクロスをヘディングで合わせられるもGK田原智司(環3・静岡学園)がしっかりキャッチ。追加点を許さない。両チーム得点が入らず20分が経過しようとした時、ついに試合が動く。65分八田が中盤付近でボールを奪うとドリブルで一気に駆け上がり、ボールを受けた松岡が振り抜いたシュートがゴール右隅に吸い込まれ逆転に成功する。

松岡が2得点1アシストをあげた

その直後には、セカンドボール奪った八田が逆サイドの佐藤にボールを供給。ボールを受けた佐藤のクロスを松岡が倒れ込みながらも決め3−1。後半は慶大が完全にゲームを支配し、流れを引き寄せる。82分競り合いからシュートを打たれあわやゴールかと思われたが、酒井がゴールライン直前でボールを回避し得点を許さない。直後には左サイドから駆け上がった橋本がPA付近から強烈なミドルシュートを放つも、キーパーに阻まれる。89分には松岡のパスからフリーの山田盛央(総4・藤枝東)がシュートするもまたもキーパーのナイスセーブ。このまま試合終了かと思われたその直後、山田が囲まれながらも持ち前のフィジカルの強さで突破すると松岡へパス。パスを受けた松岡がフリーになっていた佐藤へボールを送り、佐藤が放った強烈なミドルシュートがゴールに突き刺さり試合を決定づける4点目が入る。このままホイッスルが鳴り試合終了。慶大が逆転勝ちを収め、首位をキープ。特に松岡は2ゴール1アシストの大活躍だった。

ダメ押し点を決めた主将の佐藤

 

現在リーグ最下位と苦しんでいる東学大に先制されるという状況でも佐藤主将のいう’リバウンドメンタリティ’で、慶大は焦りを感じさせず、最後まで相手ゴールを狙い続けた。今季の慶大は後半に得点をあげる試合が多いだけに、いかに前半でリズムを作っていけるかが重要になってくる。負けられない戦いが続く中で慶大らしい走り抜くサッカーを貫いていくことがリーグ優勝のカギになることは間違いない。

後半に強みを見せる慶大

 

(記事:榎本大輝、小林由和  写真:菅原千尋、室留裕介)

 

淺海友峰監督

――立ち上がりに関して

 

立ち上がりとしてこちらが見た感じは悪くないのですが、相手も割とシンプルにやってきましたし       僕たちも立ち上がりはそうなった部分があって、その中で失点してしまったというのは僕たちの実力だと思うので。そこはちょっと修正というか別に落ち着かなくてもいいので、最後のところの頑張りっていうのをもう一回ちょっと詰めていきたいなと思います。 

 

――先制されて空気が少し重くなったところで、橋本選手のゴールが生まれました。あのゴールを振り返って

 

あそこでやはりゴールが見えてないと打てないと思いますし、精度の高いボールを蹴ってくれましたしキーパーの動きを良く見てくれていました。前半で同点に追いつけたことが、後半自分たちのサッカーが出来たことにつながったのかなと思います。

 

――ハーフタイム中選手たちにどのような指示を

 

修正としては相手がバランス崩れた時に近場、近場になっているところがあったので、その時はシンプルに裏を狙おうという話をしました。

 

――後半は圧巻の3得点でした。特に中盤を完全に支配出来ていたと思いますが

 

割と相手のチームがブロックを敷いてきたなという印象があって、ブロックを敷いたところで崩す練習というのは学生が主体的にやってくれていて、そこが出たと思うので後半は良かったかなと思っています。 

 

――松岡選手が2ゴール1アシストの大活躍でした

 

ちょっとやはり不思議な子だなと思っています(笑)。左足であれだけ打って入らなくて、右足で1個目で決めるというのは。持っているんでしょうけど、すごい不思議な子だなと思っています(笑)。

 

――次節は昇格を争う日体大戦です。意気込みをお願いします

 

相手の立ち位置は関係無くて、関東2部の大学さんどこも強いですから。僕たちは本当に全力で最後の笛がなるまで走り抜くっていうところを徹底的にこだわってやっていきたいなと思っています。

 

 

佐藤海徳(政4・桐光学園)

――序盤の失点後の切り替えについて

みんな前向きでしたね。僕たちは9月の3連戦で無失点勝利を1回しようと話していて今日しかなかったのですけど、失点して僕も主将ながらマイナスな気持ちになっていたのですけど、’リバウンドメンタリティ’という一回落ちたところから取り戻すという修正がうまくできたかなと思います。

 

――復帰後初ゴールについて

決められたことはとても嬉しく思うのですけど、クロスだったり自分の持ち味の精度を上げていかないとダメだなと思いました。

 

――最後に次の試合に向けて意気込みをお願いします

僕たちの前の試合で日体大が劇的な勝利を収めていて勢いに乗ってくると思うので、それよりもいい準備をして、内容も結果も求めていきたいです。

 

 

松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)

――2ゴール1アシストの活躍でしたが、ご自身のプレーを振り返って

前半少し自分のプレーが出せていなかったのですが、監督から得意なプレーを出せと言われて後半はあまり考えすぎず、持ち味が出せたと思います。

 

――今日のチームの勝因は

前半の入りも悪くなかったですし、楽に勝てる試合はないので前半は拮抗してましたが2、3点取れる自信はあったのでその自信が勝利に繋がったと思います。

 

――次節に向けての意気込み

優勝しか考えていないですし、もうひとつも落とせない試合が続くのでチーム全員でしっかり戦っていきたいと思います。

 

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