【野球】終盤の猛追及ばず、屈辱の開幕戦黒星を喫する…　東京六大学秋季リーグ戦　東大①

９月１７日（土）東京六大学野球秋季リーグ戦　東大１回戦　＠明治神宮野球場

春２位に終わり、全日本大学選手権への切符を逃した慶大は、明治神宮大会を目標に初戦の東大１回戦に臨んだ。初回に先制を許すも、その裏に１死満塁から５番・山本晃大（総４・浦和学院）の犠飛で同点に追いつく。２点差で迎えた５回裏には、主砲・萩尾匡也（環４・文徳）のソロ本塁打で１点差に迫る。８回にも７番・宮尾将（商４・慶應）の犠飛で追い上げを見せるもあと一歩及ばず、開幕戦を白星で飾ることは叶わなかった。

東大バッテリー：○井澤、松岡由－松岡泰

慶大バッテリー：●外丸、渡部淳、増居－宮崎、善波

東大本塁打：

慶大本塁打：萩尾１号ソロ（５回・井澤）

◆慶大出場選手

夏の厳しい暑さが残る神宮球場で、慶大は秋季リーグ戦の初戦を迎えた。春に果たせなかった天皇杯の奪還と明治神宮大会出場へ向けて、幸先の良いスタートを切りたいところだった。

堀井哲也監督が大事な開幕戦のマウンドを任せたのは、春の早慶戦でリーグ戦初勝利を飾った外丸東眞（環１・前橋育英）だった。初回に２死二塁からバッテリーミスと二走・阿久津怜生（経４・宇都宮）の好走塁で先制を許すも、その後は４回までスコアボードに０を並べる。

先発・外丸は粘りの投球を見せた

一方の慶大打線は、初回に１死満塁から５番・山本がセカンドへの犠飛を放ち、三走・下山悠介（商４・慶應）の好走塁もあり同点に追いつく。しかし２回以降は東大・井澤駿介（農４・札幌南）の好投の前に得点を入れられず、試合は投手戦の様相を呈する。

膠着状態を先に打開したのは東大だった。５回に２死一、三塁のピンチを招くと、２番手・渡部淳一（政４・慶應）がマウンドに上がる。しかし死球を与え満塁とすると、東大２番・林遼平（経４・甲陽学院）の打席で渡部淳が暴投し勝ち越しを許す。さらに林にはレフトは適時打を浴び、２点のリードを許す。

慶大はその裏、２死から４番・萩尾が右翼席へ、リーグ戦通算７本目となるソロ本塁打を叩き込み、１点差に迫る。しかし７回表、３番手・増居翔太（総４・彦根東）が２死二塁から東大１番・宮﨑湧（教育４・開成）に一塁線を破る適時二塁打を浴び、再び２点差となって終盤戦に突入する。

三塁打含む２安打の活躍でチームを勢いづけた

球場が東大の勝利を期待し始める中で迎えた８回裏、慶大は先頭の６番・古川智也（環４・広島新庄）が右中間を破る三塁打を放つと、続く宮尾がレフトへ犠飛を放ち、再び１点差に迫る。９回裏、３番・廣瀬隆太（商４・慶應）、４番・萩尾の連打でチャンスを演出するも、５番・山本が右飛に倒れゲームセット。慶大は２０１７年以来５年ぶりとなる東大戦黒星を喫した。

最速145kmの直球で相手を苦しめた

前節の明大戦でも打撃戦を演じて第３戦まで戦ったように、東大が随所で見せる猛攻は非常に脅威であったが、暴投こそあったものの投手陣は７安打４失点で凌いだ。一方の慶大打線も、２つの犠飛や好走塁で得点し、さらに主砲に一発が生まれたものの、残塁は東大の５に対して１１を記録。先発の井澤から５四死球をもぎ取るも、チャンスであと１本が生まれなかった。次戦では序盤から走者を出し、隙のない攻撃を展開していくことが求められる。

（記事：宮崎秀太、写真：北村可奈、長沢美伸、吉岡洲）

◆選手コメント

下山悠介主将（商４・慶應）

初戦をものにできず悔しいです。
よかった面、悪かった面をしっかり分析し、明日に臨みます。
明日はどんな形であれ、勝利を掴み取ります。

萩尾匡也選手（環４・文徳）

やはり初戦の難しさを感じました。明日こそは勝利につながる一打を打てればと思います。応援よろしくお願いします。

秋も初戦から好調ぶりを見せつけた

◆打撃成績

◆投手成績