【競走】エース不在も中堅の活躍で一部残留へ 関東インカレ

5月12、13、19,20と二週にわたって春の最も大きな大会、関東インカレが国立競技場で行われた。慶大はエース山縣亮太(総2)が13日以降欠場する苦しい戦いとなったが、谷口文也(経3)が200mで3位になるなどの活躍で男子一部で17点を獲得し13位となり一部残留を決めた。

 

5月12、13、19,20日 第91回関東学生陸上競技対抗選手権大会@国立競技場

 

 

 

200mで3位になった谷口

200mで3位になった谷口

 

オリンピック出場が濃厚なエース山縣。しかし、今回の大会ではケガの影響で12日の100m予選で10“43(+3.4)で組2着と本来の力を出し切れず、翌日から欠場。慶大の一部残留に黄色信号がかかったかと思われたが、このピンチを救ったのが谷口だった。100m予選では自己ベストとなる10”54(+0.8)を出すと、準決勝を組2着で通過し、決勝では10“68(-1.2)で6位入賞を果たす。また200mでは予選で自己ベストとなる21”05(-1.2)を出すと、準決勝を組2着で通過し、決勝では接戦の中で見事21“26(-1.6)で3位入賞を果たし、表彰台に上り、慶大の一部残留を大きく引き寄せた。 

 

 

 

 

 

 

また、800メートルでは笹村直也(法政3)が本調子ではなかったものの、800mで1.55.00を出して6位入賞を果たした。

フィールドでは、4月の六大学対抗戦で塾新記録を更新した秋本壯樹(総3)が、15m55で6位入賞を果たした。

女子では志比菜津実(総3)が活躍した。彼女の本職は日本選手権で7位になったことのある400m。しかし、初日に行われた400mでは自分の力を発揮できずに準決勝で敗退してしまう。しかし、ここから気持ちを切り替えて800mで自分の力を発揮する。まずは予選で自己ベストを大幅に塗り替える2.11.97を出し、また準決勝では2.10.96を記録し組3着で通過する。決勝では800mの経験の浅さが出て8位に沈むが、今後につながる800mであった。

大会中2度塾記録を更新した志比

大会中2度塾記録を更新した志比

 

                        (文・住田 孝介)

 

 

 

 

 

 

 

谷口文也(経3)

(今の気持ちは)表彰台にのぼったっていうのももちろん嬉しいんですけど、今回は怪我人が多くて、一部残留がかかっていたので、それに得点で貢献できたというのが一番嬉しいです。(200m3位という結果について)主力というか、本来優勝候補と言われるべき人が怪我でかけていたので、絶対に良い順位でいきたいなと思っていました。あと山縣が怪我していたので、山縣の分もしっかり走ろうと思いました。(今日のレースの内容は)前半は落ち着いていけたと思います。後半も巻き返せたので良かったです。(今大会で自己ベストも更新したが)今回この大会に合わせて調整していて、調子もすごく良かったです。自己ベストがこの大会で出せたっていうのは、自分の中ですごく大きいかなと思います。(100mでも決勝進出したが)僕はスタートがそんなに得意ではないんですけど、練習ではすごく調子が良かったので、まあいけるっていう自信はありました。(重点を置いて練習した部分は)やることはそんなに変わってないですね。去年は冬季練習中に怪我をしてしまったんですが、今年は一回も怪我せずにずっと練習を積めたので、それがすごく大きかったかなと思います。(今後伸ばしていきたい部分は)地力をもっと伸ばしていきたいですね。うちには山縣っていうすごい選手がいるので、その山縣に少しでも近づけるように、彼と一緒に特訓しながらがんばっていけたらなと思います。(次に向けて)日本選手権狙っていたんですけど、ちょっと駄目になってしまったので。まあ全日本インカレに合わせていけたらなと思います。全日本インカレでも表彰台を目指してがんばりたいと思います。

 

 

秋本壯樹(総3)

(7位という順位について)順位に関しては本当に悔しい結果だと思っています。やっぱり表彰台、3位以内を狙ってやってきたので、悔しいですね。(関東インカレを終えた感想は)まずは一部に残留できて本当によかったと思います。(今日の投擲を振り返って)三日目終わった時点で、一部残留できるかどうか危なかったです。笹村や谷口が決勝に残ってましたけど、怪しい状況だったので、まずは最低限入賞できるような投げをしたいなと思っていて。プレッシャーは自分の中では感じてないつもりだったんですけど、プレッシャーになっていた部分があって、動きが固かったというか、普段の練習でできているような投げは今日はできませんでした 。(今後に向けて)16m投げるとずっと言い続けてまだ投げていないんですけど、まずは16mしっかりと日本選手権で狙って投げていきたいなと思っています。

 

志比菜津美(総3)

(関東インカレを振り返って)自分の本職の400mでは決勝に進むことはできませんでしたが、本職外の800mでは決勝に進むことが出来てよかったと思います。800mに関してはタイムもすごく満足しています。しかし、800では自分だけ周りの選手に比べて経験値がほとんどなく、そこの差が出てしまいました。800m自己ベストを2回更新したが調子は良いのか)はい、良いと思います。自分でもこんなにタイムが出ると思っていなかったので。(今大会の課題は)400mで決勝に残れなかったことと、800の決勝で経験の差が出てしまったことです。(今後に向けて)次の大会ではとの種目に出るかはまだわかりませんが、自己ベストを出せるように頑張ります。

 

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