【ソッカー(女子)】〈戦評〉攻め続けるもゴールが遠く CKから失点で4連敗/第40回関東大学リーグ1部前期第8節 VS国士舘大学

ソッカー女子

 関東大学リーグ1部前期第8節。リーグ戦3連敗中の慶大ソッカー部女子は、アウェイで国士舘大学に1―0で敗れ、4連敗となった。  

 立ち上がりはロングボールで押し込まれるが、野口初奈(環4・十文字)を中心とした攻撃で盛り返し、試合を優勢に進める。しかし、CKから先制を許し、前半を終える。後半は慶大が一方的に押し込む。カウンターのピンチは3バックとキーパー・四宮里紗(環1・桐蔭学園)ら守備陣が防ぎ続け、福島紗羅メヘル(政1・昌平)や岩田理子(総3・十文字)、途中出場の早坂七海(政1・常盤木学園)らがサイドからチャンスをつくるが、得点には至らなかった。

 

2026/5/24(日)14:00キックオフ@国士舘大学町田キャンパスサッカーグラウンド

O.R.S 第40回関東大学女子サッカーリーグ戦1部 前期第8節

【スコア】

国士舘大学1ー0慶應義塾大学

【得点】

37分 国士大 岡崎海月(別當友萌)

【慶大出場選手】

ポジション

背番号 選手名(学部学年・出身高校)

GK

1 四宮里紗(環1・桐蔭学園)

DF

18 岩田理子(総3・十文字)

→72分 23 早坂七海(政1・常盤木学園)

6 木田遥(総1・十文字)

5 米口和花(総3・十文字)

4 宮嶋ひかり(環3・芝浦工業大学柏/ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)

14 福島紗羅メヘル(政1・昌平)

MF 

11 森原日胡(総2・作陽学園)

10 野口初奈(環4・十文字)

2 竹内あゆみ(看4・日ノ本学園)

8 佐藤凜(総4・常盤木学園)

→62分 13 山田葵(総2・聖和学園)

 FW 

9 野村亜未(総4・十文字)

 

 慶大は昨季、2部優勝で1部に昇格した。対する国士大は昨季、慶大に勝ち点「2」及ばず2部2位となったが、入れ替え戦に勝利し1部に昇格した。両校の昨季の対戦成績は1勝1敗、互いにアウェイで0―2で勝利している。まさしく因縁のカードだ。

昨季後期第2節では髙松芽衣(現環3・植草学園大学附/ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)の2ゴールで慶大が勝利し、国士大を上回って首位に立った

 慶大は岩田理子(総3・十文字)が右WBで3試合ぶりにスタメン復帰。前節はFWの廣本瑞季(文3・学習院女子高等科)を起用し、スタートは廣本と野村亜未(総4・十文字)の2トップで臨んだが、今節は従来の攻撃時3―1―5―1、守備時5―4―1でスタートした。

 対する国士大は4―4―2。丁寧なビルドアップの慶大と、素早いカウンターの国士大という構図になった。

 序盤は落ち着かない時間が続く。9分、自陣でファウルを犯し、相手に直接FKを与える。高いボールはゴールに向かうが、クロスバーに救われる。10分、トップ下の野口初奈(環4・十文字)が中盤でサイドチェンジし、右の岩田につなげると、右シャドウの森原日胡(総2・作陽学園)を経由して再び野口が受け、右足でミドルシュート。しかし、枠を捉えられない。

好パスでチャンス演出の森原

 13分、相手ミドルシュートをキーパー・四宮里紗(環1・桐蔭学園)がセーブ。さらにこぼれ球を左CB・宮嶋ひかり(環3・芝浦工業大学柏/ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)、リベロ・米口和花(総3・十文字)が立て続けにブロックし、ピンチをしのぐ。

至近距離のシュートにも強い四宮

好守の宮嶋

 試合中盤から徐々にボールを保持し始めると、24分、宮嶋から野村にスルーパスが通り、シュートを放つが、ポストに嫌われる。

惜しいシュートを放った野村

 27分、米口から宮嶋へとパスが入ると、アンカーの竹内あゆみ(看4・日ノ本学園)、右CBの木田遥(総1・十文字)、森原が2タッチ以下でテンポよくパスを回し、受けた野口は左WBの福島紗羅メヘル(政1・昌平)へ。福島紗は得意の左足クロスを供給し、岩田が大外から詰めるが、得点には至らない。

攻撃の起点となる竹内

攻守に欠かせない木田

 その後も優勢に試合を進める。野口が広いエリアに顔を出し、竹内とダブルボランチ気味になりながら、森原と左シャドウの佐藤凜(総4・常盤木学園)が1.5列目のスペースを使い、前進していく。

野口がボールを引き出す

少ないタッチでテンポよくつないだ佐藤

 しかし、37分、コーナーキックのピンチを迎えると、ゴール前でヘディングを決められ、先制を許す。41分、佐藤から岩田へとパスが通り、キーパーとDFラインの間に右足クロスを供給するも、シュートまで持ち込めない。

スタメン復帰の岩田が持ち味を発揮

 前半終了間際は福島紗、野村が立て続けにシュートを放つもゴールならず、1点ビハインドで後半に突入する。

 後半は序盤から押し込むも、なかなかシュートを打てず、大きなクリアで陣地を回復される展開を繰り返す。国士大はスピードのある17番や高さのある8番を中心としたカウンターで攻めてくるが、慶大3バックと竹内が冷静に対処していく。54分、敵陣でフリーキックを獲得し、野口がセンタリングを蹴り込むが、相手キーパーに弾かれる。その直後、福島紗のボールが相手ゴールを襲うが、またしてもキーパーのセーブに遭う。

米口を中心としたディフェンス陣がカウンターを防ぐ

 攻め切れない中、62分、佐藤に代えて、試合終盤に強い山田葵(総2・聖和学園)を左シャドウに投入する。64分、森原のクロスに反応した福島紗が粘り、野口がこぼれ球をシュートするも、ゴールの右に外れる。

左シャドウに入った山田

 72分、縦に仕掛けるプレーが特長の岩田に代えて、左利きの早坂七海(政1・常盤木学園)を右WBに投入する。78分、福島紗のスルーパスに野口が抜け出し、早坂が右足でシュートするも、わずかにクロスバーを超える。

チャンスをつくった早坂

 84分、福島紗が右足カットインと見せかけ、深い切り返しから左足クロス。森原がシュートを試みるが、相手DFに防がれる。89分、左からのコーナーキックを獲得すると、サインプレーで木田がポケットを取るが、オフサイドの判定を受ける。

後半、左サイドを支配した福島紗

 その後もゴールが遠く、4連敗。3試合連続の完封負けとなった。

 試合後のインタビューで木田が話したように、スピードのある相手の前線に対し、ダブルチームで守る形は機能していた。相手のシュートの多くはロングシュートで、ボックス内に侵入された際の四宮の守りも安定していた。

 一方で、押し込んだ際に攻め切れない展開は今季の課題となっている。ここまでの全5ゴールはDFラインの裏へのスルーパス、セットプレー、ショートカウンターのいずれかで、アタッキングサードでの崩しから得点につながったシーンはまだない。

 慶大は次節、ホームに最下位の帝京平成大学を迎える。

 

【試合予定】

2026/5/30(土)14:00キックオフ@慶應義塾下田グラウンド

O.R.S 第40回関東大学女子サッカーリーグ戦1部 前期第9節

慶應義塾大学対帝京平成大学

 

【インタビュー】

木田遥(総1・十文字)

――今日の試合を振り返って

ここ3試合結果がついてきていない状況で、チームとして1週間、この国士舘との試合への思いは強かったですし、練習の中で全員が行動を変えようとして取り組んできましたが、勝敗を分けるのは今日みたいなセットプレーで、自分たちの勝負弱さが出た試合だったと思います。

――前半は相手の17番の選手が木田選手のサイドに流れてきた

自分たちは数的優位をつくってボールを奪う形で守備をしていて、自分が縦を切ってアンカーの選手やウイングの選手が中を消しに来てくれるという共通認識があるので、自分は縦をやらせない守備を意識していました。

――後半から相手のサイドハーフの左右が入れ替わったが、意識として変わったことは

特に変わったことはなかったですが、自分たちの失い方が悪くて、カウンターのときにスプリントできる(相手の)選手が自分のサイドにいて、自分の後ろから追い越してくる動きが多かったので、しっかりとついていってシュートを打たせないことは意識していました。

――前半の途中から攻撃が機能していた

今日は初奈(野口)さんがすごく積極的にボールに関わりに来てくれて、自分やひかり(宮嶋)さんから、ライトとレフトから初奈さんにボールが入って中盤が前向きで持てるシーンが多かったのは良かったですが、前進できたときのアイデアやクオリティがまだまだ足りていなくて、決め切れないというのが課題だと思います。

――次節の帝京平成大学戦も負けられない試合

自分たちより下位の帝京平成には絶対に勝たないといけない試合だと思うので、今日出た課題や気持ちの部分を1週間で積み重ねて勝利につなげていければと思います。

 

(取材:柄澤晃希)

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