勝てば関東学生ラクロスリーグFINAL4(準決勝)進出が決まる運命の第4戦。立ち上がりに相手に先制を許し0―1で第1Qを終えた慶大だったが、迎えた第2QにMF・岸敬太郎(政4・慶應)が鮮やかに2得点を沈めて2―2の同点に追いつき前半を折り返す。後半に入ると試合は激しいシーソーゲームへと突入し、第3QはMF・大類慈英(商4・慶應)とMF・岸の連続ゴールで一時リードを広げた後、相手の猛追を浴びるも守護神G・岩城敦大(法4・慶應)の好セーブ連発で5―4と1点差を死守。緊迫の第4Qには9分にAT・福田天真(法4・國學院久我山)が値千金の追加点を奪うと、終盤の相手の猛攻もDF陣が最後まで集中力を研ぎ澄ませてシャットアウトし、6―4で激闘を制した慶大が見事に開幕4連勝を飾り、関東FINAL4進出を決めた。
♢スタメン♢
AT
#4 福田天真(法4・國學院久我山)
#31 佐藤仁一郎(政4・慶應)
#3 鈴木孝人(法3・学習院)
MF
#51 福田崇斗(商3・本郷)
DF
#16中本孝太郎(政4・慶應)
#5 峰岸諒(環4・慶應湘南藤沢)
#22伊藤優希(政4・慶應)
#19築地泰志(経3・本郷)
FO
#63水本太一(経3・慶應)
G
#2岩城敦大(法4・慶應)
♢得点♢
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 |
慶大 | 0 | 2 | 3 | 1 | 6 |
早大 | 1 | 1 | 2 | 0 | 4 |
慶大得点者 |
| 岸、大類
| 大類、岸、岸 |
福田天 | ― |
第1Q、慶大は立ち上がりから早大にポゼッションを握られ、守備に回る時間が続く。それでもディフェンス陣を中心に粘り強く対応し、簡単にはゴールを許さない。8分には慶大が反撃。MF・児玉類(環4・慶應湘南藤沢)を起点に中央から外へとパスをつなぎ、最後はAT・福田天真(法4・國學院久我山)がシュートを放つ。しかし、ここは早大ゴーリーに阻まれ、得点には至らない。その後も攻撃の機会をうかがうものの、早大ディフェンス陣を前にゴールを割ることができない。すると10分には早大のシュートを一度は防いだものの、こぼれ球を拾われて先制点を許す。その後も早大に攻撃を許す時間が続き、0―1で第1Qを終えた。

MF・児玉
第2Qの開始早々、MF・岸敬太郎(政4・慶應)が右サイドから中央へ切り込み、ゴール左隅へシュートを決めて同点に追いつく。4分にも児玉がシュートを放つが、ここは相手ゴーリーに阻まれる。7分からは再び早大に攻め込まれる時間が続き、9分にはシュートがクロスバーを直撃。何とか失点を防いだものの、その後、右サイドからゴールを決められ、再びリードを許す。それでも慶大は反撃に転じ、12分には岸が再び右サイドから中央へ切り込み、この日2点目となるシュートを沈めて2―2。終盤は早大の攻撃を粘り強くしのぎ、同点で前半を折り返した。

今試合3得点を決めたMF・岸
均衡を破りたい第3Q。フェイスオフでFO・水本太一(経3・慶應)が競り勝つと、慶應が敵陣深くへと攻め入る。直後、MF・大類慈英(商4・慶應)が巧みなターンから技ありの一撃を沈め、3−2とついに慶大が一歩前へ出た。続くFO後は守勢に回る場面もあったが、瞬く間にポゼッションを奪い返すと、右サイドからMF・岸が目の覚めるような弾道でネットを揺らし、4−2と点差を広げる。その後、相手の鋭い切り込みに対応しきれず4−3と追いすがられたものの、続くフェイスオフでFO・溝部航貴(総3・國學院久我山)がボールを収めると、間髪を入れずにMF・岸が再びスコアボードを動かし、5ー3と突き放しに成功した。12分過ぎからは自陣での苦しい時間帯が続いたが、DF・峰岸諒(環4・慶應湘南藤沢)やDF・小高颯(経3・慶應NY)を中心とした身体を張ったディフェンスに加え、ゴール前では守護神G・岩城敦大(法4・慶應)がファインセーブを連発してピンチを切り抜ける。14分に失点を喫し5−4とされたが、その後の慶應ボールから畳み掛けたところでクォーター終了を告げる笛が鳴り、1点リードのまま勝負の行方は最終ピリオドへ託された。

FO・溝部
逃げ切りを図る第4Q。FO・水本のフェイスオフから相手ボールとなるディフェンススタートとなったが、DF陣が集中力を研ぎ澄まし、相手の反撃をシャットアウト。攻撃へとシフトした慶應は、AT・鈴木孝人(法3・学習院)、AT・福田天、AT・佐藤仁一郎(政4・慶應)、MF・大類、MF・児玉らが連動して相手ゴールへプレッシャーをかけ続けると、迎えた9分、AT・福田天が冷静沈着にコースを見極めたシュートを流し込み、6−4。会場のボルテージは一気に最高潮へと達した。その後は耐える展開を強いられたものの、再び攻撃陣へと繋ぐ。試合最終盤は互いに譲らぬ一進一退の攻防が繰り広げられたが、慶大は最後まで隙を見せることなく時計の針を進め、試合終了の時を迎えた。6ー4で早大を下し、開幕4連勝で関東FINAL4進出を決めた。
(取材・記事:野口ことみ、小野寺叶翔)
▽以下、選手インタビュー:峰岸諒、岸敬太郎、大類慈英
――主将として迎えたラストイヤーでFINAL4進出を決めました。今の率直な気持ちをお聞かせください。
安心しています。「日本一」を掲げている中でFINAL4は特に重要な通過点だと、主将に就任してからの約10カ月間、常に意識してきました。まずは進出を決めることができてホッとしていますし、いよいよFINAL4がやってくるという緊張感も湧いてきています。
――FINAL4に向け、チームとしてどんなことを準備していきたいですか。
今シーズン一度敗れている日体大(日本体育大学)との対戦になると思うので、相手の対策を踏まえたオフェンス・ディフェンスの戦術をしっかり詰めていきたいです。
――主将として、ここまでのチームの成長をどのように見ていますか。
今年の強みは、ビハインドからの追い上げだと思っています。部員一人ひとりが『勝つ』という強い意識を持てるようになったことが、チームとして一番成長した部分だと感じています。
――次戦・中央戦に向けての意気込みをお願いします。
勝ちます!
――今日の試合を振り返っていかがですか。
勝てばFINAL4が決まり、負ければ後がなくなるというプレッシャーの大きい状況でした。その中で、自らの3得点でチームに勝利をもたらすことができ、率直に嬉しいです。
――本日3得点の大活躍でした。攻撃面で特に意識したことは何ですか。
今日は自分に相手のロングスティックがついてくるなど、かなり警戒されて(守られて)いる中でのプレーでした。ただ、逆に周りがスペースを空けてくれたので、『自分が撃ち切る』という意識を持って積極的にゴールを狙った結果、3得点につながったのだと思います。
――FINAL4進出を決めたことについて率直な思いを教えてください。
昨年悔しい負けを経験しているだけに、今年は『絶対にFINAL4を勝ち抜く』という強い目標を持ってやってきました。次の大一番でも自分が複数得点を奪い、チームを勝利へと導きたいです。
――次戦・中央戦に向けての意気込みをお願いします。
今日は3得点だったので、次は4得点を奪って再びMVPを獲りたいと思います。
――試合後の率直な感想をお聞かせください。
素直に嬉しいです。FINAL4進出がかかった重要な一戦で、個人としてしっかり2得点という結果を出せたこと、そしてチームとしても各々が持ち味を発揮しながら共通の決まりごとを守り切れたことが勝因だったと思います。
――ラストイヤーでFINAL4進出を決めました。今の気持ちを教えてください。
昨年はFINAL4で敗れて全国大会への道を断たれてしまったので、今年こそはチーム一丸となって勝ち進みたいです。
――次戦・中央戦に向けての意気込みをお願いします。
FINAL4進出は決まりましたが、個人の目標として『チーム内で最多得点を獲る』というテーマを掲げています。次戦でもしっかり得点を決めて、慶應の勝利に貢献したいです。


