【應援指導部】敵地・大隈講堂に響き渡る「若き血」 伝統の応援合戦で慶早戦へ士気高める/第73回稲穂祭

應援指導部

11月3日(火)、早稲田大学大隈記念講堂にて、第73回早慶戦前夜祭「稲穂祭」が開催された。11月7日(土)から始まる秋季慶早戦を前に、慶應義塾体育会應援指導部と早稲田大学応援部が一堂に会し、伝統の応援歌や迫力あるパフォーマンスを披露した。宿敵・早大の本拠地で、應援指導部は堂々たる応援を繰り広げ、慶早戦に向けた熱い思いを示した。

 

第1部の東京六大学応援歌では、東京六大学の早慶以外4校のブラスバンドによる各校の第一応援歌である『闘魂は(東大)』、『行け立教健児(立大)』、『若き日の誇り(法大)』『紫紺の歌(明大)』ならびにチャンスパターンメドレーが奏でられた。昨年は野球応援のため2校が不参加だったが、今年は東京六大学応援団すべてが集結し、各校独自の応援スタイルを一堂に堪能できる貴重で圧巻のステージとなった。主催者である早稲田大学応援部への感謝を伝え、大学の垣根を越えてリスペクトを示し合う姿も見られた。

第2部は早大の学生からは、「第二の校歌」として親しまれているという『人生劇場』の口上から幕を開けた。パンフレットの曲目に掲載されていないサプライズで歌われ、往年の早大応援部ファンやOB・OGからは驚きと歓喜の声が上がった。その後も『天に二つのある日なし』、『吼えろ早稲田の獅子』、『燃ゆる太陽』、『勝てり我等』、『仰げよ荘厳』の応援歌が演奏され、最後には『勝利の拍手』で幕を閉じた。

第3部では「早慶応援合戦」が行われた。まずは早大の第一応援歌『紺碧の空』が披露され、会場の熱気が高まる。これに対して慶大が送り出したのは、塾生なら誰もが知る第一応援歌『若き血』。約100年にわたって歌い継がれてきた伝統の応援歌が敵地・大隈講堂に響き渡り、慶應義塾の誇りを示した。

続いて披露されたのは、両校が共通のメロディーを持つ『Blue Sky WASWDA /KEIO』。伝統ある応援文化を通じて、両校の良きライバルとしての関係を感じさせる舞台となった。

慶早戦でのみ歌われる『我ぞ覇者4番』に続き、チャンスパターンの冒頭では、『若き血』誕生前の第一応援歌『天は晴れたり』を稲穂祭特別バージョンで披露。その後も『コールケイオー』『ダッシュケイオウ』など、神宮球場でもおなじみの応援を次々と繰り広げた。早大の本拠地というアウェーの環境にも臆することなく、慶大の存在感を示した。

慶大の応援が一層の盛り上がりを見せたのが「塾生注目」だ。部員は「明治が早慶戦をめちゃくちゃ面白くしてくれた」と、優勝争いの行方を左右する立明戦に言及。慶大の優勝が懸かる大一番を前に、会場に集まった塾生たちへ全力での応援を呼びかけた。最後には「全員で気合い入れていくぞ!」と力強く声を張り上げ、客席を巻き込んで気合を注入。慶早戦に向けて会場の士気を一段と高め、両校の誇りと意地がぶつかり合った第3部は、熱気に包まれたまま幕を閉じた。

第4部では、早大野球部の4年生が登壇し、野球部壮行会が行われた。早大野球部の香西主将は、今季の成績に悔しさをにじませながらも、最後の早慶戦に向けて「何があっても慶應義塾大学の目の前での胴上げは阻止したい」と力強く宣言。宿敵・慶大への対抗心をあらわにした。続いて早大応援部による迫力あるパフォーマンスが行われ、野球部へ熱いエールが送られた。最後は早稲田大学校歌が歌われ、会場が一体となって稲穂祭は幕を閉じた。

 

敵地・大隈講堂で響き渡った『若き血』、そして塾生の士気を高めた「塾生注目」。次なる舞台は明治神宮野球場だ。優勝が懸かる大一番で、應援指導部は塾野球部の勝利を後押しする。慶大の誇りを懸けた熱い応援に注目したい。

 

(取材、記事:小林由奈、岩切太志 取材:小野寺叶翔)