【バスケ】因縁の対決!シーソーゲームの末に最終戦を勝利で飾る 京王電鉄杯3日目vs法大

 

本試合勝利の立役者・大元。4Qのみで13得点をマークした。

本試合勝利の立役者・大元。4Qのみで13得点をマークした。

京王電鉄杯最終日。順位決定戦の相手は法政大となった。法政大は先の六大学リーグでは快勝をおさめたが、共に1部で戦うことになる侮れない相手だ。また3敗を喫した電鉄杯を勝利で終え、続くトーナメントや早慶戦に向けて、良い感触をもったまま臨みたいところでもある。試合はやはり一筋縄ではいかなかったものの、各プレイヤーが機能し、接戦ながらも相手にリードを許さず勝利。5試合の中で多くの課題、そして収穫を手にし、7位という結果で京王電鉄杯を終えた。  

2014/5/6(火)@明治大学和泉キャンパス
第30回 京王電鉄杯 3日目 vs法政大
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 23 15 23 22 83
法大 17 17 17 23 74
◆慶大スターティングメンバー
  選手名(♯背番号・学部・学年・出身校)
PG ♯4 伊藤良太主将(環4・洛南高)
SG ♯10 大元孝文(環3・洛南高)
SF ♯14 真木達(環3・國學院久我山高)
PF ♯6 権田隆人(政4・慶應高)
♯7 黒木亮(環3・延岡学園高)
第1Q序盤、慶大は一対一の個人技ではなく、ボールを回しアシストから得点につなげるシーンが多く見られた。権田のシュートフェイク後ドライブから黒木がゴール下で合わせると、ポイントガードでの起用が続く真木のアシストから伊藤がミドルを沈めるなどして、オフェンスを組み立てた。対する法大も沼田のインサイドでの得点を中心に攻め込み、拮抗した状況が続いた。中盤以降はベンチメンバーが躍動。清家智(経3・慶應高)がリバウンドやミドルシュートで存在感を見せると、「自分の仕事をしっかりしようと思っていた」と語る吉川治瑛(環4・世田谷学園高)も3ポイントを決めるなどして共に7得点。慶大は6点リードでこのQを終えた。

第2Qは、真木がキレのあるペネトレイションでその本領を発揮する。ドライブから相手のファウルを誘いバスケットカウントを2つ奪うと、今度はそのドライブで相手ディフェンスをひきつけ、清家へアシストパスを供給。慶大に流れを引き寄せた。しかし、「ディフェンスやリバウンドの 面で、まだまだ甘い部分があった」(大元)「意思統一という部分を揃えていかないとオフェンスリバウンドも取れない」(伊藤)とあるように、リバウンドを支配できない中でアウトサイドシュートの確率が上がらない慶大は、ゲームの流れを完全に支配することはできなかった。一進一退の攻防の中で4点をリードし、前半を折り返すことになる。

アシストなど裏方としての役割も丁寧にこなす権田。最終学年として、多くの期待がかかる。

アシストなど裏方としての役割も丁寧にこなす権田。最終学年として、多くの期待がかかる。

第3Qも、前半同様均衡状態が続いていたのだが、そんな中、攻守両面で存在感を見せたのが黒木である。インサイドアウトから権田、大元のミドルシュートをお膳立てすると、伊藤、吉川らガード陣のアシストを受け冷静にゴール下へ押し込み、相手ディフェンスに的を絞らせない。黒木は前半で3つファウルを犯す苦しい状況であったが、要所でブロックも決めチームを盛り立てた。チームディフェンスも徐々に機能。3Q残り4で法大に5得点しか許さず、二桁の得点差をつけ、最終ピリオドへと突入した。

しかし迎えた最終ピリオド、慶大は法大の反撃を受けることになる。開始早々3ポイントを決められると、法大はオールコートディフェンスを仕掛けてきた。慶大はターンオーバーこそ犯さないが、流れが徐々に傾き始める。そして迎えた4Q残り4分。法大の3ポイントが連続して決まり点差は一気に3点差に。勝負は完全にわからなくなった。だがここで法大の反撃に待ったをかけたのが大元である。3点差となった直後、権田のアシストから3ポイントを入れ返すと、続くポゼッションではドライブからフィンガーロールで得点を奪う。その後も権田のスクリーンで相手ディフェンスをかわし、シュートを決めるなどして、このQだけで13得点を稼ぐ獅子奮迅の活躍を見せた。そんな大元に率いられ、チームメイトも奮起。激しいディフェンスから相手のラインクロスを誘い、流れを完全に取り戻した。慶大は最後までリードを保ち9点差で見事勝利。京王電鉄杯を2勝3敗、7位という結果で終えた。

法大戦で勝利という結果は手にしたものの、「もっと点差も離れるし、いい試合ができたかなと試合を振り返って思っています。」(真木)100%の力を発揮できていないというのが問題点」(伊藤)と選手たちが語るように、慶大は決して内容的に満足はしていない。京王電鉄杯全体を通しても、強豪校の対戦から学ぶことが多かったという選手たちの声が多く聞こえた。これから控えるトーナメント戦、そして春シーズンの大一番・ホームコートでの開催でもある早慶戦に向けて、どのように「チームとして何がやりたいのかという方向性を定めて」(伊藤)いくのか。今後も慶大バスケ部の成長から目が離せない。

(記事・岩田 亮)

試合後コメント

阪口裕昭HC

(電鉄杯全体を振り返って)まあいろいろな部分で、バスケットの中身だけでなくて、心の部分でたくさん彼らも収穫があっただろうし、これから1部でやっていくうえでいい勉強になったと思います。(意識してたてた作戦はあったか)いやないですね。むこうがどうのこうのではないので、自分のところの問題をいろんなことをやりながら試しています。もっと選手とお互いより濃い信頼関係を築けていければいいんですけどね。まあ先を、早慶戦では期待していてください。

[PG] 伊藤良太主将(環4・洛南高)

電鉄杯を通して、チームとしては悪い状態から日に日に良くはなっています。ですが今日の試合に関してもまだまだチームとして何がしたいかという方向性をみんな悩みながらやっていて、100%の力を発揮できていないというのが問題点だと考えています。僕たちは早慶戦完全優勝という目標に向かっていて、チームとして一つこれをやるという目的に向かって、100%の力を発揮できる環境作りをしていかなければならないと感じました。青学戦でも大敗したのですが、僕たちの力を100%発揮できたかというとそんなこともないという状況で大敗していて、まだまだ仕方ない部分なのかもしれないのですが、この1ヶ月でどこまで突き詰められるかが大事だと思っています。(方向性の違いについて)昨年と比べてオフェンスが変わっていて、それに対してまだ一人一人がディフェンスを見てプレーできてなかったり、チームとしてこれで攻めようという共通理解ができてなかったりしています。「ここで打っちゃうの?」という部分が多くあり、意思統一という部分を揃えていかないとオフェンスリバウンドも取れないので、そこが課題だと思います。(調子の悪い原因について)先生も変わって、僕たち学生主体となったことで、最初はみんなのびのびとプレーすることで、それがいい方向に入ってきたのですが、最近の練習から厳しさが薄れてきてしまっています。一つ一つのプレーが疎かになってしまったことが練習中もありまして、一つ一つの厳しさを四年生が作り出せていないのが問題で、そのまま電鉄杯に入ってしまったことで、ミスであったりスクリーンアウトが出来ていなかったり、そういうことが顕著に現れたと思います。慶應バスケ部は優しい人が多いので、僕が変わっていかなければいけないのかなと思います。言いづらいことも言うことが大事だと思うので、言い合える環境を作っていきたいと思います。(今後に向けて)これから試合が無いと思うので、一つ一つを突き詰めていくことと、チームとして何がやりたいのかという方向性を定めて、定めた上で意思統一をし、玉川大戦を迎えたいと思います。目標としてはベスト4以上ということを掲げていますが、一つ一つの試合を大事にして、成長できるように頑張っていきたいと思います。

[SF] 大元孝文(環3・洛南高)

(今日の試合を振り返って)慶應がやろうとしているディフェンスやリバウンドの面で、まだまだ甘い部分があったので、一部の中でやっていくのは相当難しいなと率直に感じました。(対法大に向けての対策は)対策は特にしていなくて、自分たちができるバスケットをやろうと取り組んでいました。主にディフェンスやリバウンドなどの泥臭い部分をテーマにしてやっていましたが、今日はそこが中々体現できなかったことが、接戦に繋がってしまった原因なのかなと思います。4Qの勝負どころで13 点を取ったが)去年からそうですが、自分の中でスイッチが入ると4Qの場面のように気持ちよくプレーができるものの、今日の試合は特に、お互い手の内を知っている者同士だったので、相手のディフェンスもタイトで、自分がそこで引いてしまった部分もありました。4Qがよかったというよりは、これからは一試合を通して、今日の4Qのような動きが40分間できるようにすることが今年の目標だと思います。(京王電鉄杯全体を振り返って)拓大や青学といった上位チームは当たりも速さも全く違って、二部では体感できない部分だったので、自分たちの現時点でのレベルを知れたのはすごく勉強になりました。また、僕たちが目指すチームがまだまだ先のほうにあるということも実感できたので、次へ少しずつ詰めていければいいなと思います。(次なるトーナメントや早慶戦に向けて)選手は、負ける試合よりも勝つ試合のほうが楽しいですし、お客さんたちも勝つ試合の方が見ていて楽しいと思うので、慶應らしいバスケットを貫き通して、ひとつでも上位に進出したり、早慶戦で完全優勝したりすることが、春シーズンの目標になると思います。やはり、そこを乗り越えないとリーグ戦に繋がっていかないと思うので、1日1日の練習をすごく大事にしながら、少しずつ自分たちの求めるチームに近づいていけたらと思います。

[SF] 真木達(環3・國學院久我山高)

もっと点差も離れるし、いい試合ができたかなと試合を振り返って思っています。また個人としては両ウィングの伊藤さんと大元を活かせるようなパスを出して、二人が得点を量産できるようにできればと思います。今色々と試行錯誤しています。1番を務めることについて)六大学が終わってから1番にコンバートして、しっかりガードをやったのは今大会が初めてでした。自分自身余裕が無くなるとパスがさばけなかったり、ゲームコントロールだったり、特に声が出てなかったので、1部のガード陣のプレーを見て勉強していきたいです。さらに自分の強みであるスピードを活かして、もっともっとブレイクを出していきたいです。高校の時はガードだったので、二年間ブランクはありますが、楽しいです。(課題や発見について)課題は多くあります。特に青学大戦ではスピード感やフィジカルの違いを肌で感じました。また青学大戦終わってからみんなに「一つ一つのプレーを正確に」ということを言っています。スクリーンやパスランは正確にかつ速くやっていかなければ通用しないと感じました。全ての面で一人一人が上手くなっていかなければいけないと思います。(トーナメントに向けて)トーナメントの一週間後には早慶戦なので、ある程度チームの骨格を作っていかなければならないと思います。トーナメントは二週間詰めてきたことをしっかり出せるかどうかという大会であり、早慶戦につなげる意味でも重要だと思いますので、頑張ります。

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