【バレーボール】昇格チーム相手に辛勝  平成国際大戦

DSC_8985秋季リーグ開幕戦をストレート勝利で飾った慶大バレー部。今日の相手は昨日と同様に3部から昇格してきた平成国際大学。フルセットまで持ちこまれる苦しい試合となったが、なんとか勝ち切った。

 

9月6日(日)秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ第2戦 慶大×平成国際大@慶應義塾大学日吉記念館

得点
慶大セット平成国際大
2518
2515
1825
2426
15
 

第1セット、スタートから上野素希(文3・甲陽学院高)のブロックやクイック、佐藤康平(環2・桐蔭学園高)の打点の高いスパイクで得点を重ねていく。その後も点差をつけたい中盤で5連続得点をマークするなど試合を優位に進め、25-18と幸先よくセットを先取する。

 

ブロックで流れを作った

ブロックでも流れを作った

 

第2セットも序盤から点差をつけ、終始リードを保っていく。このセットのスタートから出場した吉田純(環4・東亜学園高)、途中出場の布川智規(環3・桐朋高)もスパイクで得点を挙げるなど、ベンチメンバーの活躍も目立った。最後は池田裕哉(環3・北嵯峨高)が難しい二段トスをバックアタックで決め、15-25としセットを連取。いい流れのまま第3セットを迎える。

 

しかし、ここから流れが一変。中盤から常に追いかける展開が続いた。「向こうがちょっと良くなった」(宗雲監督)と振り返るように、1・2セット目ではブロックに引っかけ、切り返していたはずの相手のスパイクが次々と決まっていく。また12-17の場面はお見合いのような形でノータッチエースを決められるなど、サーブレシーブを安定してセッターに返せない場面が目立った。思うように攻撃を組み立てられず、終盤に入っても点差を縮めることができない。このまま18-25でこのセットを落とす。

 

第4セットは序盤から相手のミスにも助けられ、15-10と最大5点差をつけ中盤へ。ここで相手のジャンプサーブにサーブレシーブを乱される。連続サービスエースやダイレクトを決められ、じわじわと追い上げられていく。その後もミスが目立つ相手を突き放せずにいると、ドリブルなど自らのミスも重なり一挙4連続得点を喫し、このまま23-24と逆転されてしまう。この悪い流れを止めることができず、最後はサービスエースを決められ24-26。試合はフルセットへ突入する。

 

何が何でも取りたい第5セット。ここで池田、布川の3年生コンビが意地を見せる。池田は中央に切り込んでのスパイク、布川は二段トスなど難しいトスも次々と決めていき、8-6とリードしてコートチェンジ。その後も池田のスパイクが3連続で決まるなど、追いすがる相手を寄せ付けない。このセットは相手のミスを除くと、この2人でほとんどの得点を挙げる活躍だった。最後はブロックで締め15-8となり、3-2と辛くも勝利を収めた。

 

開幕から2連勝を収め、1部昇格に向けいいスタートを切った慶大。だが、「悪いゲームになってしまった」(池田)、「ふがいない」(野瀬主将)と振り返るように、選手からすれば到底納得のいく勝利ではなかった。特に第3セット目以降はミスの多い相手をうまく攻められず、付け入る隙を与えてしまった。しばらくは昨季の2部下位チームとの対戦が組まれている。昇格のため、一つも取りこぼせない試合が続く。

(記事:岩井邦夫)

 
宗雲監督

(今日の試合を振り返って)

自分たちの気持ちを立ち直させることができなくなるまで油断した試合でしたね。

(3セット目からのチームの変化)
まず、向こうがちょっと良くなったんで、クイックなどタッチ攻撃が多くてそれを拾えず、またタッチネットなどで悪循環となってしまい、そこにサーブレシーブのミスを何本かして、完全に気持ちが切れてしまったというのが変化だったと思います。
 
(開幕から連勝スタートとなりました)
正直ノッキングしながらのスタートといった感じですね。ちょっと今日はひどかったですけど…
 
(次週に向けて)
落とさなかったんでね、それだけは救いだと思ってがんばります。
 
 
野瀬主将

(今日の試合を振り返って)

ご覧の通りです。気の緩みではないですけど、もともとの春からの課題であるうちの弱い部分が出て誰も止められないという状況なので、本当にふがいないですね。

(そのチームの弱い部分は具体的にどういうところか)

ミスが連鎖するんですよ。誰か一人がミスをするとそれをカバーできず、ミス、ミス、ミスで3回触って結局相手の陣地に渡る。それがまた一つの大きなミスとなってまた次のプレーに影響して。いわゆる精神的に弱いんですよね。ミスをカバーできるほどの度量の人間がうちにはまだいなくて。私を含めて。それを止めない限りは結局入れ替え戦になってもまた今日のようなバレーをすると思います。

(その部分はどうやったら改善できるか)

夏やってきたつもりではいたんですけど結局練習うんぬんとかじゃないんですよ、対策うんぬんとかではなくて、腹をくくればいいと思うんですけど、特に今日プレーを崩したのは4年生、最後の二人と私。四年がプレーを、試合を、崩しているのでもっと4年が腹をくくっていかないと。そこを下級生に頼んでしまうと最終的には弱いかなと。

(結果的には2連勝したがそれをふまえてこれから秋のリーグ戦はどうか)

そうですね、フルセットにはなったんですけどまあ2連勝ということで、全勝すれば1位で上がれるわけですし、絶対的な1部昇格という目標がありながら戦わなければならないというのは分かっているので、この1週間何が悪かったのか何が良かったのかっていうのをはっきりさせて、来週また2連勝できるように頑張りたいと思います。

 

池田選手

(今日の試合はいかがでしたか?)

1.2セットは僕らの思惑通りの展開で進められたんですけど、3セット目からは油断していたわけではなかったのですが悪いゲームになってしまいました。来週のリーグ戦では、そういったことがないようにメンタルの強化をしてやっていきたいです。

(3.4セット目に悪い流れになった時に具体的に修正した点は?)

相手があまり強打を打ってこなかったのにも関わらず、僕らは後ろに下がってレシーブを構えていたので、それをまずなくそうと。強打は捨てていいから、チャンスボールとかをしっかり取っていこうという考えでいった結果、5セット目は取ることができました。

(どんな意識で臨んだか)

全勝するということをまず目標にしています。あと黒田が怪我で出場していない分、自分が代わりにエースとして張らしてもらっているので味方が苦しんでいる時に僕がエースの役割を果たせるようにということを常に意識してやっています。

(来週への意気込み)

来週も勝つのはそうなんですけど、こういったゲームにならないようにまずは相手を分析して、質の高い試合にしたいです。

 
サイド池田 裕哉(環3・北嵯峨高)
セッター尾木 将(政2・修道高)
センター伊藤 祥樹(総1・清風高)
サイド佐藤 康平(環2・桐蔭学園高)
サイド佐藤 凜太郎(環4・東北高)
センター上野 素希(文3・甲陽学院高)
リベロ野瀬 将平(環4・東福岡高)
途中出場吉田 純(環4・東亜学園高)
 上田 悠貴(総4・生野高)
 諸橋 泰良(理4・慶應高)
 布川 智規(商3・桐朋高)​
 

長澤 翔吾(環2・盛岡一高)

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