【ラクロス(女子)】FINAL4進出ならずも”WIN THE DAY”シーズンの意地見せる!/関東学生リーグ 東京学芸大戦

最後までFINAL4進出の可能性をつなぐため臨んだAブロック最終戦の東京学芸大戦。大量得点での勝利が絶対条件の慶大は序盤から攻め続け、AT出原佳代子(経3)や藤川悠希(商4)のゴールなどDFの乱れた時間もあったが6-2で前半を終える。後半も慶大ペースで試合は展開し、AT吉岡美波(理2)のハットトリックやMF小久保磨里奈(政2)の今季初ゴールなどで15-3の快勝。最終戦を勝利で締めくくった。結果的に3勝1敗1分の勝ち点10でブロック戦を終えたものの、東海大(勝ち点13)と明大(勝ち点12)の前に及ばず。FINAL4進出とはならなかった。

第29回関東学生リーグ女子 Aブロック

10/1(土) 14:50ドロー @筑波大学セキショウフィールド

 

前半

後半

合計

慶大

15

東京学芸大

 スタメン

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

荒田桃子

政4

頌栄女子学院

DF

20

岩波友香

法4

慶應女子

DF

大木茉莉

総3

慶應NY

DF

70

飯豊広奈

政3

慶應女子

MF

73

伊藤香奈

経2

慶應女子

MF

54

浅野玲子

環4

国際基督教大付

MF

96

白子未祐

文3

慶應女子

MF

44(C)

渡邉ひかり

法4

慶應女子

MF

11

竹村薫

環3

桐蔭学園

AT

早乙女華子

経4

慶應女子

AT

33

西村沙和子

商2

慶應女子

AT

99

出原佳代子

経3

慶應女子

ベンチ入り選手

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

49

横田真央

経3

渋谷幕張

DF

30

松本彩花

経4

慶應女子

DF

94

吉原茉莉那

法3

学習院女子

MF

97

小久保磨里奈

政2

慶應NY

MF

77

橋本ひかる

政2

慶應女子

MF

42

力丸絢

法3

慶應湘南藤沢

AT

72

吉岡美波

理2

大妻多摩

AT

43

藤川悠希

商4

慶應湘南藤沢

 

8月から始まったリーグ戦も最終戦。依然負けられない戦いが続く。対戦相手は東京学芸大。他力でのFINAL4進出へとにかく大量得点をあげ、勝利をあげるしかない。

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リーグ戦全試合ゴールの竹村

 

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存在感を見せた藤川

この日の慶大も学芸大ゴールに果敢に迫っていく。2分に主将渡邉(法4)のゴールで先制。5分にはゴール正面で得たフリーシュートのチャンスをAT出原(経3)が決める。出原自身第2戦の東女体大戦以来のゴールであった。その後もATのポジションリーダー早乙女(経4)やMF白子(文3)のゴールで開始8分で4点を取り大勝ムードが漂う。ただそこから点のとりきれない時間が続くと課題のDFで2点を取られる。空気が重くなってきたがここで状況を打開したのは4年生のAT藤川(商4)。フリーシュートから冷静にゴール右隅にシュートを決め再び3点差に。今季全試合スーパーサブとして出場し、スピードを武器にチームの攻撃を整えた藤川が期待に応える。終了間際にはMF竹村(環3)が5戦連続となるゴールを決めて前半を6−2で折り返す。

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公式戦初得点を決めた小久保

後半はまさに慶大攻撃陣の独断場。”WIN THE DAY“シーズンで見せた華麗な攻撃を締めくくるかのようなゴールショーとなる。前半は3、4年生の活躍が目を引いたが、後半躍動を見せたのは成長著しい2年生メンバーだ。途中から入ったAT吉岡(理2)が後半だけでハットトリック。MF小久保(政2)はこの試合を締めくくる14点目を決めた。このゴールは公式戦初得点であった。さらに今季公式戦全試合スタメンのAT西村(商2)も4試合連続となる得点を挙げた。早慶戦VPから勢いに乗り、スタメンとして欠かせない存在となったMF伊藤(経2)など今季からトップチームでプレーしこのリーグ戦で経験を積んでいった選手の活躍こそ、来年再来年と新しい慶大の時代を作るために必要不可欠となる。後半だけで9-1とまさに圧倒し、15-3の大勝で最終戦を締めくくった。

 

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期待のかかる2年の橋本

同日に行われた明大の試合と翌日に行われた東海大の試合の結果、慶大女子ラクロス部はAブロック3位となりFINAL4進出を逃した。関東学生リーグにおいてFINAL4に進出できなかったのは2006年以来10年ぶり。悔しいシーズンとなった。

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来季以降新時代を築いてほしい

 

このチームは5月の早慶戦で敗れ、リーグ開幕の明大戦でも敗れた。選手たちも勝利に飢え、チームの雰囲気も少し悪くなっていたという。それでも第2戦の東女体大戦で公式戦初勝利を飾ると次第に自信が戻っていった。第3戦の東海大戦は開始早々に3失点を喫したが、そこから持ち直し引き分けまで持ち込んだ。おそらく早慶戦や明大戦のチームのままではあっさり負けていてもおかしくなかった。5試合で奪った点数、61得点は今季1部リーグのチームで最多得点だ。FINAL4進出の望みをつなぐべく最後まで攻め続けたからこそ為し得た記録である。今月には準リーグ、Vリーグの決勝トーナメントとトップチームの海外遠征を行う。残された2冠を勝ち取り16シーズンを最高の形で締めくくることと海外遠征でよりチームとしての完成度を上げることが17シーズン日本一への礎となることは間違いない。

 

(記事、写真:森田悠資)

 

 

関東学生リーグ Aブロック 星取表・日程表

順位

 

慶應義塾

明治

東海

法政

東京学芸

東京女子体育

勝ち点

得失点差

慶應義塾

×

●6-11

6-6

○14-5

○15-3

○20-0

10

36

明治

○11-6

×

●3-6

○19-1

○14-3

○9-4

12

36

東海

6-6

○6-3

×

○9-4

○12-8

○17-2

13

27

法政

●5-14

●1-19

●4-9

×

○6-5

○7-4

6

-28

東京学芸

●3-15

●3-14

●8-12

●5-6

×

○14-9

3

-23

東京女子体育

●0-20

●4-9

●2-17

●4-7

●9-14

×

0

-43

※上位2チームがFINAL4進出

※最終結果

 

 

 

以下、選手コメント

渡邉ひかり(法4=慶應女子)

 

(今日の試合を振り返って)ブロック最終戦で私たちが今日できることとして学芸大相手に圧勝することだったので、それがフィールドで体現できたんじゃないかなと思って結構満足しています。(後半に入り調子が上がっていきましたが)試合の入りから足を動かして行こうとは言っていて、しっかりライドを前線から厳しくかけていたんですけど、どうしても一歩詰めが甘くて、シュートも決めきれず、グラウンドボールもドローもとりきれないところがあったので、本当は前半で試合を決められていたと思っています。後半に入って、よりその意識を高めていってこの結果につながったかなと思います。(ブロック戦全試合を終えてチームとして、個人としてどのような感想を)チームとして開幕戦に負けてからくすぶってしまったなという印象があって、どうしてもそこが主将として早い段階からできたらよかったなと思っています。とはいえ今月の半ばに海外遠征があって、まだまだ未完成な部分をより完成させられればと思っています。個人としても厳しいシーズンでしたが、楽しかったです。(今後に向けて)悔しい思いをすることが多かったです。私自身今年残りの時間はもっともっと後輩たちに強くなっていって欲しいなと思うので、そういう風にできるように自分が体現することで見せていきたいなと思うし、来シーズンは日本一を絶対取ってもらいたいなと思っています。

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