【ラクロス(男子)】若手中心のメンバーで挑んだ一戦、苦しみながらも同点に追いつく/関東学生ラクロスリーグ戦 VS成蹊大

関東リーグ4連勝でブロック1位通過を決めた慶大は、3年生以下を中心としたメンバーで試合に臨んだ。普段とは異なるメンバーでの試合だったこともあり、一時は3点差をつけられる苦しい展開に。それでも、最終クォーターAT江原健(1・慶應義塾)などのシュートで3点を返し引き分けで試合を終えた 

 

第29回関東学生ラクロスリーグ戦 第5

2016/10/01 () 14:50 F.O. @駒沢補助競技場

 

慶大

経過

成蹊大

0

1Q

0

2

2Q

1

1

3Q

5

3

4Q

0

6

合計

6

  

AT小笠原(背番号86)と喜びを分かち合うAT江原

AT小笠原(背番号86)と喜びを分かち合うAT江原

 先の中大戦での勝利により、FINAL4進出が決まった慶大ラクロス部。リーグ最終戦には、下級生を中心とするチームで臨むこととなった。だが、「王者」に求められるものは常に勝利という結果だ。その期待を背負い、次世代を担う若き力が1部リーグの荒波に挑んだ。1Q 。立ち上がりから成蹊大の攻撃の時間が続く。大幅なメンバーチェンジで「不慣れなところがあった」(山田)ため か、ボールを奪ってもなかなかシュートまで持ち込むことができない場面が多く見られた。一進一退の攻防が続き、両校無得点のまま終了。

 2Qも成蹊大の攻撃から始まる。慶大は懸命なディフェンスを見せるも7分、相手に先制点を決められる。しかしここから慶大の攻撃のスイッチが徐々に入り始める。相手ゴール直後のフェイスオフからはうまく攻撃に繋がらなかったが、9分にAT浅岡大地(文2・慶應義塾)が待望のチーム初得点。試合を振り出しに戻す。その後AT井上裕太(経3・慶應義塾)が追加点を決め、2-1で2Qを終える 。

 

 

強烈なシュートを放つAT小笠原

強烈なシュートを放つAT小笠原

 3Q開始早々に成蹊大のシュートが決まり再び同点に。慶大はそこから1点を返すも立て続けに相手にシュートを決められスコアを3-6とされる。まずは1点を返したいところだったが、成蹊大のディフェンスに阻まれシュートはことごとく枠外へ。3点差を縮められないままこのピリオドを終える。

 4Q。立ち上がりから慶大の攻撃の時間が続く。すると3分にMD川崎元照(政2・慶應義塾)、5分にはAT小笠原圭允(商2・慶應義塾)のゴールで一気に2点を返す。その後もなんとか追いつくべく何度も攻撃を仕掛けていく。すると17分、AT江原がこの日2得点目のシュートを決めついに同点に 。勝ち越し点は奪えなかったが、見事3点差を追い上げ、引き分けで試合を終えた。

 

 

主将に代わり、AT井上が試合を総括した

主将に代わり、AT井上が試合を総括した

 多くのレギュラー陣がサイドで見守っていた今試合。前半は思うように攻撃が出来ない場面が多く見られたものの、徐々に良い攻撃のリズムが生まれていた。それだけに勝ち越せなかったことは悔やまれるが、3年生以下が中心のメンバーで引き分けという結果に持ち込めたこと、2点をあげた江原ら1年生が活躍できたことは今後に向けての大きな収穫となっただろう。次戦、FINAL4の相手は昨年FINALで敗れた日体大に決まった。難敵との戦いに向け、これからチームは本場・アメリカへ旅立つ。そこで更なるパワーアップを果たし、因縁の相手から勝利を掴み取って欲しい 。

 

(記事・伊藤史織)

 

 

【以下、試合後インタビュー】

 

山田晃平主将(4・慶應義塾)

 

(今日の試合を振り返って)1位通過が決まっていたので、いつもとは違うメンバーで、いつもベンチに入っていないメンバーも入ったということで不慣れなところがあって、思っているようなプレーが出来なかったのかなと思います。後半は徐々に良くなってきたんですけど、前半慣れてないというところでクリアできなかったり自分たちのポゼッションが短くなってしまったので、苦しくなってしまったかなと思います。(いつもとは違うメンバーでの試合だったがメンバーはどのような基準で選んだか)基本的には3年生以下、来年のメンバーになるところを来年のためにっていうことで経験として選びました。(成蹊大相手に引き分けという結果はどう捉えているか)3-6から追い上げて6-6まで持ってこれたのは良かったかなと思うんですけど、1位通過が決まっていたりメンバーが違うっていうことは関係なく、最後勝ちきれなかったっていうことはしっかり反省したいと思います。(アメリカ合宿が控えているがどのような合宿にしたいか)現地で強い本場のチームとできるということで、レベルが高いですし体格も大きいので、強い相手に対して自分たちのどこが通用するのかというところをしっかり試合の中で経験できたらなと思います。(全日本進出を目指してFINAL4での戦いが始まるが、今後に向けては)まずFINAL4では日体大に当たるんですけど、昨年FINALで負けた相手なのでその悔しさを晴らすためにしっかりと勝ち切りたいなと思います。

 

 

江原健(経1・慶應義塾)

(試合を振り返って)チームの主体になって試合を進めることはできませんでしたが、一年生で初めてのリーグ戦を楽しめました。(成蹊のレギュラーメンバーと戦ってみてどうだったか)成蹊大学は1部リーグの大学なのでレベルが高いと感じましたが、来年再来年と努力を重ねれば通用すると思います。また、それ以上の力をつけて相手より強くなりたいです。(ご自身の今日の2得点を振り返って)運ですね(笑) 周りの上手い先輩方が試合の流れをつくってくれ、その中で運良く点を決められました。良かったと思います。(レギュラーに向けての手応えは)2年や3年の先輩方の背中を追いつつ努力をして、来年のリーグ戦でスターティングメンバーを勝ち取れればいいと思います。(日本1を目指しているチームの中でどういった役割をこれから担っていきたいか)AT(アタック)のポジションを担っているので、同じAT#3井上選手のように、自分で主体的にオフェンスを回していけるような選手を目指したいです。その上でベストプレイヤーをいずれは狙っていきたいと思ってます。

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