【バスケットボール(女子)】最終戦は敗戦も 最後まで「全進」/第39回東京六大学女子バスケットボール対抗戦vs立大

バスケ女子

この日2試合目というハードスケジュールで行われた立大戦。午前中に行われた法大との試合では惜しくも白星を逃した慶大だが、4年生と臨む最後の試合ということもあり気持ちを新たにこの試合ではなんとしても勝ちを掴み取りたいところだ。

2021/11/20/(土) @立教大学新座キャンパス

第39回東京六大学女子バスケットボール対抗戦vs立大

 

合計

慶大

1735
立大28

10

271378

慶大スターティングメンバ

 

#4 眞尾瞳(商4・浦和第一女子)

 

#6 武藤怜(商4・成蹊)

 

#12 林えみり(理3・慶應女子)
 

#15 阿部七奈子(商2・三田)

 

#17 野本美佳子(総2・東京成徳)

 

立大ボールで始まった試合。慶大は先制点を奪われると、パスミスが続き0-12のランを許し堪らずタイムアウトを要求。眞尾瞳(商4・浦和第一女子)、野本美佳子(総2・東京成徳)がミドルシュートを決め、立て直しを図るものの一度勢いに乗った相手のリズムを止めることができない。相手の激しいディフェンスを前に苦しみながらも武藤怜(商4・成蹊)が得点するが、一度離れた点差を詰めることはできず8-28で第1Qを終えた。

巻き返したい第2Q、少しでもリードを縮めたい慶大は3ポイントを積極的に打ち続け、武藤のアシストを受けた松下花会子(文3・小山台)の3ポイントがリングを捉える。ゴールに嫌われ得点を挙げられない時間が続くも、ディフェンスで踏ん張りを見せ失点を許さない。野本が1対1からなんとか得点をするも、流れを掴みきれないまま25点差で試合を折り返した。

開いた点差に少しでも詰め寄りたい第3Q、相手の正確無比なシュートを抑えられず連続失点、さらにリードを広げられてしまう。攻撃の糸口をなかなか掴めない慶大は林えみり(理3・慶應女子)が得点するも流れを引き寄せることができない。野本がバックシュートをねじ込みバスケットカウントを獲得。フリースローもしっかりと決め点差を詰めようと試みるも、一度波に乗った立大を止めることはできず18-65でこのQを終えた。

最終第4Q、眞尾や阿部七奈子(商2・三田)を中心に速いボール回しから攻撃のチャンスを伺う慶大は、松下がこの日2本目となる3ポイントを沈める。その後両チームともに得点が滞る時間が続く中、残り5分30秒を切ったところでコートには4年生5人の姿が。中島花(環4・慶應NY)や西理奈(法4・葺合)が外からのシュートを積極的に狙い、ビディンガー美亜(商4・青山)がドライブを仕掛けるなど我慢強く攻め続ける。眞尾、武藤の3ポイントや武藤のレイアップで粘りを見せるも43点という大差での敗戦となった。

4年生最後の試合で勝利を飾ることはできなかったものの、チーム全員で戦い抜いた今回の試合。苦しい状況でも笑顔でプレーを続ける姿。最後まで諦めずにゴールにアッタクする姿。ディフェンスではどこまでも泥臭くボールを追いかける姿。慶大4年生が見せた一つ一つの気迫あふれるプレーを忘れることなく、新チームでの歩みを進めて欲しい。

(記事・写真:船田萌恵)

 

以下、4年生コメント

 

眞尾瞳(商4・浦和第一女子)

――今日の2試合を振り返って

負けてしまったことが何より悔しいです。自分達の粘りの弱さ・考えの甘さが出てしまいました。それでも全員で戦うことができたことに本当に感謝しています。ここが終わりではなく、始まりということを全員が理解して、私自身は今後の人生に繋げていきたいです。

 

−−今日はどのような気持ちで試合に臨んだか

このチームで戦う最後の試合であり、私自身のバスケ人生を締め括る試合でもありました。なので、自分達のバスケットを体現すること、そしてこの仲間とバスケットができることに感謝して楽しむとを大切に、試合に臨みました。

 

−−今シーズンを振り返って

2部昇格という目標を達成できなかったことが本当に悔しいです。全進というスローガンのもと、部員全員が全力でそれぞれの役割を全うすることができていましたが、届かなかったという事実を受け止め、この悔しさを今後の人生と後輩達へ繋げたいと思っています。

 

−−バスケ部での4年間を振り返って

苦しいことも辛いことも沢山ありましたが、勝利のために、もがきながらも挑戦し続けたことは自分で自分を褒めたいです。そこで得た仲間・経験・結果・バスケットへの愛・そして何より5人の同期は、私にとってかけがえのない財産です。ここまで、支えてくださり応援してくださった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

−−後輩たちに伝えたいこと

楽しいことや嬉しいことより、辛いことや苦しいことの方がたくさんあったと思うけれど、それぞれが模索しながら、毎日を全力で進んでくれたこと、本当にありがとう。

私のことを、強い・大きい存在と言ってくれているけれど、私をここまで強く大きくしてくれたのは間違いなく皆であり、私は常に支えられていました。全員がチームの勝利を考え行動することの難しさ、全員で掴み取った勝利の尊さ、結果や変化の厳しさなど、様々なことを身に染みて感じた1年間だったと思います。それぞれがこのチームで得たことを来シーズンにぶつけていってください。

 

−−主将として大変だったこと、やりがいを感じたこと

沢山あって何を伝えるか迷います。笑

特に難しかったことは、「自分らしく突き抜ける」を体現することでした。主将として、自分個人だけでバランスを取ろうとしてしまい、自分が主将になった意味を見失いそうになったことや、自分が自分でないようで嫌気がさしたことが沢山ありました。それでも、同期や後輩を頼りながら、少しずつ自分も進化し、最終的にただ厳しい人でもただ優しい人でもなく、私自身を主将という役目に投影できたかなと思います。

 

 

中島花(環4・慶應NY)

−−今日の2試合を振り返って

打倒法政で練習してきたので悔しいの一言に尽きます。慶應バスケを出し切ることができない自分たちの弱さを改めて感じました。この反省を後輩が活かして来年こそは勝ってほしいなと思っています。立教戦では相手の速さとシュート力に圧倒されてしまいましたが、同期でコートに出させていただき、最後のバスケを締めくくれたのは嬉しかったです。

 

−−今日はどのような気持ちで試合に臨んだか

ベンチでもコートでもバスケを楽しむことを1番に考えて試合に臨みました。苦しい時間も流れがいい時間も常に全員で楽しみながら戦うことを意識しました。

 

−−今シーズンを振り返って

有観客での試合は少なくなってしまいましたが、多くの方に応援していただき、良いチームを作れたと思います。学生主体のチームで難しいこともありましたが、話し合いを重ねたことで「全進」することができました。

 

−−バスケ部での4年間を振り返って

考えること、それを体現することが習慣化し、止まることなく進み続けた4年間でした。特に一番近くにいた同期からは常に刺激を受け、切磋琢磨できたと思っています。

 

−−後輩たちに伝えたいこと

根本にある「バスケを楽しむ」ということ忘れずに来シーズン以降も部活に向き合ってほしいです!

 

 

武藤怜(商4・成蹊)

−−今日の2試合を振り返って

この2試合はとても悔しかったです。法政戦は去年の試合で負けてから、絶対に勝ちたいという思いで戦っていた分、負けてしまったことはとても悔しかったです。

でも、チーム全員がコートに立ち、格上相手にそれぞれがやるべきことを全うしていたことは、来年にも繋がる収穫だったかなと思います!

 

−−今日はどのような気持ちで試合に臨んだか

絶対勝ちたいという気持ちと、4年生としての最後の試合で必ず爪痕を残したいという気持ちで臨みました。

 

−−今シーズンを振り返って

今シーズンは、学生主体に力を入れてきました。主将のメイ(眞尾瞳)を筆頭にチームを作り上げ、後輩がここまでついてきてくれて本当に感謝しています。スローガンである「全進」も今年にぴったりだったなと今思います笑 2部昇格に届かなかったことが本当に本当に悔しいですが、ここまでやり切れてよかったです。

 

−−バスケ部での4年間を振り返って

嬉しいことも苦しいことも多かったですが、なによりも多くの人に支えられてここまで来れたと実感しています。そして最高の同期に恵まれてとても充実した4年間を過ごすことができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

−−後輩たちに伝えたいこと

まずはありがとうと伝えたいです。そして、チームの色はその年で大きく変わっていくからこそ、これから自分たちが作りたい理想のチームを目指して、頑張ってほしいです!

 

 

西理奈(法4・葺合)

−−今日の2試合を振り返って

法政戦は、悔しい・勝ちたかったというのが全てです。今年のリーグの順位という意味で、勝てる相手でしたし、自分達の成長を示す意味でも勝つべき試合だったと思っています。

立教戦は、立大がすごく綺麗なバスケをするので、学べる点が多かった試合だと思います。ディフェンスでは、誰がコートに立っても慶應のバスケットをできていた点は、チームとして成長出来ていたのかなと思います。

 

−−今日はどのような気持ちで試合に臨んだか

いつも通りの気持ちでした。最後の試合ではありましたが、あまり実感がないと言うことと、どの試合であっても慶應のバスケットをすることに変わりはないので、いつもと同じ気持ちで臨みました。

 

−−今シーズンを振り返って

何よりも目標達成ができなかったことが悔しいです。やっぱり結果を残してこその代だったと思うし、それを期待されてきた分、2部昇格という形にできなかったことはすごく悔しいです。ですが、全部員が立場の違いを超え自分の役割を体現して、全進ができたからこその今年の結果だと思うので、決して結果に満足はしていませんが、結果を誇りに思います。

 

−−バスケ部での4年間を振り返って

4年間終わってみると一瞬でしたが、一年一年とても長かったですし、とても濃かったです。毎年色んな葛藤がありましたが、この同期だから最後までやり抜けたと思います。

 

−−後輩たちに伝えたいこと

今年1年で感じた2部の壁の高さ、厳しさを糧にして貰えれば嬉しいです。今年1年で自分が頑張ってきたことに自信を持って、個々がさらに高みを目指して欲しいなと思います。新チームがどんなチームになるのか既に楽しみで仕方ないです。相談でも愚痴でも何でも聞くので適当に連絡してください(笑)息抜きに使って貰えればと思います。

 

 

ビディンガー美亜(商4・青山)

 

−−今日の2試合を振り返って

やはり法政戦には勝ちたかったという気持ちです。今年こそ、という気持ちで挑んだのですが、掴みきれず終わってしまいました。その後の立教戦は切り替えて全員が出来ることをやる、ということができていたと思います。試合後に、1年生から4年生の誰が出てもディフェンスのチームルールが徹底されていたとOBの方からフィードバックを頂いたことが嬉しかったです。

 

−−今日はどのような気持ちで試合に臨んだか

慶應のバスケットを体現しよう、やるべきことをやるだけだという気持ちで挑みました。個人的には、人生最後の試合となる立教戦は、力まず伸び伸びとプレーし、やり切りたいと思っていました。

 

−−今シーズンを振り返って

2部昇格を目指して今シーズンを走り抜けてきました。結果を出せなかったのは、自分たちの甘さ、弱さがあったからだと思います。ただ、その中でも、チーム全員が自分の役割とやるべきことを考え行動し、リーグ戦の経過とともにどんどん良いチームになっていったと思います。

 

−−バスケ部での4年間を振り返って

大変なことの方が多かったですが、これだけ本気で何かに取り組める環境にいられて良かったです。本当に多くの人に支えていただきました。最高な同期をはじめ、先輩や後輩、スタッフの方々など人に恵まれていたと思います。

 

−−後輩たちに伝えたいこと

今シーズンみんながやってきたことは、必ず今後の財産になります。自分がチームのために出来ることは何か、チームには今何が必要か、シビアにかつ愛をもって向き合い続けてください。応援しています!

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