【バレーボール】フルセットの大熱戦!惜敗するも秋季に向けた躍進の弾みに/第86回早慶バレーボール定期戦

バレー戦評

3年ぶりに完全有観客試合の早慶戦が帰ってきた――。立ち見の人で溢れるほど会場は超満員で、早慶両校の応援にも熱が入っていた。そんな熱気が渦巻く中、慶大はチームの雰囲気も良好で、第1セットを先取する。第2セットは両者譲らずデュースにもつれ込むも、惜しくも落としてしまう。続く第3セットは、気持ちをうまく切り替えて奪取に成功。第4セットは相手のサーブに苦しめられ、序盤から苦しい展開に。流れをセットするためメンバーを入れ替え挑むも、取り切ることはできない。最後までどちらが勝つか分からない最終セットであったが、軍配が上がったのは終盤できっちりブロックを揃えてきた早大だった。セットカウント2-3で惜しくも敗れ、伝統の一戦を制することはできなかった。

 

2022年7月30日(土)

第86回早慶バレーボール定期戦 慶大×早大

@早稲田アリーナ

 

得点

慶大

セット

早大

25

23

27

29

25

21

15

25

12

15

 

 

 

出場選手(サーブ順)

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

   
   

OH

島田航希(経3・慶應)

MB

芳賀祐介(環2・札幌北)

OP

松本喜輝(環3・九州産業)

OH

18

安達龍一(環4・洲本)

MB

降小雨(商4・慶應)

S

高倉真古都(商4・慶應)

L

12

内田克弥(環2・松江工業)

途中出場

 

 

MB

27

下田悠生(経4・慶應湘南藤沢)

OH

渡邊大昭(商2・慶應)

S

10

大槻晟己(総3・清風)

OH

11

入来晃徳(環1・佐世保南)

 

 

得点し、喜びを分かち合う選手たち

注目の第1セット。OH島田航希(経3・慶應)のスパイクで先制点をものにすると、その後も高倉真古都主将(商4・慶應)と降小雨副将(商4・慶應)の安定したコンビ攻撃や、OP松本喜輝(環3・九州産業)のスパイクで得点を重ねていく。序盤は相手にリードされる展開が続くものの、安達龍一(環4・洲本)・島田OH陣の攻撃や降副将のブロックが効き、一進一退の攻防を見せる。終盤に入り、降副将のブロックや松本のサービスエースなど5連続ブレイクに成功すると20ー17と先に慶大が20点台に。相手も高さのあるクイック攻撃で慶大に迫るが、芳賀祐介(環2・札幌北)のブロックポイントや安達のスパイクで24-23とマッチポイントとなり、最後は相手の反則で25-23とこのセットを取った。

 

サーブレシーブをする内田

流れに乗りたい第2セット。序盤、サーブで崩し相手のミスを誘発するプレーで、6ー3と好調な滑り出しを見せる慶大。ネット際の押し合いでボールがアウトになり9ー10と一時逆転を許したものの、今大会リベロとして出場する内田克弥(環2・松江工業)の身を挺したレシーブから安達のバックアタックが決まり、すぐに流れを取り戻す。お互いに譲らない展開が続くも、終盤松本の鋭いバックアタックが炸裂し、24-23とこのセットも先にマッチポイントを握ったのは慶大。しかしここで簡単に引き下がらないのが強豪・ワセダ。相手のスパイクが決まり25ー26と相手のマッチポイントとなったところで、慶大はたまらずタイムアウトを選択。その後松本や芳賀の攻撃で立て直すが、最後は相手のレフトからのスパイクを拾うことができず27ー29で第2セットを落としてしまった。

 

高倉主将と降副将の息の合ったクイック攻撃

切り替えたい第3セット。序盤から相手の多彩な攻撃に苦しむも、松本のブロックの上から叩きつけるダイナミックなスパイクや内田の安定したレシーブで相手に流れを渡さない。中盤、島田のナイスレシーブから安達のクロスへのスパイクが決まると、14ー11と3点リードを奪う。安達のバックアタックや降主将のクイック、芳賀の高さのあるブロックなど個々の技術が光り、慶大は先に20点台に到達。終盤も安達の勢いは止まらず、得点を量産し23ー18と相手を引き離す展開に。これまで強打を打ち込んでいた安達がフェイントを仕掛け相手を崩すと、24-20とマッチポイントを握る。相手のクイック攻撃が決まるも、相手のサーブミスで25ー21とこのセットを取り、強豪相手に先に王手をかけた。

 

大槻副将のサーブで流れを引き寄せる

運命の第4セット。スタートから相手の高さのあるクイック攻撃やサーブが決まり、思うように自分たちの流れを引き寄せられない慶大は1-7と序盤から苦しい展開に。ここで高倉主将と松本に代わり大槻晟己副将(総3・清風)と渡邊大昭(商2・慶應)をコートに送り込み、立て直しを図っていきたい慶大。さらに安達に代わって1年生入来晃徳(環1・佐世保南)がコートへ入り、大きくメンバーを変えていく。渡邊のスパイクやバックアタックが決まるも、慶大のミスが続きなかなか点差を縮めることができない。しかし大槻のサーブがネットインで相手コートに落ちると、次のサーブもサービスエースとなり、チームに流れを引き寄せる。このまま食らいついていきたい慶大だったが、相手の強烈なバックアタックが炸裂し、大きく点差を離されてしまう。最後は相手のライトからのバックアタックを拾えず15ー25でこのセットを落とした。

 

 

安達がサービスエースを決め、喜ぶ選手たち

勝敗を分ける第5セット。流れを作ったのは高倉主将だった。ネット際に上がったボールをダイレクトで相手コートに叩きつけ先制点を奪うと、その流れに乗るように松本がサービスエースを決め、最終セットは好発進を見せた。しかし相手に3連続ブレイクを許すと、ここで高倉主将と松本の代わりに大槻副将と渡邊がコートへ。慶大は渡邊の力強いスパイクや大槻副将の安定したトスワークで6ー6と相手に迫っていく。6ー8と相手に2点リードを許す場面でコートに戻ってきた松本は、相手のブロックを弾き飛ばすスパイクを決めチームに流れをもたらす。その後島田の二段トスから安達のスパイクが決まり、さらに安達がサーブでノータッチエースを決めると10ー9と慶大が1点リードを奪い、チームの盛り上がりは最高潮となる。しかし終盤、松本のスパイクが相手のブロックに捕まりだし、思うように攻撃が決まらず11ー14と後がない状況に。降副将のクイック攻撃が決まり12ー14と相手に食らいつきたいところで、サーブがまわってきたのは松本。プレッシャーのかかる場面で強気で挑んだ攻めのサーブは惜しくもアウトとなり、12ー15で試合終了のホイッスルが鳴った。フルセットに及ぶ激闘だったが、セットカウント2-3で早大に惜敗した。

 

大きな応援を背に戦った選手たち

両校のプライドを懸けた負けられない戦い、2時間半に及ぶ大熱戦を制したのは早大だった。全日本学生選手権(全日本インカレ)5連覇中の王者・ワセダ相手に負けず劣らずの戦いをしてみせた慶大。先の入替戦での敗戦から、3週間と気持ちの切り替えが難しいところもあったかもしれないが、何より心から楽しそうにプレーをする選手たちの姿が印象的であった。大きな応援を力に変え、「自分たちは戦える」そう証明できた試合だったのではないだろうか。秋季リーグ戦で必ず1部の舞台に戻るため、そして日本一を取るため、この早慶戦はひとつのマイルストーン。秋季リーグ戦開幕まであと約1カ月、上半期にでた課題を改めて見つめ直し、もう一度チームをつくっていく。進化を続ける慶大バレー部の勇姿を追い続けたい――。

 

(記事:岩切晴菜、田中瑠莉佳 写真:田中瑠莉佳)

 

 

以下、コメント

 

星谷健太朗監督

――今日の試合を振り返って

まずは有観客で開催できたこと、しかも超満員の観客の前で、早稲田大学さんという素晴らしいチームを相手に試合をさせてもらえたことが幸せなことだと思います。途中、慶應がいけそうだなという場面はありつつも、やっぱり早稲田さんの安定感が勝(まさ)って勝利されたことについて「おめでとうございます」と称えたいです。

――入替戦での敗戦からの気持ちの切り替えについて

そうですね、やっぱり入替戦で負けたというのは事実ですし、それは実力だと思うんですよね。期間としては短かったですけど、なんで負けたかっていうところの課題を整理した上で、そこに対してアプローチをしてきた成果が少しずつ出ていたんじゃないかなと思います。どん底からだったと思うんですけど、それをやり抜いた学生は素晴らしいですし、敬意を表したいと思います。

――監督自身も早慶戦に何か特別な思いはありますか

リーグ戦でも早稲田さんと戦う場面はありながらも、早慶戦はリーグ戦とは一線を画した、また大会と言ってふさわしい伝統の一戦だと思います。そこはモチベーションも上がりますし、やっぱり早慶という間柄での「絶対に負けられない」という思いが駆り立たされる試合ですね。

――秋季リーグ戦に向けて

そこは春も言い続けていた、「当たり前のことをどれだけ徹底できるか」そこに尽きるかなと思います。今日の試合を見ても、そこの差で取られてしまったところが多々あると思うので、早稲田さんに追いつけ追い越せというところで、まずはそこを徹底してできるようにならなければいけないと思います。

 

高倉真古都主将(商4・慶應)

――今日の試合を振り返って

一言で言うと悔しいですね。たくさんの応援のなかで試合をやらせていただいたことには感謝しかありません。

――ご自身のプレーについて

技術的な話をすると、サイドの攻撃に関してはいいトスがあがっていたかなという印象があります。逆にセンター線が少なくて、その差が試合を通して出たかなというというのは反省点です。試合を通じて気持ちも落ちることなく戦い切れた結果として、負けてしまったという形ですね。

――ワンプレーごとに流れが動く試合でした

そうですね、肌でビシビシ感じていました。相手が乗っている時は押せ押せで苦しいですし、こっちがサーブで攻めることができている時はこっちが乗れているなという感じで、観客の方も沸いてくれて。今終わってから振り返ると、その流れの数が早稲田さんの方が多かったのかなと思います。

――有観客での早慶戦の雰囲気について

本当に楽しかったですし、幸せでした。さっきも言ったんですけど、感謝の気持ちしかないです。僕らが1年生の時はコロナもなく、同じような形で試合を開催してもらって、その舞台に3年ぶりに戻ってこられて、大歓声大観衆のなかで試合ができて、自分は幸せ者だなと思いますね。

――入替戦で2部に降格が決まったなかで早慶戦に向けたチームの状況について

入替戦に負けたあといろいろありまして、僕が主将を辞める、辞めないという話も出ました。でも、結果として僕が主将を続けるということになって、早慶戦に対して部員一人一人がフォーカスしてくれた結果が今日の試合に出ていたかなと思います。入替戦の直後は、これ以上、下がないんじゃないかという雰囲気だったんですけど、そこからよく持ち直してくれたかなと思いますし、そこは部員のみんなを称えたいです。

――今後への意気込み

4年生の僕らの仕事は、1部に戻して、全カレで日本一を取ることだと思っています。それが今後、僕らの目指すところになるので、今日いい試合ができたことは自信にしてほしいですし、この試合で学んだこと、得られたことを忘れないように、チーム全体でこの夏、リーグが始まるまでの一か月、文字通り精進していきたいと思います。

 

降小雨副将(商4・慶應)

――今日の試合を振り返って

惜しいゲームだったのかなと思います。序盤はサイド、センター線を満遍なく使って、やりたいバレーをしっかりと出来ていたと思います。その反面、3セット目以降は相手のサーブに押されて、攻撃が捕まるという展開が多かったのでそこも一つ課題かなと思っています。

 

――ご自身のプレーについて

点数をつけるのであれば80点くらいなのかなと思っています。残り20点の部分は、リードブロックがつられてしまったこと、Bパスからのクイックがほとんどマークされたなかで拾われてしまったことは今後より詰めていかないといけないと思っています。フロアディフェンスに関してはブロックを抜けた所に後輩たちが入っていてくれたので、そこのいい形は継続して出来ていたのかなと思います。

――4年生として試合に出続けるなかでの意識について

4年生として、プレーをしていないオフボールの部分でゲームを作らなければいけないポジションだと思っています。特に終盤になるにつれて崩れていかないようにという部分は日頃の練習からもうちょっと詰められる部分かなと思っています。

――有観客での早慶戦の雰囲気について

我々が得点をすると手放しで喜んでくださる本当にありがたい応援だったと思います。プレーをしていて楽しかったですし、喜んでくれて嬉しかったです。なかなか人生でこういった貴重な経験はさせてもらえないと思うので、この思い出を噛み締めながら、次のステージにいけたらなと思っています。

――入替戦で2部に降格が決まったなかで早慶戦に向けたチームの状況について

力不足で2部に落ちてしまったことは悔しいんですけど、一方秋リーグでまた1部に上がるしかないってことはみんな分かっていたので、早慶戦に勝って秋へのいいスタートが切れたらなという思いを持ってやっていました。それが少しでも結果に反映されてよかったと思っています。

――今後への意気込み

もうやるしかないと思うので、残り3か月の体育会人生を懸けて、4年生の意地、責任、覚悟をみせて引退できたらと思います。

 

安達龍一選手(環4・洲本)

――今日の試合を振り返って

戦えているとは思うんですけど、最後の細かいつなぎの部分で一歩及ばずに負けました。

――ご自身のプレーについて

去年から考えると自分でも想像できないくらい成長できたのかなと思っているんですが、もう少し要所で4年生として引っ張ることができるプレイヤーになりたいと思います。

――有観客での早慶戦の雰囲気について

応援に来て下さった皆さまのおかげで普段にはないパワーも出たのかなと思います。本当にありがたかったです。

――入替戦で2部に降格が決まったなかで早慶戦に向けたチームの状況について

入替戦を振り返ると、チームとしてはチーム内のコミュニケーションの部分が足りずに、ひとつになれていないという反省がありました。個人としては、そのなかでも自分がやるべきことは明確なので、そこだけをおさえてという形でやってきました。

――秋季リーグ戦に向けた意気込み

全勝優勝して、チームを1部に戻して卒業できればなと思います。

 

下田悠生選手(経4・慶應湘南藤沢)

――今日の試合を振り返って

いろんな人の準備量とかも、チームの一番上の存在となる4年生として見てきたので、そういった部分では絶対にいい試合をしたいと思っていました。そのうえで勝ちたいという気持ちがあったので、結果としては残念だったと思う一方で、お客さんの入りとか、きっちり運営して早稲田といいゲームができたことはよかったのかなと思います。

――試合を通して3回リリーフサーバーとしてコートに立ちました

正直、1回目はそこまで攻めていないというか、まず雰囲気を掴んでという感じでした。早慶戦という独特な雰囲気がすでに出来上がっているなかで、一回落ち着かせにいこうという気持ちでコートに入ったんですが、いい成果が出せませんでした。2、3回目は攻めることができて、崩すところまではいったんですけど、結局点になっていないので、そこは自分に甘い部分があったのかなと思います。準備はできていたと思うので、今後は練習量を増やして、もっといいサーブが打てるように、残りの4か月続けていけたらなと思っています。

――有観客での早慶戦の雰囲気について

あれだけお客さんの数もいて、近くにもいてくれるとなると、アップ中からテンションも上がって、体も動いていました。今日、慶應で調子悪い人いなかったんじゃないかなという印象です。先輩方も応援してくれていましたし、観てくれる人のために頑張ろうという気持ちが出ていたと思います。4年生として最後に有観客でやれたことは良かったなと思っています。

――入替戦で2部に降格が決まったなかで早慶戦に向けたチームの状況について

春の課題として、チームの不安定さや脆さがすごく出ていたのかなと思っています。秋リーグで不安定な試合をして取りこぼしでしまうような試合があると、1部に戻ってくるっていうことは達成できないと思っています。それを踏まえ、いかにして高いパフォーマンスを出せるかという部分を早慶戦という試合に照準を絞ってできたということに関しては評価できるのかなと思います。その一方で、パフォーマンスはよかったけど、最後勝てなかったという部分は、秋に向けて詰めていかないといけないと感じています。

――秋季リーグ戦に向けた意気込み

春に1部で試合ができたのは先輩たちのおかげでもあって、それを落としてしまったという責任感は4年生全員持っているのかなと思っています。そのなかで来年以降は後輩たちに1部の舞台でやってほしいと思っていますし、最後自分たちが何を成し遂げられるかと言われたときの一番分かりやすいのが全勝での1部昇格だと思うので、リーグ戦11試合のなかでキツい展開もあると思うんですけど、挫けずに頑張れればと思います。

 

藤田鈴子さん(アナリスト、文4・学習院女子)

――今日の試合をどうご覧になりましたか

入替戦で負けてチームとしてはあまり良い状態ではなかったんですけど、今日そこをある意味切り替えることができて、楽しくやろうというので全力を出し切ってやれていたのかなと感じています。1回気持ちが沈んでしまったからこそ、逆に上に上がっていこうというので、(選手たちの)笑顔が多く見られて、そこは外から見ていて良かったなと思うところです。

――入替戦での敗戦からアナリストとしてどういう準備をされましたか

課題の改善というところを1番意識しました。前半シーズンを通しての課題、例えばサーブレシーブとか、終盤の戦い方などを今一度考えなおして、そういう部分を改善できるようにチーム全体に共有したり、そこを克服するための作戦を考えたりしました。実際に、今日は克弥(内田)がリベロになってくれたりだとか、大幅に変更したところもあって、挑戦をしたところはありました。

――内田選手のリベロ起用はアナリストさんからの提言だったのでしょうか

必ずしもそうではないんですけど、選手の方から克弥に対するレシーブの信頼がすごくあったので、選手たちとの会話というところと、あとは監督やコーチとのコミュニケーションというところですね。それで1回挑戦してみようってなりました。選手と監督の橋渡しという役割の中で、間に立ってお互いの声を聞いたうえでの作戦がはまったのかなと思います。克弥が頑張ってくれたなと感じています。

――秋季リーグ戦に向けて

春季リーグ戦の反省として取れる試合を落としてしまったりだとか、最後取り切れないというところが課題としてあって、なんでそこが取り切れないんだろうって考えたときに、やっぱりアナリストの作戦としての1点2点が足りていなかったのかなと個人的に感じています。そういったところで、相手チームに対する作戦の細かいところまで詰めて25点のうちの1点を少しでも積み上げられるようにしていきたいです。改めてギアを入れ直して、チームとしての課題とアナリストとしての課題の両方に目を向けながらチームと一緒に成長していきたいなと思います。

 

大槻晟己副将(総3・清風)

――今日の試合を振り返って

振り返ると、あそこの1点が、というように一つ一つが悔やまれます。悔やんでしまうところがたくさんあるなと思います。

――満員の観客や応援団の応援、雰囲気はいかがでしたか

こうした雰囲気は大学入って初めてなので、本当に幸せなことだなと思いました。すごく力をもらえるというか、僕は途中交代で入ったんですがすごく背中を押されるという感じはしました。いきなりコートに一人で入るので、途中交代って結構孤独なんですよね。その中で自分のプレーひとつにもおおっという声があったり歓声が起こると一人で戦っているんじゃないなと感じられたのですごくよかったです。

――ご自身のプレーの良かった点は

途中交代で入ったんですけど、例えばトスをここにあげよう、というような自分の意図したプレーはできました。あとはサーブですね。自分を真古都さん(高倉主将)と比べた時にサーブをアピールしていかないといけないと思うので、そこを発揮できたところはよかったです。

――逆に反省点は

トス回しのところなんですけど、クイックを通せなかったところですね。そこが悔しいです。早稲田のリードブロックがとても早くて、その上高かったです。いつもは他のチームが相手だったら降さん(降副将)とか芳賀(芳賀祐介)のクイックが簡単に通せるんですけど、そこがうまくいかずサイド頼みのバレーになってしまったところが悔しかったですね。

――秋季リーグ戦に向けて

僕自身はやっぱり真古都さんからレギュラーを奪い取るという目標がひとつあります。その上で秋リーグで1部に返り咲いて来年1部で戦うというところを見据えて、1部で活躍できる選手になることが目標です。

 

松本喜輝選手(環3・九州産業)

――今日の試合を振り返って

いいプレーも多く出たと思うんですけど、個人的には悔しい結果に終わったと思います。

――満員のアリーナでの試合、雰囲気はいかがでしたか

こうやって有観客でたくさんの人に応援されながらプレーすることは大学に入って初めてのことでした。新鮮な気持ちもありつつ心強かったですね。応援してくださる声が直接届いたので、とても力になりました。

――今日のご自身のプレー、良かった点は

サーブは攻めるところは攻めることができて、連続得点の起点にはなれたのかなと思います。

――逆に反省点は

終盤の4セット目、5セット目でみんながつないでくれたなかで期待に答えられなかったところが一番反省点です。

――秋季リーグ戦に向けた意気込みを

2部に落ちてしまったので初心に帰ってひとつひとつ全員で徹底しながらもう一度1部に上がれるように頑張っていきたいです。

 

島田航希選手(経3・慶應)

――今日の試合を振り返って

大学に入って初めてこのような完全有観客試合ということで応援が力になって、自分も含めみんないつも以上のプレーが出せたなと感じました。

――早慶戦の雰囲気は

こういう経験はあまりしたことがないので、鳥肌が立つくらいでした。自分がこういう環境でプレーできていることが幸せだと思いました。

――ご自身のプレーで良かった点は

スパイクですかね。いつもそんな自分には上がってこないんですけど今日はあげてもらってそれを決めることができました。攻めの姿勢で気持ちが強く持てたのかなと思います。

――逆に反省点は

終盤疲れてきたところで集中力が切れたことですかね。

――秋季リーグ戦に向けた意気込みをお願いします

秋は2部で戦うので1部に上がることが目標です。1部の早稲田大学さん相手にこのような試合ができたことは秋にもつながると思います。手応えを感じたゲームでした。

 

渡邊大昭選手(商2・慶應)

――今日の試合を振り返って

早慶戦は自分自身2回目なのですが、こうやって有観客でできることがうれしかったことと、応援してくれた慶應の方々、早稲田の方々がいて改めて「早慶ってすごいな」、「慶應ってすごいな」と思いました。高校の時、春高(春の高校バレー、全日本バレーボール高等学校選手権大会)に出た時も慶應のOBの方々や保護者の方々がすごく応援してくれて、改めて縦のつながり横のつながりがすごいと思いました。

――応援の声がある中での試合について

応援の力は偉大だと感じました。自分が今までできなかったプレーや、熱が入ったプレーがみんなできていたので、応援の偉大さを改めて知りました。

――ご自身のプレーを振り返って

みんな披露困憊で総力戦の中、自分が与えられた仕事を全うできたことは良かったと思っています。逆に、自分が今練習しているポジションはそこではなくサイドだったので、どちらもできるように準備ができていないといけないと思いました。

――秋季リーグ戦に向けての意気込み、夏の間に取り組みたいこと

スタメンとして試合に出て、2部リーグ全勝優勝、1部昇格を目標に頑張っていきたいと思います。そのために夏は自分の課題であるサーブカットであったりコンビであったり挙げたらキリがないのですが、そういうのを一つ一つ潰してチームに勝利に貢献できるように頑張ります!

 

内田克弥選手(環2・松江工業)

――今日の試合を振り返って

正直勝てたのですが、取りこぼしてしまったところがあり、そこに早大がつけ込んできた印象です。ですが秋リーグに向けていい勝負ができたことは自信にはなりました。

――応援の声がある中での試合、いつもと違いましたか

僕はいつもリベロで出てなくて、そこがまずいつもと違いました。有観客で「やってやるぞ」という気持ちがあり、それがすごく出て良かったと思います。

――リベロでの起用、取り組みは

段トスの練習をすごくやりました。

――秋季リーグ戦に向けての意気込み、夏の間に取り組みたいこと

夏の間はサーブレシーブの強化と段トスの制度とディグの位置取りを完璧にして1部に上がり逆襲したいと思います。

 

芳賀祐介選手(環2・札幌北)

――今日の試合を振り返って

早大は中学高校から活躍しているタレントぞろいで、いかに2部に落ちてしまった自分たちがチャレンジャーとして戦うかという試合だったのですが、フルセットという結果にも表れているように自分たちがやれることはできたと思っています。早大は皆さんがおっしゃる通りフォローやブロックマイナスなど細かいところを詰めてきて早慶戦の優勝やインカレ5連覇があると思うので、気づいたことを(慶應の)チームの練習で修正して次につなげたいと思います。

――有観客、応援がある中での試合について

観客の皆さんの声援がすごく力になって、サーブやスパイクなど後押しされました。今日もすごくジャンプできましたし、心のこもった応援がうれしかったので、有観客はいいですね。

――ご自身のプレーを振り返って

早慶戦前セッターとあまり合わせられていなかったので、そこが甘かった部分だと感じています。自分がクイックを決めればもっと良い展開で試合にも勝てたかもしれないと思います。良い点としては、チームメートへの声掛けの中で具体的な指示で次のプレーにつながる声が出せたところです。

――秋季リーグ戦に向けた意気込み

秋リーグが9月の上旬から始まるのであまり時間はないのですが、2部から1部に昇格できるように引き続き頑張っていきたいと思います!

 

入来晃徳選手(環1・佐世保南)

――今日の試合を振り返って

練習の時はもう少しできていたんですけど、晟己さん(大槻)とトスも合わなくて申し訳ないくらい全然活躍できなかったです。試合に出てちゃんと活きるような練習をしないといけないなと思うと同時に、もっと成長したいなと思いました。

――大学初の試合出場ということで緊張はしましたか

自分が入ったときは、とても盛り上がっていたので楽しくできました。もっと活躍したかったです。

――早慶戦の雰囲気について

みなさんが盛り上げてくださって、自分が乗れるような雰囲気だったので、本当にとても楽しかったです。

――秋季リーグ戦に向けた意気込み

そうですね、まずは怪我を治してから、体幹とか基礎的な能力を伸ばしつつ、ワンタッチとか取れるようにボール裁きをうまくできるようにしたいです。大学バレーに沿ったようなプレーができるように練習に励みたいと思います。

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