【レスリング】「来年こそは必ず勝つ」 早慶戦41連敗も見えた兆し/第75回早慶レスリング定期戦

レスリング

早稲田大学早稲田キャンパスにて行われた第75回早慶レスリング定期戦。慶大はU20 JOCジュニアオリンピックカップで準優勝に輝いた瀧澤勇仁(経1・慶應)などを筆頭に42年ぶりの早慶戦勝利を目指す。無念の全敗で終わった昨年とは異なり、粘りを見せた慶大。不戦勝の笹沼拓己(政2・淑徳)に加え、岡澤ナツラ(法1・慶應)が4年生相手に競り勝ち、2勝5敗という結果に終わった。早慶戦勝利こそ逃したものの、昨年からの成長を感じた試合となった。

 

2025年12月6日(土)@早稲田大学早稲田キャンパス 17号館 地下2階

 

【試合結果】

〈第1試合 男子フリースタイル57㌔級〉

○笹沼拓己(慶大)[VFO]

 

 〈第2試合 男子フリースタイル61㌔級〉

●髙橋慧大(慶大)[VSU 3:52=1-12]尾西大河(早大)○

 

〈第3試合 男子フリースタイル65㌔級〉

●出久根慈英(慶大)[VSU 1:32=0-10]八隅士和(早大)○

 

〈第4試合 男子フリースタイル70㌔級〉

●近藤太朗(慶大)[VSU 5:21=0-10]山路健心(早大)○

 

〈第5試合 男子フリースタイル74㌔級〉

●瀧澤勇仁(慶大)[VPO 6:00=0-7]ガレダギ敬一(早大)○

 

〈第6試合 男子フリースタイル86㌔級〉

○岡澤ナツラ(慶大)[VSU 4:26=12-1]北脇香(早大)●

 

〈第7試合 男子フリースタイル125㌔級〉

●佐藤秀一郎(慶大)[VSU 10-0=5:17]金澤空大(早大)○

 

今年で75回目という長い歴史を持つ早慶レスリング定期戦。慶大は1982年以来、43年ぶりとなる早慶戦勝利を目指す。初戦はフリースタイル57㌔級に笹沼拓己(政2・淑徳)が出場。不戦勝により、まずは1勝を獲得した。

不戦勝の笹沼

2戦目であるフリースタイル61㌔級には主将の髙橋慧大(商2・慶應)が出場いきなり4点技を決められ、0ー4とされる。その後もあわやフォール負けという状況に陥りながらもなんとか持ち堪え、前半を折り返す。続く第2ピリオドも苦しい展開が続き、なんとか1点を返すも、最後は力及ばず。1ー11でテクニカルフォール負けを喫した。

昨年から成長をみせた高橋

3戦目のフリースタイル65㌔級は出久根慈英(経3・St. Mary’s International School)が出場。いきなり4点技を2度決められるという崖っぷちの状況。その後もフォール負けのピンチも、ここはなんとか防ぎ切る。しかし、2点技を決められると0-10でテクニカルフォール負け。1点も取り返せないまま、試合を終えた。

1点も取れずに終わった出久根

4戦目はフリースタイル70㌔級に近藤大朗(総2・名古屋)が出場。第1ピリオドは2点技や押し出しで4点を失うも、相手に主導権は握らせず0-4で前半を折り返す。逆転したい第2ピリオドだったが、相手に押し出され続け、0-8で迎えた試合終盤、2点技を決められ0-10でテクニカルフォール負けに終わった。

5分以上戦うも及ばなかった近藤

1勝3敗で迎えた5戦目はフリースタイル74㌔級に瀧澤勇仁(経1・慶應)が出場。早慶戦勝利に向けてなんとか勝ちたい1戦だったが、押し出しや2点技で第1ピリオドだけで0-7と苦しい展開で第2ピリオドを迎える。なんとか1点でも返したい瀧澤だったが、0-8でポイント判定負け。悔しい結果に終わった。

6分間戦い抜くも勝ち切れなかった瀧澤

勝ち星を増やしたい慶大は、6戦目、フリースタイル86㌔級に岡澤ナツラ(法1・慶應)が出場。4年生との対決となった1年生の岡澤だったが、すぐに相手の背後を取り、試合の主導権を奪うと、2点技や押し出しで着実に得点を重ねる。最後は相手の背後を取り、1ー12でテクニカルフォール勝ち。相手を寄せ付けない試合運びで、慶大に2勝目をもたらした。

見事勝利した岡澤

最終戦となる7戦目は佐藤秀一郎(環3・八千代松陰)が出場。第1ピリオドは相手の勢いに押されながらも、なんとか0ー4で折り返す。しかし、続く第2ピリオドではなかなか技や押し出しを決め切ることができず。最終的には0ー10でテクニカルフォール負け。2勝5敗で早慶戦敗戦が決まった。

惜しくも敗れた佐藤

(取材:塩田隆貴)

 

〈スコア見方〉

(例)[VSU、4:30=11-1]

・VSU→勝利方法、詳しくは下の図を参照

・4:30→試合終了時間(この場合は試合開始から4分30秒後に試合終了)

・11-1→試合終了時の点数(フォールによる勝利は点数を問わない

VFA

victory by fall   フォールによる勝利

VIN

victory by injury   負傷棄権による勝利

VCA

victory by 3 caution   警告3回による勝利

VSU

victory by technical superiority  テクニカルフォール(10点差)

VPO

victory by points   ポイント判定勝ち

VFO

victory by forfeit   不戦勝 危険試合による勝利

DSQ

disqualification   罰則による失格

2DSQ

double disqualification   両者失格



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