第102回関東大学バスケットボールリーグ戦第7節。ここまで4勝2敗とまずまずの滑りだしを見せた慶大は、同じくここまで4勝2敗の國學院大との一戦に臨んだ。第1Qは苦しみながらも粘り強さを見せ2点ビハインドで終えると、第2Qでは攻撃が機能し4点リードで前半を折り返した。だが、第3Qでは慶大にミスが重なり逆転を許してしまう。第4Qでは修正し一時はリードを奪ったが、試合終了間際の攻防では國學院大にあと一歩及ばず。ロースコアの接戦をものにすることはできなかった。
2026/9/5(土)@明治学院大学白金キャンパス
第102回関東大学バスケットボールリーグ戦 第7節
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
| 慶大 | 14 | 18 | 11 | 20 | 63 |
| 國學院大 | 16 | 12 | 22 | 15 | 65 |
【慶大スターティングメンバー】
| SF | #6 服部怜恩(商3・大垣北) |
| PF | #7 中田大智(理3・都立小山台) |
| PF | #8 久保田和空(政3・慶應) |
| SF | #11 桑原佑尚(総2・濟々黌) |
| SG | #15 栁本晴暖(理3・延岡学園) |

第1Q
初めのジャンプボールに競り勝ち、試合は慶大ボールで試合開始。服部怜恩(商3・大垣北)の2Pでチームに勢いが生まれ、ディフェンスでは序盤からチーム全員で相手にハードなプレッシャーをかけていく。リバウンドにも積極的に絡み、ボールを果敢に取りに行く姿勢が印象的だ。一方で、3Pシュートがなかなか決まらず、得点に苦しむ時間帯が続いた。それでも、桑原佑尚(総2・済々黌)が2P、稲葉優生(文2・常磐大学)がミドルシュートで2Pと着実に得点を重ねていく。しかし、國學院大もすかさず3Pで反撃。流れを掴めないまま開始8分時点で慶大の得点は6点に留まり、もどかしさが漂った。しかし、ここからが慶大の粘り。気持ちで負けることなく、服部の3Pでチームを後押しする。苦しみながらも1ポゼッションずつ相手に食らいつき、激しいディフェンスで耐え、14ー16と踏ん張った。気持ちで負けないという慶大の強い姿勢が光る第1Qであった。

稲葉優生
第2Q
第2Qからは第1Qで苦戦していたオフェンスも流れに乗り始めた。久保田和空(政3・慶應)がセカンドチャンスで2Pを獲得する。その後も、続けて服部が自ら切り込み2P、そして中田大智(理3・都立小山台)のアシストから服部へボールをつなぎ2P。だんだんと試合が慶大に傾き始める。國學院大もたまらずタイムアウトで調整を図る。そこから中盤は思うようにパスがつながらずにターンオーバーになる場面があり、國學院大に押される瞬間も見られた。しかし、その中でも中田が華麗な3Pを決め、続けて稲葉が2Pを沈めるなど、難しい局面を着実に自分たちのものにしていく。第2Q終盤での栁本晴暖(理3・延岡学園)の2Pで会場のボルテージがさらに上がる。そして、最後は久保田の2Pでこのクォーターが終了。自分たちの流れを作ろうとするチーム全体でのプレーが実を結んだ第2Qであった。32ー28。形勢逆転に成功だ。

久保田和空
第3Q
前半は國學院大にペースを握られながらも、粘り強いディフェンスを見せた慶大。要所でインサイドを中心に得点を奪い切り、リードで試合を折り返すことに成功した。このまま突き放していきたい慶大だったが、第3Qはパスの意図が合わないシーンが目立ち、ターンオーバーが重なった。國學院大は攻撃でもリズムを掴みだし、華麗なパスワークで慶大を翻弄。空いたスペースを利用し、インサイドシュートや3Pと多彩な攻撃パターンで得点を重ねていく。対する慶大は、國學院大の厳しいプレッシャーに対しペイントエリアでボールを受けられず、攻撃の糸口が見つからない。悪い流れを払拭することができないまま、第3Q残り約5分というところでバスケットカウントを許し、逆転されてしまう。慶大も栁本のフローターや桑原のミドルシュートなどで國學院大を猛追するが、3Pやフリースローで精彩を欠き、徐々に点差が開いていく。得点源のインサイドを封じられ、苦しい10分間となってしまった。

桑原佑尚
第4Q
このままでは終われない慶大。第3Qから第4Qにかけ、ヘッドコーチからは「戦術というよりも気持ちだ」という話があったと副将の服部は語った。気持ちを入れ替え第4Qに臨んだ慶大の選手たちは、守備面で改善を見せる。最初の國學院大のポゼッションをタフショットに追い込んで守り切ると、次の攻撃も3Pがエアボールになるなど、ハードなディフェンスを展開。また、攻撃面でも良い形が見られるようになった。慶大はリバウンド争いで優位に立ち、セカンドチャンスをものにして得点を重ねていくと、第4Qでは10-0のランを記録。たまらず國學院大はタイムアウトを要求した。

主将・服部怜恩
その後は互いに譲らずシーソーゲームに。速攻からバスケットカウントを許すも、その後の攻撃で、この試合苦しんでいた久保田がバスケットカウント奪い返すと、久保田は感情を露わにする。緊迫した場面で両チームに好プレーが生まれ、会場の熱気は高まっていく。残り3:36という場面では、チームとして精度を欠いていた3Pを栁本が沈め、61-57と2ポゼッション差にリードを広げることに成功。だがその後はシュートが決まらず、この試合通して課題であったパスミスがこの時間帯にも生まれてしまい、残り1:43で61-61と同点に。

栁本晴暖
先手を打ちたい慶大は、服部がファウルを受けながらフローターを放つと、ボールはリングに吸い込まれネットを揺らした。だが、このファウルはシュート前という判定となり、カウントとはならない。だが、その後の攻撃でも服部がドライブからシュートまで持ち込むと、桑原のサポートで2点を奪う。このままリードを守り切りたい慶大は、疲れが出てくる時間帯でもハードなディフェンスを見せる。タフショットに追い込み3Pをエアボールとさせるも、そのリバウンドは國學院大の選手のもとへ。インサイドシュートを決められ再び63-63と同点に。

中田大智
残り0:52、慶大は栁本がコーナースリーを放つが、これは落ちてしまう。残り0:37、守り切って次のポゼッションで勝負を決めたい慶大だったが、國學院大にインサイドシュートを決められ、63-65とリードを奪われる展開に。ここで慶大はタイムアウトを要求。残り0:17という状況で、フロントコートからの再開を選択した。なんとしても得点を奪いたい慶大だったが、國學院大のハードなディフェンスに対し攻めあぐねると、ボールコントロールが乱れ、奪い返そうとするプレーがファウルに。手痛いターンオーバーとなってしまう。残り0:04、最後の望みをかけてファウルゲームを決行。狙い通り2本のフリースローを落とさせ、稲葉がリバウンド争いを制する。稲葉は桑原へボールを送ると、桑原は距離のあるところからシュートを放つ。ボールはブザーの音とともにリングへ向かっていったが、惜しくもリングに弾かれ、万事休す。接戦をものにできず、2部昇格に向け手痛い敗戦を喫した。

インサイドでの攻防が勝敗の行方を左右した
【選手インタビュー】
#6 服部怜恩(商3・大垣北)

ーー今日の試合を振り返って
絶対勝たないといけない一戦だったんですけど負けてしまって、苦しい時間帯にチーム一丸となってもうひと頑張りすることが必要だったかなと思います。
ーー第3Qは苦しい展開から一転、第4Qはディフェンスが修正されていたが
ヘッドコーチから気持ちでということを言われていたので、戦術云々の前に自分たちがしっかり相手に対してファイトしようという気持ちを大事に頑張りました。
ーー次節に向けて意気込み
明日は杏林戦で自分たちより強い相手なので、気持ちをしっかり作ってチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。
(取材、記事:石田愛未、奥秋柚生)

