慶應スポーツ新聞会

【ソッカー(男子)】第10節 2位相手に無失点で次節につながる勝ち点1 順大戦

最下位との勝ち点差が1という危機的状況に陥った慶大は、キャプテン変更を含めた大幅なスタメン変更を行った。相手は2位の順大。慶大は序盤から順大FW旗手怜央(2年)を中心にした強力な攻撃に晒されるも、人数をかけた守備でゴールを割らせない。後半もその流れは変わらなかったが、GK上田朝都(総2・横浜F・マリノスユース)のファインセーブもあり、なんとか無失点で試合終了。毎試合大きな課題となっていた守備の改善が見られ、次節の桐蔭横浜大戦に向けて悪い流れを止めた。

 

 

第91回関東大学サッカーリーグ戦 第10節

 

2017/06/18(土)11:30KO@成田市中台運動公園陸上競技場

 

慶應義塾大学0-0順天堂大学

 

GK上田朝都(総2・横浜F・マリノスユース)

DF井出悠介(環3・桐蔭学園高)

DF鴻巣良真(総3・国学院久我山高)

DF八田和已(総2・桐蔭学園高)

DF増田皓夫(商3・桐蔭学園高)

MF手塚朋克(環4・静岡学園高)

MF片岡立綺(総4・桐蔭学園高)

MF渡辺夏彦(総4・国学院久我山高)

MF近藤貫太(総4・愛媛FC)

FW宮川大史(総3・暁星高)

FW小谷春日(環3・藤枝東高)

 

近藤がキャプテンマークを託された

前節の惨敗で最下位と勝ち点差1になった慶大は、キャプテンの変更をはじめとした大幅なスタメン変更を敢行した。新たなキャプテンとして近藤貫太(総4・愛媛FC)を据え、最前線には宮川大史(総3・暁星高)を抜擢。今節の相手は現在2位の順大だが、勝ち点を奪いたいところだ。

 

最前線に入った宮川

試合前半は風下ということもあり、慶大の防戦一方だった。相手のボール回しに翻弄され、なかなかボールを奪えない状況が続く。24分、相手が縦にスルーパスを入れて一気にスピードアップを図ろうとするが、鴻巣良真(総3・国学院久我山高)が先に追いつき、体を入れてブロック。ピンチの芽を摘み取る。慶大は前からのプレスを中心に試合の流れを取り戻そうとするが、逆にかわされてピンチになるシーンも目立った。順大FW旗手怜央(2年)らによる分厚い攻撃に耐えるため、近藤がかなり後ろまで下がって守備に参加するシーンも。相手の攻撃にひたすら耐え続け、風下という不利な立場でありながら慶大はなんとか無失点で前半を終えた。

 

ボランチ起用となった渡辺

風上から攻撃を仕掛けられる後半、慶大はなんとしても1点を奪いたい。しかし、順大の攻撃は止むことを知らず。56分には相手のパスワークでGKと一対一の場面を作られてしまう。しかし上田が体で受け止め、なんとか難を逃れた。そこからも相手のペースで試合は進み、慶大はせっかくの風上を生かせない。試合終盤の87分、慶大がボールを奪うと、左サイドから近藤を中心にパスを交換して攻め上がる。何度か中央にパスを入れようとするも、人数をかけて守備を固めてきた順大を崩せず、最終的にはオフサイドの判定。結局試合はスコアレスで終了し、慶大はなんとか勝ち点1を獲得した。

 

次節は桐蔭横浜大との大一番だ

ここ数試合厳しい戦いが続く慶大だが、須田芳正監督が「上位3チーム相手にはいいゲームをできている」と話した通り、最近対戦した上位陣との試合ではスコアレスドローに持ち込むなど、善戦できていることは事実だ。しかし、ここからどうやって勝利していくかというところにはまだまだ課題がある。ここ3試合で放ったシュート数の合計はわずかに5本。今節に至ってはついに0本という屈辱的なスタッツを記録してしまった。また、こういった良い守備で勝ち点を獲得した次の試合で、毎回のように大量失点で負けているという過去もある。最終節の相手は、現在最下位の桐蔭横浜大だ。ここで負けると前期を最下位で終えるという最悪のビジョンすら見えるが、何としても勝利を収め、悪い流れを本当の意味で払拭したい。

 

(記事 中村駿作)

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試合後コメント

 

須田芳正監督

(試合を振り返って)今日はもうあと2試合、この前あんな情けないゲームをやったのでとにかくこの2戦に懸けようという思いでチームが一つになってやりました。まずはベースの部分で相手より走ること、今日はミラーゲームだったので対面の相手に走り負けない、気持ちで負けない、競り合いで負けない、球際で絶対負けるなというところをベースにやって、そこは本当によくやって0で終えられたと思う。全体的なベースの部分の戦いは良かったと思います。(スタメンの変更について)刺激を与えるしかないんで、それでゲームキャプテンを変更して、あとはミラーゲームということからボランチが勝負になると思ったため4年生にしてやりました。(相手が2位ということもあり、かなり苦しい試合になることは想像できたがそのためのゲームプランは)相手の分析ももちろんしたが、自分たちが原因だろうと。この前のゲームも含めて、もっと自分たちのところを見つめ直そうと思って1週間トレーニングしてきました。(次節に向けて)こういう勝てないけれども上位3チームの筑波、流経、順大に0-0のいいゲームをやったが、その後が悪いので、次こそが本当の決勝戦だと、まさに最後のゲームで節目なので、そこに全精力を傾けてチーム一丸となってやっていきたいと思います。

 

近藤貫太(総4・愛媛FC)ゲームキャプテン

(試合を振り返って)相手が上位だったんですけど、やりたいことがはっきりしていたんで自分たちのやりたいことができた時間もありましたし、カウンターで逆にやられかけたシーンもあったんで、良い場面も悪い場面もあった試合でした。(後ろまで下がっての守備参加について)そうですね、キャプテンになってチーム全体を見なきゃいけないということもあって、相手の攻撃が驚異的な部分があったので、そこを潰すシーンもあったかなと思います。(キャプテンになったことで変化は)自分のプレーの中でやることは変わらないですが、それにプラスアルファして、チーム全体を見る力だったりまとめる力だったりがキャプテンとして必要になる力なので、そこは意識しているところもあります。(後半のサイドチェンジについて)あまり意図的ではなかったですが、流れの中で右に行くこともあれば、逆に手塚が左に行くこともありますし、そこはある程度流動的にやっていいということもあったので、そういうシーンはあまり意図的なものというわけではありませんでした。(次節に向けて)勝ち点1は取れましたが、勝てたわけではないので、次のゲームでしっかり勝てるようにやっていきたいと思います。

 

手塚朋克(環4・静岡学園高)主将

(試合を振り返って)徹底してこういったチームに引いて守ったり我慢するところは我慢してカウンターを狙ったりというところで、まあ攻撃は正直何もなくて、シュートにいくということができなかったんですけど、ただ徹底して自分たちが今週やってきたことができたというのは評価できるんじゃないかなと思います。(順大の攻撃陣は個の能力が非常に高かったが守備面で意識したことは)まずは目の前の相手に負けないこと、それは一人一人意識していましたし、それができなかった時は全員でカバーするということを意識してやって、ある程度こういう苦しい試合の中で一人一人の自立というのが結果に結びつくと思うので、そういう意味では一人一人気持ちのこもったプレーができていたんじゃないかなと思います。(攻守一体を掲げる中で今日は「守」の面が光ったが、「攻」の面ではなかなかうまくいかなかった)今日は前に宮川がいたんで、そこにボールを当てて僕だったり小谷だったり速い選手が裏に抜けるということを意識していたんですけど、ただ相手もそういう流れをしっかり認知して守るようにしてきたんで、そういう時に自分たちでボールを収めたり遅攻するということもできたんじゃないかなと思います。(シュート0本に終わった点については)攻守一体というのもそうだし、ボールを取られた瞬間にもう1回取り返してショートカウンターというのがこういう強い相手には鍵になってくると思うので、そういうところを意識してショートカウンターを全員で勢いを持ってやるということをすれば、おのずとゴールも見えてくるんじゃないかなと思います。(次節は桐蔭横浜大との直接対決だが)まあ相手は僕らより順位が下ですけど、正直相手は関係なくて、この一戦に懸ける思いというのをぶつけなきゃ今日みたいに耐えきることもできないし、結果的に今日も勝利に結びついていないので、もっともっと自分たちの力を発揮できるように、全員で一丸となって戦いたいなと思います。

 

上田朝都(総2・横浜F・マリノスユース)

(試合を振り返って)上位の相手に引き分けられて負けなかったというのはすごく良かったかなというのがまず一つ。でもやっぱりこうやって勝ち点が積めていない状況で、欲しかったのは勝ち点3だったので、点も(最近は)PKでしか入っていないので、そういう部分も修正していかないといけないと思います。(今日の守備面での狙いは)結構ラインがこれまで高くて、それで背後とかを取られる場面とかもあったんですけど、そこはもう少し調整して、引くときはしっかり引いて、前から行くときは前から行くというような、もう一度ラインの動かし方とかを全体で共有してやろうというふうに練習はやっていました。(連敗は避けられたが)やっぱり連敗しちゃうとムードも悪くなっちゃうし、勝ち点も全然積めないので、でもこういうところで細かく積んでいくというのはすごく後で効いてくるところだと思うので、すごくプラス材料かなと思っています。(改善点を現時点で挙げるとしたら)まあこことこことっていうピンポイントな感じじゃないんですけど、やっぱり勝負して攻めるタイミングだったり、守るタイミングだったりは今日良かったですけど、だから結局チームがもう少し全体として統一してやるというのがやれたら良いのかなと思います。(次節に向けて)前期最終戦なんで、そこはちゃんと勝って終わることが、夏とか後期につながっていくと思うので、そういう意味でも一番下の桐蔭とうちは結構近いので、降格しないでちゃんと残留するという意味でもすごく大事な一戦になるかなと思うので、しっかり最後勝って終われるようにしたいなと思います。

 

渡辺夏彦(総4・国学院久我山高)

(試合を振り返って)みんなが気持ちを全面に出して引き分けにしたということは評価できるかもしれないですけど、今まで貫こうとしてきたサッカーはできていないし、どう評価していいのかは自分の中ではまだ分かりません。ただ、チームとして最後まで戦ったということはすごく良かったと思います。(この勝ち点1をポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかというところは)それはポジティブに評価して良いと思いますよ。なかなか勝ち点が積み重ねられない中ではこの勝ち点1というのはすごく響いてくると思いますし、それは良いと思います。(ボランチ起用の意図は)ゲームをコントロールするというか、特に今ラインの上げ下げとか、セカンドボールを予測して拾うとか、そういったところがチームとして課題になっている中で、監督からは運動量と予測やプレーの質の部分で相手の中盤を上回ることを求められて、そこを意識していました。(渡辺選手もコンビを組んだ片岡選手も、ともに攻撃的な選手だと思うが、終始劣勢の中で厳しい部分もあったか)決して守備が得意な2人ではないですけど、それでもしっかりとポジションをとってセカンドボールを拾うとかはやって、特に前半はセカンドボールを拾う回数は相手より多かったんじゃないかなと思いますし、ある程度求められたことができた部分もあり、まだまだこれからの部分もあったという感じですね。(手応えはそれなりにあったか)まあまだまだ攻撃の部分は何もできていないですけど、最低限の求められた仕事を少しはできたんじゃないかと思います。(前期リーグここまで10試合で総得点が6点と他チームと比べてもかなり少ないが、攻撃が機能しない原因は)一番は守備が安定しないというところにあると思います。もちろん、得点チャンスがありつつ決められないのは明らかにFWの僕をはじめとした攻撃陣が悪いんですけど、それよりもチャンスがあまり作れていないというのがあります。ゲーム全体の流れが良くないと思っていて、そういう時は守備が良い奪い方をできていないとか、低い位置のプレーが多いとか、そういうところだと思います。(今節の順大を始め、筑波大、流経大といった上位陣には引き分けることができている一方で、他のチームに負けているのはなぜか)監督はメンタルの部分だとおっしゃっていましたけど、もちろんそういう部分もあると思います。あとは今挙げた3チームとの試合はこちらが割り切ってやっていた部分もあって、そういう試合ではゼロに抑えられることが多いのかなと思います。ただ、攻撃チャンスという点ではその3試合は少なくなっているのかなと思います。(今日もほとんどチャンスを作ることはできなかった)そうですね。今日シュート打ちました?下手したら打っていないですよね。すごい試合ですよね。まあそれが今の僕たちの実力だと思うので、しっかり向き合っていきたいと思います。(次節に向けて)毎週毎週言っていますけど、この1週間最善の準備をするだけです。たぶん自分たちが今やろうとしていることをラスト1試合で完璧にすることは無理だと思うので、この1週間で1つでも成長した部分を次の試合でぶつけたいと思います。

 

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