【ラクロス(女子)】”因縁”の早大に勝利し2年ぶり FINAL4の舞台へ!!/関東学生ラクロスリーグ戦 早大戦

女子ラクロス

FINAL4進出を決め喜ぶ慶大

日本一への第一歩、FINAL4進出をかけてブロック最終戦の早大戦に挑んだ慶大。先制点を許したものの、18分にフリーシュートをMF白子未祐(文4)が決め同点に追いつくと続けざまにAT西村沙和子(経3)、MF力丸絢(法4)がゴールを決め逆転。前半を3-1で折り返すと後半も安定したDFでリードを守りきり5-3で勝利。悲願のFINAL4進出となった。

 

第30回関東学生リーグ女子 第5戦 vs早大

9/30(土) 9:50ドロー @フクダ電子スクエア

 

 

前半

後半

合計

慶大

早大

 スタメン

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

49

横田真央

経4

渋谷幕張

DF

62

櫨本美咲

経3

慶應女子

DF

70

飯豊広奈

政4

慶應女子

MF

11

竹村薫

環4

桐蔭学園

MF

42

力丸絢

法4

慶應湘南藤沢

MF

66

石川のどか

政3

品川女子学院

MF

73

伊藤香奈

経3

慶應女子

MF

96

白子未祐

文4

慶應女子

MF

97

小久保磨里奈

政3

慶應NY

AT

32

友岡阿美

政3

慶應女子

AT

33

西村沙和子

商3

慶應女子

AT

99(c)

出原佳代子

経4

慶應女子

ベンチ入り選手

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

28

大沢かおり

経3

学芸大附属国際

DF

大木茉莉

総4

慶應NY

DF

望月早紀

法4

慶應湘南藤沢

MF

58

清水珠理

商1

慶應女子

MF

77

橋本ひかる

政3

慶應女子

MF

89

山﨑茉莉花

政4

渋谷幕張

MF

98

大橋知佳

経4

慶應女子

AT

72

吉岡美波

理3

大妻多摩

2年ぶりのFINAL4の舞台へ。ブロック戦最終戦の相手は宿敵早大。5月の定期戦で勝利したライバルとの再戦は両校とも勝てばFINAL4進出確定、負ければ自力突破消滅という一戦となった。「勝つことだけが善」(出原)。勝利とその先のFINAL4進出を目指し、部員101人全員で運命の一戦に臨んだ。

攻撃の起点を作った白子のドロー

前半、最初のドローを奪った慶大はAT出原(経4)やMF竹村(環4)がシュートを放っていくも相手Gのセーブにあい、先制点をあげられず。すると「自分がシュートを外して相手に流れがいってしまった」(出原)と語るように10分にDF陣を崩され先制点を決められてしまう。ただ、この日の慶大は落ち着いていた。タイムアウト明けの19分、ゴール正面で得たフリーシュートを白子が決め同点に追いつく。さらに21分にはドローから一気に攻め上がり、MF橋本(経3)のパスから西村がゴールを決め逆転に成功する。「行けという声を聞いて無我夢中でシュートを打った」。西村の貴重なゴールで勢いづいた慶大は前半ラスト10秒、出原のパスを受けた力丸がシュートを押し込み、3点目を挙げ前半を3-1で終える。

効果的な攻め上がりが見られた飯豊

後半、先に点数を奪ったのは早大。ゴール前にパスを運ばれてシュートを決められた。それでも敵陣でボールを回し続けていた慶大。得点の機会を伺っていると14分、伊藤がフリーシュートを落ち着いて流し込み、再び2点差に。さらに18分にはゴール右で得たフリーシュートを主将の出原が決め5-2とした。直後の相手のドローからの速攻で1点を返されたものの、最後はリードを守りきり試合終了。5-3で接戦をものにし、2年ぶりのFINAL4進出をBブロック1位で決めた。

3点目を挙げた力丸

「練習の時から早大の守備や攻撃を想定していた」(西村)その効果が現れていた。頼れる4年のDF大木(総4)が復帰し、盤石の布陣で早大の攻撃を3点に抑えた守備陣。早大の強力なDF陣を前にしっかりと攻撃の形を作り、リードを広げていった攻撃陣。そしてフィールド内の12人を勇気付ける歓声を50分間送り続けたベンチやスタンドにいたラクロス部のメンバー。部員101人「全員の力」で勝ち取った一勝、そしてFINAL4進出となった。

 

 

8月から始まったブロック戦。初戦の法大戦こそ快勝したが、2戦目3戦目勝利したものの目標とするラクロスはできなかった。勝利すればFINAL4進出の決まる4戦目の東海大戦も引き分けで終わったが、「チームとしても一層団結した」(竹村)と話すようにこの試合がチーム全体に火をつけた。来週からトップチームはアメリカ遠征に向かう。現地では強豪大学との練習試合も控えており、さらなる成長した姿がFINAL4で見ることができるだろう。

 

 

・王者慶大復活へ。Bブロック1位で2年ぶりにFINAL4の舞台に!

 

関東学生リーグ Bブロック 星取表・日程表

 

慶應義塾

早稲田

東海

法政

学芸

農大

勝ち点

得失点差

慶應義塾

×

○5-3

7-7

○13-2

○6-2

○9-1

13

25

早稲田

●3-5

×

△7-7

○9-5

○7-5

○12-4

10

12

東海

7-7

△7-7

×

○6-4

10/9

○8-4

8

6

法政

●2-13

●5-9

●4-6

×

●3-9

10/7

0

-23

学芸

●2-6

●5-7

10/9

○9-3

×

○6-4

6

2

農大

●1-9

●4-12

●4-8

10/7

●4-6

×

0

-22

※上位2チームがFINAL4進出

関東学生リーグ Aブロック 上位3チーム順位表

 

勝ち点

得失点

残り試合

明治

12

19

10/8・vs日体(A2位)

立教

9

6

10/7・vs成蹊(A6位)

日体

9

14

10/8・vs明治(A1位)

 

Bブロックは残り2試合を控えているが(9/30現在)、慶大は1位での通過を決めた。日本一への次なる舞台は関東FINAL4。対戦相手はAブロック2位のチーム。可能性があるのは3連覇中の王者明大、1年の成長著しい立大、そして2年前のFINAL4で敗れている日体大となる。「ブロック戦はまだ日本一へ向けて11試合中の5試合に過ぎない」(出原)。悲願の日本一へ向け、FINAL4の舞台に慶大が戻ってくる。

 

(記事:森田悠資 写真:内田貴啓、堀口綾乃)

 

次戦 11月4日(土)FINAL4・Aブロック2位チーム

ドロー時間未定 @駒沢第一球技場

 

 以下、選手コメント

出原佳代子(経4・慶應女子)

(FINAL4進出が決まりましたが)本当に良かったなと思う気持ちがあるんですけども、スタートはこれからだと私は思っています。今日の試合に勝利したことで緩めず、自信を持って海外遠征含めあと1ヶ月FINAL4まであるので、練習で自分たちのやることをしっかり整理して次の試合につなげていきたいです。(今日の試合を振り返って)序盤に私がシュートを外してしまったところから相手に流れが行ってしまってなかなか自分たちの流れに持っていけなかったです。ただ、フィールドの12人だけじゃなくて、ベンチやスタンド含め自分たちの流れが絶対に来ると思ってプレーできていたのは良かったなと思いますし、今までミスをしたらなかなか立ち直れなかった時もあったんですけど、今日の試合は勝ちきることができて良かったです。(相手は早大でしたが)人生最後の早慶戦かもしれないということが自分の中ですごく大きくて、絶対に勝ちきろうと思っていましたし、この学年(4年)は新人戦(あすなろ・ウインター)の準決勝決勝でともに1点差で早大に負けているので、悔しい思いを晴らすためにも勝つことは大切でした。また5月の早慶定期戦でも1点差で苦しい試合展開になってしまって、今日は内容も結果も勝つということを意識して戦えて、それに結果がついて来て良かったです。(チームはブロック戦5試合を戦ってどう変わっていったか)初戦の法大戦は流れも自分たちに来ていて、実力も出せた試合で自信も持てたんですけど、2試合目以降なかなかいい試合ができなくて、東海大戦では切り替えてなんとか勝ってFINAL4決めようっていう意気込みでいたんですけども、自分たちのラクロスをすることができなくて、自信も失いかけていました。でもそこで練習中から切り替えて早大にどう向かっていくかを細かいところまで突き詰めてやれたことはチームとしても成長ですし、今日の勝ちでチーム全体として自信が持てたんじゃないかと思います。(東海大戦後から今日に向けてどんな心境だったか)厳しい状況に追い込まれて、毎晩毎晩緊張でどうしようと思ってたんですけど、メンバーの顔を見たらこの人たちがいれば絶対に勝てると思ってましたし、大久保HC含めコーチ陣を見ていても、このコーチがいれば絶対に負けることはないなと思っていだので、勝つことを意識してました。チームとしては「勝つことだけが善」という気持ちでいたので、何があってもどんな展開でもチームメイトを信じて勝つことを意識していました。(今後に向けて)私たちが目指しているのは日本一ですし、まだまだ11試合中の5試合しか終わってなくて、これからがスタートだと思うので、海外遠征や日々の練習を通して自分たちが何をしなければならないのか、たりないところはどこかや今回のリーグ戦5試合を通して出た反省や課題を突き詰めて克服して、FINAL4では万全の状態で最高の試合をしたいと思います。

 

 

竹村薫(環4・桐蔭学園)

(今日の試合を振り返って)ほっとしたというのが一番です。去年行けていないので今年は絶対に行きたいと思っていましたし、且つ、私たちが目指しているのは11戦11勝し日本一になるということなので、それに向けていいスタートがきれたのかなと思います。(副将からみて今日のチームは)どの試合もそうだったんですけど、今年は101人全員で勝ちに行くことがチーム方針だったので、(勝てたのは)全員の力だなと思っています。(相手は早大でしたが)相手の早大は因縁のライバルだと思うんですけど、早大がいるからこそ慶大が強くなれるし、慶大がいるからこそ早大という存在があると思うので、本当に早大の皆さんには感謝したいと思います。(リーグ戦5試合振り返って)1戦目はいい形で入れたと思うんですけど、やっぱり2戦目3戦目4戦目と、慶應らしいプレーができていなかったところ、5戦目は4戦目で東海大と引き分けになったことによって、チームも一層団結したと思うので、慶大としては良かったと思います。(アメリカ遠征ではどのような練習をされますか)海外の色々なチームと対戦するんですけど、最後にはメリーランドという全米1位のチームと当たることもあるので、海外のトップ選手と試合することにより、私たちチームもレベルアップしたいので、バージョンアップした姿をFINAL4で見せられたらなと思います。(今後に向けてて)まだまだ慶大は伸びると思うのでこれからも応援のほどよろしくお願いします!

 

大木茉莉(総4・慶應NY)

(FINAL4が決まりましたが)すごく嬉しいです。言葉にできないくらい嬉しいです。(今日の試合を振り返って)今日の一戦はビッグゲームで、早大っていうところにも敵対視してライバル視しているし、前の東海大戦で引き分けて、練習から緊張感は凄かったんですけど、負けるんじゃないかという不安は無くて、いいバランスでできたと思います。それでも立ち上がりは良くなくて、自分たちのペースを崩してしまったんですけど、しっかりグラウンド内で声かけあって、修正できたのは良かったです。(大木選手自身、怪我からの復帰戦となりましたが)やっと足首の怪我が治って、すごい緊張していたんですけど、本当に最後の試合にならなくて良かったです。(離脱中もベンチから試合を見ていましたが、チームはブロック戦5試合を経てどう変わっていったか)今まで「今年の慶大は強い」とか「優勝できる」ということを言われて変に自信を持ったり、過信しているところがありました。それを東海大戦の引き分けで「私たちはこのままじゃダメだ」と思ったり、学芸大戦も前半ビハインドで終えたりしてみんな意識も変わっていきました。その中で東海大に引き分けて早大に勝てて良かったですし、それに向けて気を引き締めてやれたのは良かったです。(今後に向けて)復帰戦で目立つプレーができなかったんですけど、しっかりバックラインでみんなが心配にならないようにひろな(#70・飯豊)と一緒に守っていって魅せられるラクロスで圧勝で全勝優勝して行きたいです。

 

伊藤香奈(経3・慶應女子)

(FINAL4進出おめでとうございます)本当にもうよかったです。ありがとうございます!(今日の試合を振り返って)最初は先制点を取られてしまって、どんな状況になってもメンタルは変わらず行こうとは思っていたんですけど、自分のなかで気持ちが落ちそうにもなりました。でもチームメイトがずっと強い顔をしていてくれたのでそこに助けられた部分が大きかったです。(ご自身では初のFINAL4進出となりますが)去年絶対行きたいと思って行けなかった、すごく憧れの舞台でもあるので、自分のプレーで慶大を日本一に連れて行きたいと思います。(ご自身の得点シーンを振り返って)自分はあまり仕掛けられるプレイヤーではないので、中で(パスを)貰ったら早めに狙っていこうと強く行ったところでファウルが貰えて、フリーシュートも昨日しっかり練習して、その1本が出せたかなと思います。一方で最後は2本くらい外していて、そこは決められるシーンでもあったので、もっと精度力を上げていかないといけないなと、反省の多い試合でもあります。(リーグ戦5試合を振り返って)慶大のチームとしての雰囲気のアップダウンや流れのアップダウンが激しかったです。でも東海大戦を引き分けたことでチームに火がついた感じはあったので、それは結果的にはよかったかなと思います。ただ、ここからは引き分けも許されない、勝ち続けなければいけない試合が続くので、もっとチーム力を上げて、海外遠征でも強くなって、11月に駒沢公園で絶対に勝ちたいと思います。(今後に向けて)慶應が今年は絶対日本一をとります!

 

西村沙和子(商3・慶應女子)

(FINAL4進出おめでとうございます。今の率直な感想は)ありがとうございます。ホントに勝てて嬉しいです。ホントに良かったです。(今日の試合を振り返って)前半は始まりのドローは取れていたんですけど、シュートにはあまり行けなかったんですが、ディフェンスもよく粘ってくれてアタックサイドまでボールを持ってきてくれてそれをちゃんと決め切ることが出来たので良かったと思います。(自身の得点シーンを振り返って)あまり記憶がないんですが、私にパスをくれた選手から「沙和子行け!」という声が聞こえて、無我夢中でシュートを打ちました。スタメンとして4年に頼り切ってちゃいけないなという思いもありました。(リーグ戦を振り返って)初戦が1番良かったんですが、4戦目の東海大との戦いで引き分けてしまったことで危機感を感じました。FINAL4進出が決まるはずだったその試合で引き分けたという危機感が、今日のゲームに繋がったので良かったのかなと今になって思います。(1番苦しかった試合は)やはり東海大戦ですね。去年も引き分けでFINAL4を逃してしまったので、嫌な思い出が蘇ってたんですけど、それを今回はプラスに繋げられて良かったです。 (早大の対策は)毎日のようにミーティングを繰り返して、AT陣がアタックする時にはディフェンス陣は早大のように動いてくれて、私達AT陣も早大の動きでディフェンス練習の時にオフェンスをして良い練習になったと思います。(アメリカ遠征ではどのような部分を伸ばしていきたいか)元々、今年は日本一になれるという自信をもってプレーしてきたんですけど、(アメリカでは)さらに強い相手と均衡した試合出来るということで、緊張感の中でメンタルも鍛えられるのかなと思います。(今後に向けて)去年はFINAL4に行けなくて、今年は行けるということで嬉しさでいっぱいなんですけど、絶対にスタメンとして力を発揮して勝利に貢献したいです。

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