(左:重永、中央:馬場、右:佐々木)
9月2日、夏の中断期間を終え、関東大学リーグ1部が再開した。今回、ケイスポではリーグ戦再開に向け、途中入部の1年生3名に対談インタビューをした。マネージャーの重永亜美(政1・戸山)、マネージャーの馬場絢子(環1・慶應湘南藤沢)、選手の佐々木彬乃(文1・大和)は5月下旬から6月上旬にかけて入部。3人が入部に至った理由や、現在の活動について話を聞いた。
――他己紹介
馬場:重永亜美(しげなが・あみ)さんです。法学部政治学科です。亜美ちゃんは真面目で、先を先を見据えて行動できるような人だと思います。佐々木彬乃(ささき・あやの)さんで、文学部です。彬乃は(練習で)頑張ってみんなについていっている姿が印象的です。シャイそうだけど本当はすごく面白い印象を持っています。
重永:馬場絢子(ばば・あやこ)ちゃんは環境情報学部で、いろんな人と話せるのが彼女の魅力で、絢子きっかけで他の先輩と話せることがあるので、すごく感謝しています。マネージャーの業務についても「2人でこうやって分担しよう」と積極的に言ってくれるので、それもすごくありがたいです。佐々木彬乃さんは、あまり喋らないように見えて喋ると結構面白いことを言うので、いつも喋るときは期待しています。笑い方が特徴的なところも、私にとっては結構好きなところです。
佐々木:特徴的って何?
重永:フッて笑うのが特徴
佐々木:鼻で笑う
重永、馬場:(笑)
馬場:冷笑してないのに冷笑してるように聞こえちゃう
佐々木:素で冷笑になっちゃいます。
佐々木:馬場絢子さんは今まであったことないというか、自分の対極みたいな性格で、入ってすぐでも先輩や同期に話しかけていて、そのコミュ力が欲しいなと思っています。亜美ちゃんはいつもキビキビしています。しっかりしていて頼りがいがあります。でも私的にはプレーヤーになってもいいんじゃないかなと思っています。
馬場:(重永は)高校3年間だけサッカーやっていて、誘ってるんだけど
重永:お断りしてます(笑)。
佐々木:いつかは(一同笑い)
――重永マネージャー、高校でサッカーを始めた理由は
重永:一番最初にサッカーに興味を持ったのは、(中3時の)カタールワールドカップで、にわかファンだったんですけど(笑)、高校に入って女子サッカー部があることを知って、珍しい部活だし、初心者が多くて始めやすいというのもあって始めました。
――ソッカー部女子の体験や仮入部はいつから来ていたか
重永:仮入部は5月の下旬頃まででした。もともと4月の最初に見学に来ていて、その間にいろんなサークルや部活を見て回って、やっぱりソッカー部がいいと思って決めました。
――競技経験がある中でマネージャーに行き着いた理由
重永:慶應のソッカー部女子がすごくレベルが高くて、高校から始めた私がついていけるところではないと思ったのと、マネージャーの方がチームの力になれると思ったことと、私自身もマネージャーの方が部活に対して楽しいという気持ちを持ったまま続けられると思ってマネージャーにしました。
――佐々木選手、サッカー歴とサッカーを始めたきっかけ
佐々木:サッカー歴は結構長くて、小2くらいからやっていて、10年ちょっとやっています。きっかけとしてはお兄ちゃんがサッカーを始めたので、それに着いて行っていたら自分もやりたくなって始めました。
――高校時代、同じ神奈川県の四宮里紗(環1・桐蔭学園)選手と対戦したことは
佐々木:あります。その頃は全然認知していなくて、「うまいキーパーだなぁ」としか思っていなかったので、会ってびっくりしました。
――ソッカー部女子の仮入部や体験に来た時期
佐々木:最初に行ったのは4月上旬くらいで、4月後半くらいに仮入部期間という形で行くようになって、最終的に5月後半くらいに入部を決めました。
――ソッカー部女子への入部はどのくらいの段階から考えていたか
佐々木:正直、入学前はもうサッカーはやらないつもりだったんですけど、やっぱりちょっと気になっちゃって、1回行ったらちょっとずつやりたい気持ちが出てきて、ゴールデンウイークの辺りとかはすごく迷って、最終的に入ろうかなとその辺りで決めました。
――馬場マネージャー、慶應義塾の一貫校にはいつから
馬場:中学からで、慶應義塾湘南藤沢中・高等部から上がってきました。
――サッカーの競技経験
馬場:サッカーはずっと観戦するのは好きで、スポーツ全般観戦するのが好きな家族なんですけど、プレーヤーの経験はないです。
――高校時代はどんな活動をしていたか
馬場:クラシックバレエを3歳からずっとやっていて、高校でも週5、週6でやっていました。最後の年は、バレエのプロを目指すのをやめたので、週3にして、友人の誘いで新聞部に写真要員として入っていました。
――ソッカー部女子の体験に来た時期
馬場:5月20日です。
――行くきっかけになったこと
馬場:父が體育会ヨット部出身で、もともと体育会に入りたいとは思っていました。バレエをまだ続けていて、他に見ていた部活はバレエとの兼ね合いが難しくて、入部できなくなってしまって悩んでいた時に、久山紗季(商1・慶應女子)ちゃんが母の英会話に来ていて、そのレッスンの時に偶然会って「ソッカー部女子のマネージャーどう?」って誘われて、行ってみようかなと思って仮入部しました。
――入部を決めた時期
馬場:6月の始まりくらいです。
――みなさんの中で、入部の決め手になったことやチームの魅力
重永:みんな思っていることだと思うんですけど、学年関係なく仲が良くて、自分の意見を先輩に伝えられるのはいいところだと思います。マネージャー目線だと、選手との距離が近いのも楽しいです。
佐々木:大学でサッカーをやるつもりはなかったんですけど、行ってみたらすごく雰囲気も良くて、いろいろなバックグラウンドの選手がいると聞いて、自分も挑戦できるならやってみようと思って入部しました。
馬場:私は先ほど言ったようにまだ週3回バレエを続けていて、その兼ね合いをテソンさん(黄大城監督)に相談したところ「いいよ」と言ってくださって、「相談しながら頑張ろう」と言ってくださったのが一つ大きなポイントだったのと、2人が言ったようにいい人ばかり所属していて、何か一つの部活にコミットするのが初めてだったので、「この人達の支えになりたい」と思って入部しました。
――2カ月前に木田遥(総1・十文字)選手と福島紗羅メヘル(政1・昌平)選手にインタビューした際、佐々木選手は「打ち解けたら面白いタイプ」と紹介されていたが、打ち解けたか
馬場:打ち解けました!
重永:打ち解ける前から喋った時に面白いなというのは感じていました。
馬場:(笑)、喋る量が少ない代わりに、密度が高いイメージがあります。
佐々木:まだ結構陰キャなところが出ちゃって、ちょっと抑えちゃうこともあるんですけど、みんな優しく気長に話してくれます。
重永:もうちょっと面白くなる?
佐々木:もうちょっと仲良くできたらなぁ、と思います。
――まだ打ち解ける余地は
佐々木:ある、かもしれないです。
馬場:楽しみにしてます。
重永:楽しみです。
――逆に、木田選手と福島選手について
佐々木:紗羅(福島)とか遥(木田)とかは最初ネットで見た時に強豪校出身だったので、サッカーにストイックで冗談とか言わないタイプだと思っていたんですけど、意外と話してみるとふわふわというか、のんびりしていたり、普通の会話もするんだなみたいな。結構神格化してたので、
重永、馬場:(笑)
佐々木:思ったより話しやすくて安心しました。
――学年の雰囲気
馬場:キャラが同じ人がいないので、濃く、明らかに違っていて、それでまとまっています。
――口数が多いのは
重永:馬場さんです(一同笑い)。
――他には
重永:里紗(四宮)です。
――早坂七海(政1・常盤木学園)選手は
馬場:七海は、一つひとつ行動が可愛い人。ちょこまかしてます。
――重永マネージャーはチームメイトから何と呼ばれているか
重永:あみです。キャプテンのあみさん(野村亜未(総4・十文字))とどっちも振り返っちゃうことがあります(笑)。
馬場:まだあだ名が決まってないからね。
重永:人によっては、「しげながあみ」なので「しげあみ」って呼ばれます。
――誰にそう呼ばれるか
重永:「あだ名ある?」って聞かれて、「高校の時にしげあみって呼ばれてたんだよね」と言ったら、里紗(四宮)とかは「しげあみ」って呼んできます。
馬場:亜未さん(野村)と亜美ちゃん(重永)で言い分けている人もいます。
重永:4年生とかはそれで(亜未/亜美ちゃん)分かるんですけど、テソンさんがどっちもあみ呼びなので(一同笑い)。
――馬場マネージャー、慶應が点を取ったとき試合中に『若き血』を歌うことがあるが、
一同:(笑い)
――初めて歌った順天堂大学戦(後期第2節)で歌うに至った理由
馬場:さっき言わなかったんですけど、高校時代に應援指導部にも所属していて、その名残というか……女子部に入部した時に、応援は男子部がやってくれるみたいな感じで、保護者様もすごく静かに応援されていて、でも「頑張れ!」とか「ナイス!」とか言っていて、もったいないと思ってしまって。自分が今何をできるんだろうと思ったときに、この声量を使えるんじゃないかと思って歌ってしまいました。
――ではお願いされたわけではなく
馬場:全く。でもその後テソンさんに怒られるかと思ったら逆に「ありがとう」みたいな感じだったので、
重永、佐々木:(笑)
馬場:声出していいんだと思いました。
――順天戦の時、3人はベンチと逆サイドから観戦していて、重永マネージャーと佐々木選手が馬場マネージャーの両隣に座っていたが、どう聴いていたか
重永:結構びっくりしたんですけど(一同笑い)、順天堂大学の男子部の方がメガホンを持って応援していたので、それに対抗する感じでありがたいなと思って聴いていました。
佐々木:自分は急に歌い出したのでパニックになって
重永、馬場:(笑)
佐々木:どういう状況なのか頭が追いつかなくて、止めたほうがいいのかも分からないし、流れに身を任せて絢子の歌を聴いていました(一同笑い)。
――手拍子で盛り上げる人もいたが、やはりみんなで歌いたいか
馬場:歌いたいです。あまり歌う文化がないので、勝手に動いていいか分からないですけど(笑)。
――順天戦の後は『若き血』について話すことは
重永:順天戦の日はざわついてましたが(一同笑い)、その後は特にないです。
馬場:順天戦の後、歌ったっけ?
重永:ベンチにいたんじゃない?
馬場:ベンチにいるときは歌っていないです。
――ベンチ入りの人数の規定
馬場:マネージャー含めてスタッフは7名です。テソンさん、タカさん(髙林諒一コーチ)、茉由紗さん(柳田茉由紗トレーナー)、マネージャーは1人か2人入って、この間までは芹さん(坂口芹コーチ(令8総卒))が入ったりとか、他の日は
重永:総監督の中田さん(中田一朗総監督)とか、アドバイザーの八木さん(八木啓太アドバイザー)が入っています。
――ベンチで若き血は
馬場:テソンさんの指示が聞こえなくなったらまずいかなと思っています。
――馬場マネージャーのお母様の「カモン慶應」という応援も最近グラウンドに響いている
馬場:母が声出しするときは自分は出さなくていいかなくらいに思っています(笑)。急に彬乃が「カモンけいおう」を(試合延期になった後期第5節・山学大戦の)マッチデイ(慶應義塾体育会ソッカー部女子Xアカウント参照)に書いて
佐々木:ちゃんと許可取ったよ。「カモンけいおう」って書いていい?って
重永:(笑)
馬場:言われて、「いいよ」って(一同笑い)。母は帰国生なので、応援はずっと英語です。
――「カモン慶應」にどうノッていけば良いか
重永:一緒に?
馬場:でもタイミング分からなくない?
佐々木:three,two,one,カモン慶應
重永、馬場:(笑)
馬場:母はずっと、「應援指導部を呼んで一体になって応援することを経験して日常化していけたらなぁ」と言ってきてくれています。「早慶戦でそうなるよ」と言ってはいるものの、日頃からそうするのは難しいですね……先輩方からは「お母さんの応援マジで嬉しかった」と言っていただいています。どうすればいいかな……
重永:続けて言う?(カモン慶應→カモン慶應)、お母さんが應援指導部のリーダーみたいな感じで(一同笑い)
馬場:応援日本語にしたらいいんじゃないというのは言いました(笑)。
――応援のこの先
馬場:野球とか他のスポーツとサッカーの応援歌は違うので、もっと保護者様に認知されるようになって、応援歌を歌ってもらえたらといいなぁ、と思っています。
――佐々木選手、試合の際はベンチに入らず、サポートに回ることが多いが、どんな仕事をしているか
佐々木:ホームのときは主に本部で記録を取る仕事をしていて、アウェイのときはマネージャーたちとシートを書いたり、応援したりしています。
――サポートをするにあたって心掛けていること
重永:「今選手何が欲しいかな」と思いながら、水が欲しいかな氷が欲しいかな、と考えています。あとは練習の流れを見て、どこで何をすれば一番選手が快適に練習できるかというのを考えながら動くようにしています。
馬場:入部してちょっと経ったくらいの時に、練習に使う帽子みたいな形の器具をバラバラの向きで置いて、トレーニングの配置をしちゃったんですけど、その時にテソンさんが「帽子の向きを一緒にしよう」「一つひとつそういう小さなこだわりとかが選手のやる気や環境づくりにつながるから」という言葉をくださってから、2人(馬場と重永)でそういうことを意識して、向きを揃えたり、なるべくけがしていないような器具を使ったり、選手が取りやすい位置に置いたりするようにしています。
佐々木:高校の頃はプレーヤーとして出ることが多かったので、その時自分がしてほしかったことを今はサポートする立場でやっています。水を置く場所とか、ボールを拾って返球することとかを実践しています。
――佐々木選手はどういったプレーヤーか
佐々木:自分も今のポジションはあまりよく分かっていないんですけど、高校時代まではボランチを中心にやっていて、大学ではこの前の練習試合ではトップをやりました。
――憧れの先輩
佐々木:あゆみさん(竹内あゆみ(看4・日ノ本学園))はボランチなのでよく見ています。すごく落ち着いていて、自分だったら絶対取られるところで落ち着いてボール捌いたりとか、足元の技術がすごいと思います。
――リーグ戦はあと2カ月と少しで終わるが、お互いに期待すること
重永:彬乃は今も努力しているんですけど、これからも続けてメンバー入りを目指して頑張ってほしいです。絢子は、ベンチ入りしないときは応援を、応援は選手の力になると思うのでしてもらって、2人でベンチ入りした時は積極的に動いてくれて、「こうやって分担しよう」と言ってくれるので、2人で選手を支えましょう!
馬場:はい!
佐々木:亜美ちゃんには今まで通りキビキビした判断力で選手のサポートを全面的にしてもらって、もちろん手伝いもするからお互い頑張ろう。絢子は独特な応援とか、みんなでサポートするところとかいろいろなところで活躍してほしいです。
馬場:彬乃は、やっぱり(練習を)見ていて先輩方とはまだ動きが違うと思うこともあるんですけど、仮入部していた頃よりは動けるようになっていると素人目からは見えているので、このまま頑張ってほしいと思っています。亜美は、まだ2〜3カ月しか経っていないけど「二人三脚」感がすごくあって、もちろんまりやさん(塚田まりや(総4・横浜国際)マネージャー)もいるんですけど2人で過ごすことが多いので、引き続きお互いサポートしながら全体を支えられたらと思います。
――選手がチーム運営に関わるのがソッカー部女子の特徴としてあるが、お2人の仕事内容
馬場:今の分担は、亜美は主務・副務の書類、連絡のサポートをしている状況で、私は広報を中心にやっています。早慶戦のグッズのデザインは今一番やっていることです。
重永:早慶戦は主務の日和さん(福島日和(理4・慶應湘南藤沢))と一緒に確認の作業などをしています。
――得意分野
重永:学級委員とかやっちゃうタイプだったので、
佐々木、馬場:(笑)
重永:真面目な作業を淡々とやるのが得意です。
馬場:(重永は)実際慶應でもキビキビ動いてくれているし、あとサッカー経験者なので、ボールがどこか行っちゃったときに選手へのパスが、テソンさんに「ボール1個!」と言われたときのパスが得意です(一同笑い)。私はスカってなっちゃうので(苦笑)、習得したいです。
馬場:私は中高ではクラスパーカーをつくったりしていたので、デザイン系は得意かな、というのと……
重永:コミュニケーション?
馬場:人と喋るのが好きです。
――早慶戦に向けて
佐々木:いろいろな方が来ると思うんですけど、見ている人、特に女の子でサッカーをやっている子が「将来慶應でサッカーをやりたい」と思えるような舞台にしたいです。
重永:下田開催でこじんまりとした感じになると思うんですけど、それを感じさせないくらい盛り上げたくて、サッカー自体は人気でも女子サッカーはまだまだマイナーなので、注目されるきっかけになればいいなと思います。
馬場:私たちにとって初めての早慶戦なので、それだけでも楽しみですし、やっぱりワセダに対して勝ちたい、から、亜未さん(野村主将)がよく言うんですけど「気持ちを表現する」、日々の練習の支えから気持ちを表現したいと思います。
――最後に、残りのシーズンに向けた意気込み
重永:今までは選手のみなさんとかまりやさん(塚田マネージャー)に教えてもらったことをただやっていた感じでしたが、せっかくサッカーをやっていた経験があるので、マネージャーの業務をやるときも選手の気持ちを思い出して、選手の支えになる行動を探していきたいと思います。
馬場:(部の歴史として)今までマネージャーは一人とか、いない時も多かったと思うんですけど、マネージャーがいるからこその環境づくりというか、選手がストレスを感じないような環境づくりを心掛けていきたいです。
佐々木:今までまだベンチにすら入ったことがないので、自分なりの生き残り方とか、強みを見つけて、まずはベンチに入れるように頑張りたいと思います。
(取材・記事:柄澤晃希)

