【ソッカー(男子)】前期大敗の相手にリベンジ達成! 2戦連続4発で勝ち点3を獲得 第13節 vs東海大

ソッカー

前節後期開幕戦を4-0の大勝で飾った慶大は今節東海大と対戦した。前半は慶大がペースを握ったものの得点には至らず、スコアレスで折り返す。しかし後半開始早々に松木駿之介(総4・青森山田)が2試合連続弾を決めると、63分に小谷春日(環4・藤枝東)、66分に岩崎湧治(商4・ベガルタ仙台ユース)と得点を重ね一気に勝利を引き寄せる。そして90分には再び松木がゴールを決め4点目。守備陣もクリーンシートを達成し、2試合連続で4-0の勝利となった。

 

第92回関東大学サッカーリーグ戦 第13節 vs東海大

2018/09/23(日)11:30KO @青山学院大学緑ヶ丘グラウンド

【スコア】

慶應義塾大学4―0東海大学

【得点者】

1-0 46分 松木駿之介(慶應義塾大学)

2-0 63分 小谷春日(慶應義塾大学)

3-0 65分 岩崎湧治(慶應義塾大学)

4-0 90分 松木駿之介(慶應義塾大学)

慶大出場選手

GK上田朝都(総3・横浜F・マリノスユース)

DF井出悠介(環4・桐蔭学園)

DF鴻巣良真(総4・国学院久我山)

DF岩崎湧治(商4・ベガルタ仙台ユース)

DF野村京平(総3・国学院久我山)

MF増田皓夫(商4・桐蔭学園)

MF八田和己(総3・桐蔭学園)

MF山田盛央(総3・藤枝東)→68分 内桶峻(政2・国学院久我山)

MF松木駿之介(総4・青森山田)

FW小谷春日(環4・藤枝東)→75分 小山玲央(総4・桐蔭学園)

FW沼崎和弥(商3・暁星)→81分 ピーダーセン世穏(経3・FCトリプレッタユース)

前節の勢いを持続できるか

後期初戦の東学大戦(4-0大勝し、勢いに乗る慶大。今節の相手は第2節で1-3と大敗を喫した東海大となった。スターティングメンバーはセンターバックの篠原新汰(総1・FC東京U-18)に代えて副将の岩崎を先発起用したものの、それ以外は前節と同じメンバーで試合に臨んだ。

 

前節3アシストの井出はこの日も高精度の右足で脅威に

前半、先にチャンスを作ったのは慶大だった。8分、フリーでボールを受けた井出悠介(環4・桐蔭学園)がゴール前へアーリークロスを入れると、そのこぼれ球を最後は沼崎和弥(商3・暁星)がシュート。これは相手DFに防がれてしまうが、慶大が一つ攻撃の形を見せる。続く17分にはロングボールに抜け出した小谷が送ったクロスに山田盛央(総3・藤枝東)が合わせシュートを放つもここは相手GKに阻まれる。その後も慶大がペースを握るが、なかなか得点には至らない。一方守備面ではピンチらしいピンチもなく、東海大攻撃陣をシャットアウト。結局前半はこのまま0-0で折り返した。

 

小谷も2戦連発と好調を維持

後半、「立ち上がりに1点行こうという話をしていた」(松木)慶大は狙い通り開始早々先制に成功する。46分、右サイドをドリブルで駆け上がった山田がファーサイドにクロスを送ると、ペナルティエリア内で待っていた松木が頭で左上隅に決めゴール。松木の2試合連続弾で1-0とすると、ここから慶大ゴールラッシュが始まる。63分小谷が自ら獲得したPKをしっかりと決め2-0。こちらも2試合連続弾を決め勢いに乗ると、直後の65分には久々の先発起用の岩崎が得点を決める。井出のFKの折り返しを沼崎がオーバーヘッドでシュート、クロスバーに弾かれたボールを最後は岩崎が頭で押し込みリードを3点に広げた。その後は上手く交代枠を使いながらも安定した守備で東海大に得点を許さず。試合終了間際の90分にはカウンターで持ち上がった増田皓夫(商4・桐蔭学園)が走り出していた松木にスルーパス。フリーでボールを受けた松木は冷静に相手選手の動きを見てゴール右隅に流し込み、ダメ押しの4点目。終わってみれば4-0の快勝で、勝ち点3を積み上げた。

 

前期の苦戦が嘘のような2連勝だ

後期開幕2連勝、得失点は+8と出来過ぎなくらいのスタートを切った慶大。好調の要因は前期からのチーム全体の頑張りと、チームの一体感だと冨田賢監督は話す。夏の遠征や合宿でチームの結束、連携を高めた上に主将の松木が本来の力を発揮できるようになったこともチームの好調を支えている要因だろう。しかし選手、監督に油断やおごりは一切ない。「一戦一戦変わらずおごらず」(冨田監督)という言葉の裏には、目先の勝利ではなくその先の部昇格という目標が感じられる。もちろん今節終了時点での昇格圏内との勝ち点差は未だ8と決して小さくないが、可能性はゼロではない。そして次節は前期開幕戦で1-4と大敗した立正大と対戦する。今節東海大にリベンジを成功させた慶大は、同じく連勝中で勢いに乗る立正大に勝利し勝ち点を積み上げることができるか。ここからが本当の戦いになってくることは間違いないだろう。

(記事:岩見拓哉 写真:髙橋春乃、桑原大樹)

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試合後コメント

冨田賢監督

――試合を振り返って

まあ前期チームが苦しみながら一つになってくれた結果かなと。本当に一人ひとりが、コーチ陣含めて苦しかったと思うんだけど、チームのために何ができるかっていうことを諦めないでやってくれたっていうところが今につながっているなと思います。

――2試合連続で4-0の快勝となった

そうですね、まあ本当に前期の課題が明確だったので、クロスの対応だとかゴール前のブロック率だとかそういうところを遠征を通してできたのと、あとはもう本当に夏合宿でも苦しい時にチームがみんなで支え合って、素走りのトレーニングもやったりして、それが良いとか悪いとかもあるとは思うんだけど、チームとしてそういう活動ができたというのが一つチームに一体感を生む要因の一つになったのかなと思います。

――今節は岩崎選手を先発で起用しました

(篠原)新汰が膝をケガしてしまったっていうのもあったんですけど、まあ(岩崎)湧治も実際良かったから今は本当にサブ組が良くて(後期)開幕前なんかはサブ組が1本目の選手たちに勝っちゃうくらい調子が良いので、だから本当に今のチーム状況が今出ている人だけじゃなくて、今日も湧治が出て得点を取った安定したプレーを見せてくれて、それは本当に今サブ組を含めてみんなが一生懸命やってくれているからチームとしてエネルギーを持ってやれているのかなと思います。ただ4-0いうのはただの結果で、みんな分かっていると思うけどおごらないで、もちろん勝った瞬間は嬉しいと思うけどその次に向けて次の準備をしていく。立正は前期も負けていて今日の東海もそういう思いが強かったので、立正は(後期)2勝していてすご良いで来ているから、ここで勝って次中大を叩けるとまだ現実的じゃないかもしれないけど色々見えてくると思うから、一戦一戦変わらずおごらず良い準備をして、今はすごく良い準備ができているからそれは続けていきたいなと思います。

――次節に向けて

前期はまず立正戦から始まって負けてしまったので、それのリベンジがしたいっていう気持ちが強いので謙虚に慶應らしくひたむきに良い準備をして相手のことを分析してしっかりチームとしてどう戦うかということを共有して戦っていければ良いかと思います。

 

松木駿之介(総4・青森山田)主将

――試合を振り返って

前期に負けた相手である東海ですごくみんな意識していましたし、チーム全体でリベンジしようということでやって結果が付いてきて良かったです。

――今日の狙いは

リサーチで相手が同サイドに固まるということが分かっていたので、とにかくサイドチェンジからチャンスを作ろうという話はしていました。

――前半は0-0で折り返したが後半はどのように入ったか

前半は良いでチャンスシーンを作れていたので、もう本当に継続して我慢してこじ開けていこうということで、でも相手も出てくるだろうからそこは冷静になって立ち上がりに1点行こうという話をしていたのでそこで先制点が取れて良かったです。

――松木選手自身は後期開幕から2試合連続でのゴールとなった

前期の最終節も入れて3試合で6点取れているので、この勢いを自分自身で止めずにやっていきたいですし、やっぱり自分で言うのもなんですけど自分が決めればチームも乗ってくると思うので自分は自分にプレッシャーをかけながら責任感を持ってこれからも戦っていきたいと思います。

――前節はボレーシュート、今節は1点目が頭、2点目は1対1と得点のバリエーションが多い

今日の1点目のヘディングなんかは自分の得意なというか、ただこの夏場でドリブルの仕掛けとか、ボレーは先週調子が良かったんですけど、でも色々なバリエーションで得点が取れていることはすごく良いことだと思いますし、周りの選手も僕のことを見てくれているのでしっかり最後は決め切れるように今後もやっていきたいと思います。

――次節に向けて

次節も前期に負けた立正なので、まあドロドロした気持ちをサラサラにできるようにやっていきたいと思います。

 

岩崎湧治(商4・ベガルタ仙台ユース)副将

――試合を振り返って

後期が開幕して、開幕戦に勝って良い流れで、今日の試合に勝つか負けるかによって上位争いをするか下位争いをするかになる大事な試合になると分かっていたので、勝てて良かったなというのが率直な感想です。

――久々の先発となった

練習や練習試合から良いプレーができていたので、その中で今日の相手は蹴ってくるということでそれを跳ね返すことと、あと失点しないことというのはすごく意識していて、(鴻巣)良真であったり野村、(上田)朝都、井出であったり、周りのカバーとか声があったのですごくやりやすくて、0で終えられたのはすごく良かったなと思います。

――これまでスタメンだった篠原選手が外れ、そこに岩崎選手が選ばれたのはその好調さが要因か

そうですね。ジュニアリーグっていうサブ組が出る試合があるんですけど、そこで今サブ組がすごく調子が良くて、自分もこの前そこで早稲田と戦ったんですけど、無失点で終えて(自分が)点も決めることができたので、そういったところが選ばれた要因かなと思います。

――今日も3点目を決めた

あれは正直決められると思ってなくて、ちょっと(ボールが)後ろ気味だったので、相手に触らせないために自分が先に触って、味方のいるところに落ちればいいなって感覚で、前に飛ばそうとヘディングしたんですけど、それが良いところに飛んでそのまま行ったので、偶然と言うか神に感謝と言うか(笑)。本当にそういった感じのゴールで、周りも喜んでくれて良かったです。

――大量得点ももちろんだが、2試合連続で完封勝利となった

0、40と来てるので、本当に守備陣にとっても攻撃陣にとってもすごく良い要素で、今日もハーフタイムはスコアレスで迎えたんですけど負ける気がしなくて、「このままいけばいけるぞ!」という声がすごく出ていました。松木も言っていたんですけど、こういった状態はちょっとのことですぐに崩れてしまうので、いかにこの状態をキープするか、いかに謙虚に次の試合を見据えられるかだと思うので、そこは意識してやっていきたいと思います。

――次節の相手、立正大は上位のチームだが

やっぱり今季初戦で自分たちに勝ったことで立正がノッたというのはあると思います。後期2連勝同士なので、しっかりここで叩くことが自分たちがさらに上に行くために大事だと思うので、1週間良い練習をして、チーム全体で臨みたいと思います。

 

小谷春日(環4・藤枝東)

――試合を振り返って

前期大敗した相手で、自分もあまり出れてなかったので、すごく思いがこもったゲームでした。

――前節に続いて快勝となった

前半は点が取れなかったんですけど、すご良い形は続いてたんで、このまま行こうっていうことで、それ後半やり続けた結果、ああやって大量得点につながってすごく良かったなと思います。

――2試合連続ゴールとなった

前まではあそこに入っていけなかったんですけど、最近すごクロスに入っていけるようになって、それがPKをもらえた要因だったかなと思います。

――コンディションは

今日ちょっと肩ずれちゃって、でも次節も本当に大事な試合なので、1週間良い準備して、また本当に出て点取りたいなっていう気持ちが強いです。

――次節に向けて

立正も前期負けた相手で僕自身ほとんど出れなかったんで、今4年生が調子良いのに加えて、本当にみんなチームが一丸となってやれているので、是非勝って上位争いに食い込んでいけるように、期待しておいてください。

 

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