慶應スポーツ新聞会

【ソッカー(男子)】<コラム>慶大守備陣のホープ・篠原新汰 成長著しい若きセンターバックの現在地

第92回関東大学サッカーリーグ第9節、炎天下の中行われた試合で慶大は神大に2―0で勝利し、今季2勝目を挙げた。第8節終了時点で最下位の神大との勝ち点差はわずか2。残留、そしてその後に向けて何としてでも勝利が欲しいこの試合で完封勝利に貢献した選手の一人が、ルーキーセンターバックの篠原新汰(総1・FC東京U-18)だ。

篠原は90分を通して最後方からチームを鼓舞する声を出し続けると、ピンチの場面では体を張った守備でチームを救うなど、1年生とは思えない堂々たるプレーで神大攻撃陣をシャットアウト。大学入学間もない第2節・東海大戦(1●3)のデビュー以来フル出場を続ける若きDFは、もはや慶大守備陣の要となりつつある。

デビュー後すぐにセンターバックのスタメンに定着

中学、高校と名門FC東京の下部組織で過ごした篠原は高校3年次に全国2冠を達成。いわゆる“黄金世代”のディフェンスリーダーとしてチームをけん引してきた実績を持つ。しかし、ただでさえスピードやフィジカルの違いから大学でのプレーには順応するのに時間がかかると言われている中、特にフィジカルコンタクトの多いセンターバックというポジションで1年生から出場を続けるというのは異例なことだ。だが本人にはその状況に対するネガティブな考えは一切ない。むしろ1年生で試合に出場していることに対して「チャレンジができる環境」とポジティブにとらえている。今は成長できる時期。だから「もっともっとチャレンジをしてこれからの自分の成長につなげていける年にしたい」と篠原は言う。

1年生ながら先輩にも臆することなく指示を出す

ヘディングや対人の強さにも定評のある篠原だが、彼の一番の強みは最終ラインからの声掛けだ。中学1年生、FC東京の下部組織に入った時からセンターバックとして声を出すことの大切さを教えられてきた。今では「声を出すのがベース」と語るように、そのことが体に染みついている。そしてその大切さを分かっているがゆえに先輩たちの中でも引くことなく、声を出し続けている。「遠慮していたら出ていない先輩のメンバーにも申し訳ない。そこには自分の出ている責任があると思う」という言葉からは、早くも荒鷲軍団としての自覚と責任感も見て取れる。

ユース時代には試合の勝ち方やゲームの流れを読む力、そして失点後の立ち振る舞いや声掛けのやり方を学んだという篠原。もちろん大学に来てぶつかっている壁もある。高校時代までと比べて「個の力がある選手が多い」大学のサッカーで、1対1で負けないという新たな課題が見つかった。それでも気づけば第9節終了時点で篠原はチームトップの出場時間を誇るまでになった。コンスタントに出場を続ける中、速いスピードで成長し続けている。現にプレー中の判断の速さや正確さの向上は自身でも成長したと感じていると言う。

目標のプロへ、成長し続ける篠原

そんな篠原の目標は言うまでもなくプロになること。そのために課題として挙げた1対1の強さに関して、「1回も負けないとか1回も抜かれないというレベルまでいかないとだめだと思っている。そこはもっと突き詰めていくところ」と、早くも将来を見据えて日々努力を続けている。「今からワンステップ上のプレー選択だとかプレースピードというのを自分の頭の中で考えて、今の現状に満足しないでやっていきたい」と語る篠原にとって、大学はただの通過点に過ぎないのかもしれない。篠原新汰。慶大の未来を担う19歳のセンターバックから目が離せない。

(記事:岩見拓哉)

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