降りしきる雨の中、大井ホッケー場メインピッチで行われた関東学生リーグの開幕戦。慶大は立ち上がりから明大の猛攻を受ける。G・間下俊(経3・慶應)のセーブやDF陣の粘りで防戦に回る展開となったが、一瞬の隙から失点を重ね0ー3で第1Qを終える。続く第2Qは、開始3分にAT・児玉類(環4・慶應湘南藤沢)が慶大に今試合初得点を挙げて反撃を試みるも、明大に主導権を握られ1ー4で前半を折り返した。後半に入っても立ち上がりに失点を許し1ー5と最大4点差に広げられる苦しい展開となったが、FO・水本太一(経3・慶應)のグラウンドボール回収からポゼッションを確保すると、AT・鈴木孝人(法3・学習院)の得点で反撃の狼煙を上げる。怒涛の展開となった最終Qでは、G・門井恒太朗(経3・本郷)の絶叫ものの連続セーブを皮切りに、AT・児玉の2点目、AT・安藤泰征(総3・慶應湘南藤沢)の豪快な得点で1点差に迫る。さらに主将・DF・峰岸諒(環4・慶應湘南藤沢)を中心とした守備で相手の反撃を封じ込めると、AT・佐藤仁一郎(政4・慶應)の得点でついに同点に追いつく。試合終了間際にはDMF・小出晋也(商4・浅野)の体を張ったブロックからの展開で、試合残り3分にMF・岸敬太郎(政4・慶應)が勝ち越し弾を叩き込み、6ー5で劇的な逆転勝利を収めた。
♢スタメン♢
#31 佐藤仁一郎(政4・慶應)
#4 福田天真(法4・國學院久我山)
#85 安藤泰征(総3・慶應湘南藤沢)
#51 福田崇斗(商3・本郷)
#16 中本孝太郎(政4・慶應)
#5 峰岸諒(環4・慶應湘南藤沢)
#22 伊藤優希(政4・慶應)
#97 築地泰志(経3・本郷)
#99 溝部航貴(総4・國學院久我山)
#92 間下俊(経3・慶應)
◇得点◇

降りしきる雨の中、関東学生ラクロスリーグが幕を開けた。スタンドから響き渡る力強い声援と大きな期待を背負って幕を開けた第1Qだったが、慶大は立ち上がりから明大の怒涛の猛攻を受ける苦しい展開となった。相手の積極的な攻撃に押し込まれる中、ゴールを守るG・間下俊(経3・慶應)が要所でセーブを見せて決定機を阻むと、DMF・小出晋也(商4・浅野)を中心としたディフェンス陣も体を張った守備で相手の攻撃を跳ね返す。慶大は何とか守備から流れを引き寄せようと耐える時間が続いたものの、苦しい展開が続く。一瞬の隙を突かれて明大に先制を許すと、勢いに乗る相手の攻撃を止めきれず、連続失点を喫してスコアを0−3とされてしまう。逆転への糸口を探りながら続く第2Qへ向かった。

激しいチェックをするDF・築地
一刻も早く重苦しい空気を打ち破りたい第2Q。開始3分、裏でボールを持ったAT・鈴木孝人(法3・学習院)からのパスを受けたMF・児玉類(環4・慶應湘南藤沢)が、豪快にネットを揺らし、待望の今試合初得点を挙げる。苦しい展開の中で生まれたこの一撃で反撃の狼煙を上げた慶大だったが、明大も簡単には主導権を渡さない。中盤に追加点を許し、スコアを1ー4とされると再び相手ペースの展開を余儀なくされた。それでも慶大守備陣は集中を切らさず奮闘する。会場に緊迫した空気が漂う中、最後まで粘り強く守り抜き、スコアは1ー4のまま、試合は後半戦へと突入する。
反撃の糸口をつかみたい第3Q。開始早々MF・児玉が体勢を崩しながらもゴールネットを揺らすが、直前のファウルにより惜しくもノーゴールの判定となる。試合の流れを掴めないまま、隙をつかれ追加点を許してしまい、スコアは1ー5とリードを4点に広げられてしまう。しかし直後、FO・水本太一(経3・慶應)がフェイスオフを制すると、慶大に攻撃の流れが生まれる。直後の鋭いショットでAT・鈴木孝が鮮やかなゴールを奪い、2ー5と追い上げを見せた。さらに続く明大の攻勢に対しても、追加点を許さない粘りの守備で最終Qへと望みをつないだ。

点につながるアシストを決めたMF・桐原
3点を追う展開で迎えた最終第4Q。開始2分ごろ、MF・児玉が今試合2得点目となる鮮Fやかなショットを叩き込み、スコアを3ー5として逆転への機運を一気に高めた。さらに、FO・水本が再びフェイスオフを制して攻撃権を獲得すると、その勢いのままAT・安藤泰征(総3・慶應湘南藤沢)が強靭なフィジカルを武器に、4ー5と1点差まで詰め寄る。試合の流れを引き寄せた慶大は、主将・DF・峰岸諒(環4・慶應湘南藤沢)を中心に一歩も引かないディフェンスで相手の反撃を断ち切った。G・門井も再三の好セーブでピンチを凌ぐと、ついにAT・佐藤仁一郎(政4・慶應)が同点ゴールを沈め、試合は振り出しに戻った。そしてドラマは試合終了間際に訪れる。明大の決死の攻撃に対し、MF・小出が相手のシュートを体を張ってブロック。そこから素早く前線へとボールを展開し、残り3分で迎えた決定機でMF・岸敬太郎(政4・慶應)がキレのあるスタンシューを豪快に叩き込んでついに逆転に成功した。

逆転の得点を決めたMF・岸
1ー5という絶望的な窮地から怒涛の4連続得点で掴み取った劇的な勝利。全員の執念で明大を破り、リーグ戦初戦で勝利を飾った。
(記事・取材:野口ことみ)
▽以下、選手インタビュー:峰岸諒、岸敬太郎、築地泰志
ーー今日の試合を振り返って
リーグ戦の初戦ってゆうのはやっぱり一筋縄では行かなくて、これまでの慶應を見てもどの年も苦労してきた一戦。やはりそれは、各大学懸けてくるものがあるし、練習試合だったり六大戦、早慶戦とは違う重みがある。その試合をどんな結果であれ勝ち切れたことに安心しています。
ーーリーグ戦初戦、チームの雰囲気は如何でしたか
実はここまでチームの状況は決して良くなかった。やはりそれは、プレー面だけでなく、雰囲気のところであったり、各々の意識のところに課題があり、主将としても試行錯誤しながらこの試合を迎えました。ただ、今がベストかと言われたらそんなことはないと思いますが、間違いなく上向きになってるのでここから強い慶應ラクロスを創り上げていきたいと思います。
ーーディフェンスが続く展開となりましたが、DFの動きは如何でしたか
1Qは相手のオフェンスに対して耐えることしかできてなかったが、2・3・4といろんな修正を加えて、結果として2Qから4Qは2失点に抑えたのでいい面も悪い面も見れたかなと思います。
ーー主将と選手として、ライトイヤーの目標は?
相手のエースに自分がつく。これは下級生の頃から自分に課している使命でありプライド。仲間から圧倒的な信頼をしてもらえる、No.1でありOnly1のDFになること。
ーー次の獨協戦への意気込みをお願いします!
酷暑の中での試合になる。最高の準備をして、徹底的に獨協大学を封じていきます。今年の慶應は、部員の応援が歴代最高です。みんなの思いも背負って、必ず勝ちます。暑いですが皆さんぜひ、現地に来て一緒に応援していただけますと嬉しいです。よろしくお願いします!
ーー今日の試合を振り返って
慶應はリードを先に奪って逃げ切ることが得意なチームで、逆に追い上げて逆転することができないことが課題のチームでした。初めて逆転勝利できて、とても嬉しいと共にすごく自信になり、これから先の戦いにおいてすごい重要な一戦になったと思います。
ーーチームの逆転勝利をもたらす得点を含め、ご自身のプレーを振り返って
明治さん(明大)が普段の守り方と違う守り方をしてきて、個人としてもチームとしてもなかなか自分たちのやりたいようにできなかったのが大きい印象です。その中で、ポゼッションがすごく大事になってくる試合で、クリアを何回も自分であげたり、逆転ゴールを決めたりと、自分の役割を果たすことができたんじゃないかと思いとても嬉しいです。
ーーラストシーズンの中でどんな役割を果たしていきたい、あるいは目標にしていることはありますか
最上級生というところもあり、チームを勝たせるポイントゲッター、特に同点弾や逆転弾をもぎ取れる選手になりたいです。プライドや最上級生の粘りで、ここぞの場面で活躍できる選手になります。
ーー次の獨協戦への意気込みをお願いします!
初戦勝ち切ることはできましたが、かなり危ない試合となったので、次の獨協戦は圧倒的に勝って、さらにチームに勢いをつけたいです。個人としては3点とってハットトリックしたいなと思います。是非応援のほどよろしくお願いします。
ーー試合後の率直な感想をお聞かせください
去年敗退したFINAL4と同じ場所と天気で、そして同じような試合展開になってしまったので、すごく試合中は不安でしたが、最後は慶應の底力でなんとか勝利することができ、一安心しています。
ーー今回の明治戦に向けて守備ではどのようなことを準備されてきましたか
特に変わったことは準備していませんでしたが、相手の特徴などはしっかり押さえて、相手の好きなようにプレーさせないように準備してきました。
ーー試合前半では守備メインの展開となりましたが、そのときの心境は?
正直思い通りにいかない事ばかりで焦っていましたが、今年の慶應オフェンスならこの点差をひっくり返してくれるはずだと信じてディフェンスしていました。
ーー次の獨協戦への意気込みをお願いします!
次の試合は守備からしっかり流れを作って、大差で獨協大学に勝利したいと思います。

