慶應スポーツ新聞会

【ソッカー(男子)】<コラム>貴公子ストライカー、お目覚めの時…炸裂したピーダーセン世穏の“慶應魂”

 ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード/スペイン)を彷彿とさせるルックス。貴公子と呼ぶにふさわしいストライカーが、迫りくる“降格”という2文字を吹き飛ばす圧巻のパフォーマンスを見せつけた。11日に行われた第21節・駒大戦(2○1)。負ければ1試合を残して降格が決まるおそれもあった中、ヒーローとなったのはピーダーセン世穏(経2・FCトリプレッタ)だった。

 

駒大戦ではPK獲得にリーグ初ゴールと抜群の存在感を放った

 2試合連続で先発出場を飾ったピーダーセン。「ここまで来たら気負うことなくプレッシャーを感じずにこの舞台を楽しもう」と、自然体で大事な一戦に臨んだ。序盤から攻勢に出る慶大において、ピーダーセンは足元の技術を生かした正確なポストプレーでリズムを生む。17分、慶大はピーダーセンがPA内で相手選手3人に囲まれながらも粘り、PKを獲得。これを佐藤海徳(政2・桐光学園高)が決めて先制点を挙げると、41分には佐藤の右CKをピーダーセンが頭で合わせて2点目を手にした。貴重な追加点は、ピーダーセンにとって嬉しい関東リーグ初得点に。ゴールを決めるや否や、彼は一目散にゴール裏で声援を送る部員たちの元へ駆け寄っていった。

 

 思い返せば、ピーダーセンは今季開幕戦となった法大戦(2○1)のスターティングメンバーに名を連ねていた。初出場初先発となったこの試合で、彼は先制点となるPKを獲得。勝利に大きく貢献し、絶好のスタートを切ったように見えた。だが、第3節・駒大戦(1●3)でスタメン落ちすると、そこから出場機会は大きく減少。力を発揮できないまま、前期を終えた。

 

 迎えた後期、慶大が戦術の中でターゲットマンを求めるようになってから、再びピーダーセンにも出番が。短い時間での出場が多かったものの、着実に序列を上げていく。第20節・明大戦(0●1)で4月以来となるスタメン出場を果たすと、2試合連続スタメンとなった駒大戦では先に記したとおりの活躍を見せた。厳しい残留争いの渦中にありながら、須田芳正監督からの信頼を勝ち得たピーダーセン。「期待されているのは感じている」と話すが、見事にその期待に応えてみせた。

 

1部残留へ、ピーダーセンの魂は熱く燃えている

 時間はかかってしまったが、リーグ初ゴールという“第一歩”を踏み出した。「この大舞台で出せたっていうのは自信にもつながる」。ピーダーセンはそう振り返った。身長182センチ・体重75キロという恵まれた体格の持ち主ながら、確かな足元のテクニックも兼ね備える彼は、間違いなく大きなポテンシャルを秘めている。この1点が、彼の才能を解き放つ鍵となるかもしれない――。そう思わせるに十分すぎるパフォーマンスを見せた。最終節、慶大が1部残留をかけて相まみえるのは、3位・流経大。他会場の結果が運命を大きく左右するとはいえ、慶大に求められるのは勝利だけだ。「大一番でプレーできる喜びというのを来週も楽しみながらやりたい」と意気込みを語ったピーダーセン。「慶應に対するプライドを強く持って」。クールな風貌からは想像がつかないほど、この男は燃えている。

 

(記事 小林将平)

 

 

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