8月21日から24日にかけて行われた文部科学大臣杯令和7年度 全日本学生レスリング選手権大会。 大会2日目の22日には慶大から佐藤秀一郎(環3・八千代松陰) がグレコローマン87㌔級の3回戦(ベスト8)に出場した。 佐藤は3回戦を危なげなく勝利。続く準決勝も6点をリードし、 決勝進出も見えていたが、最後はフォール負けを喫し、 本大会における慶大54年ぶりの優勝は惜しくも叶わなかった。なお今大会のグレコローマンでのメダル獲得は初の快挙となった。
2025年8月22日(金)@駒沢体育館
【試合結果】
〈グレコローマン87㌔級〉
3回戦
〇佐藤秀一郎(慶大)[VFA 1:28=8-0]國廣哲平(福岡大)●
〇佐藤秀一郎(慶大)[VFA 1:28=8-0]國廣哲平(福岡大)●
準決勝
●佐藤秀一郎(慶大)[VFA 1:18=6-4]稲本喬弘(関西大)〇
●佐藤秀一郎(慶大)[VFA 1:18=6-4]稲本喬弘(関西大)〇
前日の2回戦で圧巻の戦いを見せた佐藤秀一郎(環3・ 八千代松陰)。まずは3回戦。序盤に4点技を決め、 優位に試合を進めると、開始1分30秒頃にフォール勝ち。 準決勝進出を決める。

全日本学生レスリング選手権大会、通称”インカレ”において、 慶大は1971年にフリースタイル68㌔ 級で優勝した佐藤勝さん以来、優勝した選手はいない。 佐藤は部として54年ぶり、 グレコローマンでは初の優勝を目指し、準決勝に臨む。開始40秒頃、 相手の投げにうまくタイミングを合わせ反撃。4点を奪い、 さらに回転技で2点追加。6−0と勝利目前のところまで迫る。 しかし再開後、相手に投げられると一気にフォールに持ち込まれ、 まさかの逆転負けを喫した。

大会3日目の23日、 慶大からは10選手がフリースタイルに出場する。
(取材:柄澤晃希)
【試合後インタビュー】
◇佐藤秀一郎(環3・八千代松陰)
――昨日・今日とトーナメントを終えて3位という結果を振り返って
普段あんまグレコやんないんですけど、グレコの試合の中でもフリーの組み手を意識して、普段の練習でやっていることをいろいろ試しながらやったことと、くじ運にも恵まれてこのような成績を修めることができたので、明日からまたフリーが始まるんですけどそれに向けてしっかり切り替えて、フリーでも優勝目指して頑張りたいと思います。
――準決勝はリードする中で逆転を許した
関西大学の稲本選手は、去年の内閣(総理大臣杯)で一度戦ってて、フリーだったんですけど結構接戦で、そこでは勝てたんですけど今回リベンジされてしまって。最初6点リードっていうところで少し気の緩みとかもあって、そこで一発投げられちゃって、フォールまで持っていかれちゃったんで、せっかくのチャンスをモノに出来なかったのが悔しいと思います。絶対、早慶関関(早稲田大学、慶應義塾大学、関西大学、関西学院大学が参加する定期戦)でリベンジします。
――部として54年ぶりの優勝は、グレコローマンスタイルでは叶わなかった。明日からのフリースタイルに向けての意気込み
フリーも人数が多くて厳しい戦いになると思うんですけど、しっかり今まで練習でやってきたことを出して一つずつ勝っていきます。