【アメフト】大型新人・大島が存在感 若月2TDで3連勝!/春季オープン戦vs駒澤大学

アメフト

法大相手に31年ぶりの勝利を収めると、続く桜美林大戦でも手堅く白星を重ね、勢いに乗る慶大UNICORNS。この日はアミノバイタルフィールドに戻り、同会場での今季初勝利を狙う。慶大UNICORNSは、TE・大島拓翔(政1・慶應)への先制TDパスを皮切りに試合の主導権を握る。DB・稲井裕二郎(経3・慶應湘南藤沢)のインターセプトから生まれたWR・若月怜士郎(商4・慶應)へのTDパスなどで得点を重ね、前半を20-0で折り返した。後半は駒澤大の反撃を受け、一時は20-14と1ポゼッション差まで迫られる。しかし、第4Qに若月への41ydのロングパスを起点として再びTDを奪い突き放す。守備でもDL・加藤聖武(法2・慶應)の2サックやLB・国井智暉(経4・慶應)のインターセプトが光り、26-14で勝利。慶大は3連勝を飾った。

6月7日(日)11:00 春季オープン戦vs駒澤大学 @アミノバイタルフィールド

この日の試合は、敵陣41ydから慶大オフェンスは始まる。最初のプレイは、パスが繋がらなかったものの、次のプレイで前試合で活躍をみせた、RB・伊藤大貴(経2・慶應志木)が、3ydをゲインし、続くプレイでQB・滝沢徹(経3・慶應)から大型ルーキーTE・大島に見事パスが通り、そのままエンドゾーンまで駆け抜け、タッチダウン。その後のTFPもK・北村朔也(商3・宇都宮短大附属)が決め、7-0。初ドライブを得点まで結びつけることができ、好スタートを切る。

着実に経験を積むQB・滝沢

慶大ディフェンスも上々の立ち上がりを見せる。初プレイこそ8ydのランを許したものの、2nd&2ではDB・山下遥(経3・慶應)が見事なパスカットを披露。続くプレイでもLB・松岡尚吾(環3・鎌倉学園)らが集まりランをストップし、フレッシュを許さない。駒澤大をパントに追い込み、攻撃権を奪う。 続く慶大のドライブでは、RB・並里桜輝(経2・慶應NY)が8ydのランを決めるも、その後ターンオーバーを喫する。しかし、守備陣が踏ん張りを見せる。LB・松岡がロスタックル、DL・曽我宗功(医3・慶應)がQBサックを決めるなど相手の攻撃を後退させると、最後はFGアテンプトを失敗に追い込み、追加点を許さない。慶大が7-0とリードしたまま第2Qに突入する。

良いスタートを切った慶應ディフェンス

駒澤大の攻撃途中で終了した第1Q。慶大ディフェンスは第2Q開始直後に相手の攻撃を速やかに止め、オフェンスへと繋げる。慶大は敵陣36ydから攻撃を開始。QB・滝沢からWR・高原煌世(商2・慶應)へのパスが決まり、フレッシュを獲得する。その後もRB・伊藤のランやTE・大島へのパスで着実に前進。途中、オフェンスが噛み合わない場面もあったが、4th downで再び大島へのパスが成功し、攻撃を継続する。しかし、続くシリーズでは駒澤大ディフェンスの前に前進を阻まれる。それでも最後はK・北村がFGを確実に成功させ、リードを10-0に広げる。

ブレークの予感漂うRB・伊藤

K・アーセノー亮(文2・桐光学園)のキックオフで駒澤大のオフェンスが始まる。しかし、初プレイでDB・稲井がインターセプトを決め、慶大が再び攻撃権を獲得する。ターンオーバー直後、QB・滝沢からWR・若月へのパスが通り、そのままタッチダウン。続くTFPもK・北村が確実に成功させ、スコアは17-0となる。

流れを引き寄せたDB・稲井

勢いに乗る慶大は、続く守備でも素早い集まりを見せて相手の攻撃を封じ、再び攻撃権を奪い返す。 リターンではDB・三田晃輝(商2・慶應)が素晴らしい走りを見せ、40ydをリターン。慶大は敵陣30ydという絶好の位置から攻撃を開始する。すると、QB・滝沢がオプションキープでフレッシュを獲得。さらにRB・伊藤も着実にゲインを重ねる。タッチダウンにはあと一歩届かなかったものの、最後はK・北村がFGを確実に成功させ、スコアを20-0とする。 その後は両チームとも得点が生まれず、20-0のまま試合は後半戦へと向かう。 

好リターンをみせたDB・三田

大量リードを奪い、このまま試合を優位に進めたい慶大UNICORNS。後半開始直後には相手がファンブルを喫し、ターンオーバーで攻撃権を獲得する。しかし、その好機を得点に結びつけることができず、すぐに攻守交代となる。すると駒澤大はその隙を見逃さない。相手QBが自らボールを持って独走し、そのままエンドゾーンへ。TFPもK・北村が成功し、スコアは20-7となる。その後の慶大オフェンスは、WR・富安航大(経2・慶應)へのパスが決まる場面もあったが、ドライブを継続することはできない。一方の駒澤大も得点には至らず、再び慶大に攻撃の機会が巡ってくる。 その後、RB・伊藤のランやWR・青木健将(環3・慶應)、WR・高原へのパスが決まり、着実にドライブを継続する。しかし、あと一歩のところで得点には結びつかない。その後は両チームとも決め手を欠き、スコアが動かないまま第3Qを終える。

安定感抜群のK・北村

そして迎えた第4Q。駒澤大の攻撃から試合は再開される。駒澤大オフェンスがじわじわと陣地を進めるなか、DL・加藤)がビッグサックを決める。このプレーで流れが慶大に傾きかけると、主将のDL・天野甲明(政4・鎌倉学園)はフィールド上の選手たちに向け、「ここが勝負だ」と大きな声で鼓舞する。しかし、駒澤大はその勢いを押し返す。最後はランでエンドゾーンへと飛び込み、タッチダウン。続くTFPも成功し、スコアは20-14となる。駒澤大が1ポゼッション差まで詰め寄り、試合は緊迫した展開となる。続く慶大の攻撃は、序盤こそパスが決まらず苦しい展開となる。しかし、QB・滝沢からWR・若月への41ydのロングパスが通り、一気に流れを引き寄せる。フレッシュを獲得した後も攻撃の手を緩めず、2nd downで再び若月へパス。これをエンドゾーン内で見事にキャッチし、タッチダウンを奪う。続くTFPでは2点コンバージョンを狙ったものの失敗。

勝負強さ光るWR・若月

しかし、慶大は26-14と再びリードを広げることに成功する。その後の守備では、DB・新井田丈郎(商3・慶應)とLB・清水耀介(法2・慶應志木)が連携したタックルで相手の前進を阻止。さらに、DL・加藤がこの日2度目のQBサックを決めると、試合終盤にはLB・国井がインターセプトを奪うなど、守備陣が最後まで躍動する。慶大は駒澤大の反撃を許さず、26-14で勝利。法大戦、桜美林大戦に続く3連勝を飾った。

勢い十分のLB・清水

慶大は見事3連勝を飾った。この日は主力選手が多く出場しているわけではないなかでも、若い選手たちがシーズンに向けて自身の立場を確立しようと躍動。その姿は大きな収穫となった。次週の相手は、昨年の入れ替え戦で激突した青学大。昨季の4年生たちが必死に守り抜いたTOP8の舞台を、今度は後輩たちが受け継ぐ番だ。あの日の悔しさや激闘を胸に、意地を見せる戦いに期待したい。

 (記事:水野翔馬、取材:神戸佑貴)

TE・大島拓翔(政1・慶應)

ーー今日の試合を振り返って

自分は1年生で、今日の試合は3試合目くらいなんですけど、今日はあまり出番が来ないかなと思ったんですけど、最初のプレイで出番が回ってきた時は本当に1プレイ目からやってやろうという気持ちが大きくて、その1プレイ目でしっかりTDを取れたのが良かったです。ですが、全体的にチームとしても個人としても課題が残っているので、後半全然パス取れなかったところとか、オフェンスに対してしっかり貢献できるようにこれから頑張っていきたいです。

ーー大学アメフトに順応しだしたのではないか

スピードとかヒットとか高校の時に比べると、レベルが高くて、今までやってきたことは通用する部分と通用しない部分がそれぞれあるので、そこに向けてここからどうやっていくのかというのがこれから大事になると思っていて、まだまだ慣れていないところも多くあります。

ーー今後の意気込み

今シーズンをしっかり戦い抜きたいなと思っていて、けがなしでプレイし続けて、その上でチームに色々な形で貢献できると思っているので、日本一に向けて頑張っていきたいと思っています。

規格外の大型ルーキーTE・大島

DL・加藤聖武(法2・慶應)

ーー今日の試合を振り返って

先輩方が前半試合を作ってくれて、僕は後半から出たのですが、段々点差が縮められるという展開になってしまいましたが、諦めずにタックルすることと集まりを意識できたことが良かったのかなと思います。

ーーQBサックを2つ決められた

練習の段階から取り組んでいたことがちょうど出せたので、良かったと思います。

ーー今日の試合は、天野甲明(政4・鎌倉学園)や山田向洋(経4・慶應)といった主力選手が不出場であったが、その中でディフェンス全体として意識して取り組んだことはあるか

先輩方が続けてきたサックやDLで止めるということを体現しようと思って、自分もそれを意識して、天野さんも向洋さんや篠原(=晴、経3・慶應)さん、そして、曽我(=宗功、医3・慶應)さんと同じようプレイができるように頑張りました。

ーー今後の意気込み

チームの一本目がいないと、成り立たないということではなくて、二本目でも三本目でも、誰が出ても、チームが勝ちに徹せれるように頑張りたいと思います。

2サックで躍動したDL・加藤

WR・若月怜士郎(商4・慶應)

ーー本日は見事な2つのTD。1つ目のTDを振り返ってどうか。

ディフェンスがモメンタムを持ってきてくれて、敵陣深いところから始めてオフェンスが取り切るというのは、オフェンスとしての課題でもありました。自分がボールを取ろうと思っていて、ショートプレーでしっかり取り切れたのは本当に良かったと思います。

ーー2つ目のTDの前には見事なロングパスキャッチも。

この試合は主力の岩戸旦和(経4・慶應)や、主将の丹羽駿平(商4・慶應)が出ていない中で、オフェンスとしては「ランを出そう」と言っていました。しかし、相手のスタンツやブリッツに翻弄されてしまって。その苦しい中で「じゃあ誰がやるんだ」という時に、自分がしっかり結果を出せたのは、リーダーとして良い背中を示せたかなと思います。そこは本当に嬉しいです。

ーー今日は26点を取ったオフェンス組織。オフェンスリーダーとして今日の良かった点と課題点はどのように感じているか。

僕としては、すごく良かった試合というよりは、かなり個人頼りで勝てたという印象があります。課題はやはりチームの底上げですね。ワイドレシーバーも僕たち1本目がずっと出続けていますし。今年はランを出すチームで、今日はTEの大島も活躍してくれましたが、納得がいっていない点はまだまだいっぱいあります。今日は特にランを出したかったですね。

ーー事前のプランとしてランを出したかったと。

主力がいないと結果が出ないというのは、どうしても個人頼りの弱いチームになってしまいます。オフェンスユニットの底上げをしていくことが僕のミッションだと思うので、これからも頑張ります。

2TDの大暴れ WR・若月(左)

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