【ソッカー(男子)】強敵を内容で圧倒も、あと一歩でリベンジならず 第21節 vs立教大

ソッカー

4位立教大のホームに乗り込んだ今節。昇格を狙う強敵相手に、慶大は臆することなくボールを支配し、攻め続けた。しかし、セットプレーからネットを揺らしたシーンでオフサイドの判定を受けるなどツキにも見放され、ゴールが遠い。90分間好パフォーマンスを続けたものの報われず、スコアレスドローに終わった。

 

第92回関東大学サッカーリーグ戦 第21節 vs立教大学

2018/11/18)10KO@立教大学グラウンド

【スコア】

慶應義塾大学―0立教大学

【得点者】

慶大出場選手

GK藤川誠人(総桐蔭学園

DF佐藤海徳(政3・桐光学園)

DF鴻巣良真(総4・国学院久我山)

DF酒井綜一郎(政1・慶應義塾)

DF 野村京平(総3・国学院久我山)

MF 増田皓夫(商4・桐蔭学園)

MF八田和己(総3・桐蔭学園)

MF山田盛央(総3・藤枝東)

MF橋本健人(総1・横浜FCユース)→81分 小谷春日(環4・藤枝東)

MF多嶋田雅司(商3・国学院久我山)→89分 堤惠杜(商4・清水東)

FW山田敦久(政2・桐蔭学園)→87分 杉本崇太朗(政2・名古屋グランパスU-18)

 

4年生GK・藤川誠人が、リーグでは第2節ぶりの先発

鴻巣良真(総4・国学院久我山)が「前期一番悔しい負けだった」と語った第6節・立教大戦。この試合でシーズン4敗目を喫した慶大は、上位陣に大きく水をあけられ、まさに「どん底」(冨田賢監督)に突き落とされた。今節はそのリベンジマッチだ。スタメンは前節から大きく変わり、FW・山田敦久(政2・桐蔭学園)がリーグ戦初出場となったほか、GKには藤川誠人(総4・桐蔭学園)が起用された。

 

八田のゴールがオフサイドで取り消しに

前期とは違い、主導権を握ったのは慶大だった。目立ったのはセンターバックの鴻巣、酒井綜一郎(政1・慶應義塾)の奮闘。高さのある立教大FWを空中戦で圧倒し、攻撃の形を作らせなかった。攻めてはテンポの速いパス回しで立教大を揺さぶるが、なかなか危険なエリアまでは入っていけない。両チーム通して前半唯一の決定機は22分、佐藤海徳(政3・桐光学園)のFKを鴻巣が頭で折り返し、八田和己(総3・桐蔭学園)が押し込んだが、八田のオフサイドを取られてしまった。終始優勢を保ちながら、前半を0-0で折り返した。

 

右サイドからのクロスで多くのチャンスを演出した

後半はより慶大が押し込み、右サイドの佐藤、山田盛央(総3・藤枝東)らが深くまで攻め入るシーンが増える。51分、佐藤のクロスから多嶋田雅司(商3・国学院久我山)がボレーシュートを放ったが、これはミートせず。61分には山田盛のクロスを多嶋田が折り返し、中央に走り込んだ橋本健人(総1・横浜FCユース)がダイレクトで合わせたが、強烈なシュートはクロスバーに阻まれた。スコアが動かないまま試合は終盤へ。83分、ロングボール一本で鴻巣の裏を取られピンチを迎えたが、ここは鴻巣がギリギリのシュートブロックでセルフカバー。後半アディショナルタイムにはいずれも佐藤のクロスから山田盛、堤惠杜(商4・清水東)がヘディングシュートを放ったが、ゴールをこじ開けることはできなかった。最後までインテンシティーを保った試合は、スコアレスドローに終わった。

 

内容からすると不満の残るドロー決着となった

結果としてリベンジは果たせなかった。しかし、前期とは全く違う試合だったことも確かだ。特に、前期は立教大の2トップに終始手を焼いていた守備陣が、この日は90分間を通してほとんど相手に見せ場を作らせなかった。実は慶大は、後期ここまでの10試合で最も失点の少ないチームだ。これで6試合負けなし。内容はどんどんポジティブなものになってきている。

今季もついに残り1試合。冨田監督は開幕前、「日々成長すること、最終戦で開幕戦よりも良いサッカーをすること」を信念として掲げた。来週の試合は、この約8ヶ月間の集大成になる。「去年は泣いて終わったので、今年こそは最後勝って笑って終われるように」(鴻巣)――。どんなサッカーを見せてくれるか、楽しみだ。

(記事:桑原大樹 写真:髙橋春乃)

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試合後コメント

冨田賢監督

――試合を振り返って

立教は前期本当に悔しい思いをした相手で、立教に負けた時は1勝1分4敗で一番チームとして苦しかったところかな。そこがどん底だよね。そこからひとつひとつ積み重ねていって強くなって、本当に前期の借りを返そうという気持ちでぶつかったゲームで、0-0だったけど前期のゲームに比べれば、守備のところとか課題だったところが今日はできたのかなと。選手たちがそういうプレーをしてくれたかなと思うんで、まあ引き分けだったんですけど、自分の中ではまずまずというか、前期よりは改善できたので、ラスト1試合、このチームで最高のゲームができるように、頑張っていきたいと思います。

 

鴻巣良真(総4・国学院久我山)ゲームキャプテン

--試合を振り返って

今日は勝ち切らないといけない部分で勝ち切れなかったという課題が残るゲームでした。

--結果としてドローとはなったが、守備は一貫して落ち着いていた

うーん…。結果シュートを打たせていないという面では、4人の連携がすごい取れていて良い部分は多かったのかなと思います。

--前期の中で立教戦が1番悔しい試合だった振り返っていたが、リベンジという点では

いやリベンジ果たせずですね(笑)。ちょっと悔いが残ります。

--次がリーグ最終節、現役としての最後の試合になるが、残り1週間をどう過ごすか

いつも通り神大の戦い方っていうのを自分の中で理解した上で、どういうプレーをして、どういう役割を果たせばいいのかっていうのを考えながら、もう1回イチから練習して、最後全員が笑顔で終われるようなそんな1週間にしたいですね。

--最終節に向けて

ラスト絶対勝って、笑って終われるような、去年は泣いて終わったので、今年こそは最後勝って笑って終われるような1年の締めくくりにしたいと思います。

 

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