【ラクロス(女子)】9得点を挙げる快勝で、FINAL4進出を決める!/関東学生ラクロスリーグ戦 法大戦

女子ラクロス
試合終了と同時に喜びを分かち合う選手たち

試合終了と同時に喜びを分かち合う選手たち

グラウンドの中心に歓喜の輪が広がった。FINAL4をかけて対峙したのは法政大。MF清水のゴールを皮切りに、主将のAT荒井理沙(経4・慶應女子)、ルーキー・平井友香子(総1・同志社)などがゴールを決めるなど慶大は法大を圧倒する。最終Qに3得点を奪われるものの、最後まで試合の主導権を譲らなかった慶大が9-3で快勝を収めた。

 

第32回関東学生ラクロスリーグ戦 第5戦 vs法政大

9月16日(月祝)10:50ドロー @フクダ電子アリーナ

 

得点

 

 

 

慶大出場選手

<スタメン>

AT 荒井理沙(経4・慶應女子)

AT 平井友香子(総1・同志社)

MF 脇坂遥香(経4・慶應女子)

MF 清水珠理(商3・慶應女子)

MF 日野美咲(商3・慶應女子)

MF 野々垣眞希(商3・慶應女子)

DF 田中若奈(理3・慶應NY)

DF 平井淑恵(商4・慶應女子)

DF 石井有花子(政4・雙葉)

G 西村佳子(政4・東京女学館)

 

 


ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。開幕戦の宿敵・東海大とは辛くも引き分け、そして強敵の明大には完敗。一時はFINAL4の道が閉ざされてしまったかと思われた。しかし、選手たちに諦めの色はなかった。徐々にチームの状態も上がり、FINAL4へと望みをつなげた。そして、法大との負けられない戦いで、雨にも負けない強さを見せつけた。

攻めあがる平井友香子(総1・同志社)

緊張感の漂うなか始まった第1Q。開始早々、慶大は相手にフリーシュートの機会を与えてしまいピンチを迎える。しかし、G西村佳子(政4・東京女学館)の好セーブで難を逃れる。その後も、ピンチが続くものの、必死のディフェンスで耐えた慶大は徐々に流れを掴み始める。1on1から「絶対に入るなという気持ちで」振り切ったクロスから放たれたボールはネットを揺らし、MF清水珠理(商3・慶應女子)が貴重な先制ゴールを挙げた。さらに、AT平井、MF脇坂遥香(経4・慶應女子)が立て続けにゴールを決めて差を広げる。

4年としてプレーでチームを牽引する脇坂

第2Q以降も慶大の勢いは止まらなかった。主将・荒井のゴールで4点目を挙げると、その荒井のパスから脇坂が2点目となるゴールを決めるなど、4年生の活躍で試合の主導権をグッと掴む。6-0と差をつけて折り返した後半戦も慶大はゴールを量産。ルーキー・山本真菜美(総1・同志社)のゴールも決まり、主将のAT荒井は後半にも2得点を挙げ、計3得点を記録。今日だけで5人が得点を挙げ、圧倒的な攻撃力を見せつけた慶大が9-3と快勝し、FINAL4進出を決めた。

試合後は皆で若き血を合唱した

「本当にFINAL4に行けてよかった」と主将の荒井は試合後、安堵の表情を浮かべた。FINAL4進出のためには勝つしかない試合。選手たちにのしかかった重圧は相当なものだっただろう。しかし、プレーする選手の姿からはそのようなものは微塵も感じられなかった。初戦の東海大戦、さらには明大戦と苦しい戦いがあったからこそ、試合ごとに選手たちのプレーは確実に強さを増している。「1戦目から5戦目まで本当にチームとして成長できたなと思う」。荒井が今季のリーグ戦を終えてそう振り返った。そして、その成長が見事に負けられない試合で如実に現れたのではないだろうか。

 

悲願の日本一へ――。慶大は1つ駒を進めた。FINAL4の初戦は立大。1部Bリーグで5試合で61得点を挙げた攻撃力が売りのチームだ。しかし、選手に恐れの色は全く見られない。「全く怖がることなく今回と前回のようにスカウティングして対応すれば絶対に勝てる相手だと思う」と、清水はFINAL4に向けて意気込みを語る。FINAL4ではさらに成長した選手たちが躍動する姿を期待したい。

 

(記事:菊池輝 写真:堀口綾乃・小林歩)


 

次戦 10月20日(日) FINAL4 vs立大

12:50ドロー @駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場

 

星取表

 

 

 

 

 

 

選手コメント

 

荒井理沙(経4・慶應女子)

――FIANL4進出を決めた今のお気持ちは

本当にFINAL4に行けてよかったというのが第一の感想です。試合で自分が3点を決められたということも、チームとしてディフェンスも1戦目と比べて自分たちがやりたいように試合をコントロールできるようになったことは成長できたなと思います。

 

――この試合にはどのように臨んだか

法大が勝ったら成蹊大がFINAL4に進出ということで、向こうは怖いものはないという強い気持ちで挑んでくると思ったので、それに対して負けないように入りから120%攻められるようにできました。

 

――試合の出来としては

結果として9-3で、目標としている2桁得点には到達しなかったんですけど、ディフェンスで前半を0点に抑えたり、以前に比べたらアタックでコートを広く使ってそれぞれの強みを活かして得点までつなげることができて、9点まで重ねることができたので良かったです。

 

――ご自身の得点シーンを振り返って

自分から1on1で抜いたというよりは、落ちたボールを拾ったりみんなのライドのおかげだったり、自分の個の力はもっとつけなければならないと思いましたが、サークル周りの細かいフェイクのシュートはずっと練習してきたことだったので、それをしっかりと決めることができてよかったです。

 

――これまでのリーグ5戦を振り返って

1戦目から5戦目まで本当にチームとして成長できたなと思うことが大きな感想です。1戦目の東海戦は引き分けだったけど、その後は得点ができないということに悩まされ…。でも、最終的には9点という得点ができたことは、まだまだだけどアタックの課題は少なくなったかなと思っています。このリーグを通して、特にディフェンスが成長できたなと思います。みんなで連携してしっかりと中で守るということができるようになりました。1戦目と比べて、チームで守り、チームで得点するということができるようになったことが一番の成長で大きな収穫だと思います。

 

――FINAL4へ向けて

FINAL4の相手が向こうのブロック1位の立教と言うことで。立教は色々な相手に大量得点で勝ってここまで来ているので、立教としても慶應はいけるというメンタルで来ると思うので、それに対して入りから圧倒して、もっとチーム力を高めていけたら良いなと思っています。頑張ります!

 

 

西村佳子(政4・東京女学館)

 ――今の気持ちは

もう勝つしかなくて、絶対にFINAL4へ行くという気持ちしかなかったです。しっかりとチームとして勝ちきれたことはすごく嬉しいです。

 

――試合を振り返って

今日も成蹊大戦のように、ドローを取って先制点を決めてくれたことが大きいと思っています。そこについては感謝ですね。

 

――DF陣の好守が光りました

今回も相手のやりたいプレーを研究して、それをさせないということに集中しました。前半は危ないシーンもあったのですが、失点を抑えられたことはよかったです。

 

――DF陣の仕上がりとしては

次のFINAL4では立教と当たると思うのですが、立教は得点力が高く、それに対してはまだ固められていないと思うので、今から1か月守備面を固めていかないとなという気持ちです。

 

――リーグ5戦を振り返って

最初は東海相手に10-10というところから始まって、守備面としては徐々に失点を抑えられるようになったので良かったのですが、まだまだ続く中でもっとアタック含め全部のレベルを上げていかなくてはいけないと思っています。でも、とりあえず今はFINAL4へ進めたことがすごく嬉しいし、4年生として戦う上で気持ちを前に出すということができたのかなと思うので、それは今後にもつなげていきたいです。

 

――最後にFINAL4へ向けての意気込みをお願いします

挑戦者という気持ちで臨みたいと思っています。去年関東で優勝した経験も何も気にしないで「挑戦者」という気持ちで、チーム一丸となって頑張りたいと思います。

 

 

清水珠理(商3・慶應女子)

 ――今の率直なお気持ちは

今、このチームで長くプレーすることが決まったのと、日本一に向けて一つ進められたのがめちゃくちゃ嬉しいです。

 

――今日の試合を振り返って

今日の試合はドローを自分の中の役割だと思っていて、自分がドローサークルに乗った時はほぼドロー取れていたので、自分が流れを作ることができ自分の役割を全うできたと思います。9点取ることができましたが、9点もメンバーの偏りなく1年生も得点するし、3年生も4年生も得点することができたので、チームで勝てたという印象が強くて良かったです。

 

――貴重な先制点となるゴールを決めました

シュートに関しては練習中から精度にこだわって練習していました。自分の得意な位置にいて1on1をかけることができたので絶対に入るなという気持ちで決めました。それと、先制点という大事な場面での得点は自分の役割だと思っていたので、先制点を取れたのは良かったと思います。

 

――FINAL4に向けての意気込みを

相手は立教大なんですけど、全く怖がることなく今回と前回のようにスカウティングして対応すれば絶対に勝てる相手だと思うのでまた強気で挑んで勝ち、日本一を獲りたいと思います。

 

 

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