【ソッカー(男子)後半に猛攻もあと1点が実らず引き分け・・・ /リーグ戦第4節 VS東農大

ソッカー男子

第3節の國學院大戦で今季初の黒星を喫し、3連勝を逃した慶大。今節こそ確実に勝点3を獲得すべく、東京農業大学との試合に臨んだ。前半開始14分、1年生の注目FW塩貝健人(政1・國學院久我山)が先制に成功するもすぐに1点を返され同点に。56分には逆転ゴールを許したが、慶大チームは流れを譲ることなく果敢に攻め込み、塩貝健人が2得点目。あと1点を狙いにチャンスメイクをするも届かず、2−2の引き分けのまま試合を終えた。

 

 

2023/4/29(土)13:00キックオフ @東京農業大学世田谷キャンパスグラウンド

 

【スコア】

 

慶應義塾大学 2-2 東京農業大

 

【得点者】

 

14分 塩貝健人(慶應義塾大)

 

16分 佐藤大晟(東京農業大)

 

56分 藤井建悟(東京農業大)

 

72分 塩貝健人(慶應義塾大)

 

◇慶大出場選手

 

GK

1 根津拓斗(政3・慶應)

 

DF

26 西野純太(総2・駒大高)→2 内藤豪(法3・駒大高)

5  蛯名亮太(法4・横浜FCユース/慶應)

3  山口絋生(商3・國學院久我山)

 

MF

7  山本献 (商4・國學院久我山)

8  菱川天風(総4・桐蔭学園)→23 茅野優希(政3・慶應)

14 角田惠風(商2・横浜F.マリノスユース/慶應)

4  田形昂生(政1・慶應)→6 田中雄大(商2・三菱養和SCユース/成城学園)

11 塩貝亮太(商4・暁星)→13 山崎健翔(法4・桐蔭学園)

 

FW

10 塩貝健人(政1・國學院久我山)

9  立石宗悟(法2・桐蔭学園)

 

前節の敗戦から切り替え、勝利を掴み取りたいところ。気持ちをひとつに、慶大チームは立ち上がりから勢いを持って試合に入る。一瞬の隙に相手にボールを奪われるも、菱川天風(総4・桐蔭学園)や塩貝健人(政1・國學院久我山)が粘り強く相手にくらいつく。開始3分、慶大が1度目のCKでチャンスを得るも、西野純太(総2・駒大高)がヘディングで合わせたボールはゴール上。5分には菱川がロングシュートを試みるが、これは枠の外へ。敵陣でボールを回す時間が多いものの、得点を奪えないもどかしいシーンが続く。

積極的に相手へ迫った菱川

 

試合が動いたのは14分。副将・塩貝亮太(商4・暁星)にボールが渡るとドリブルで相手を切り抜けゴールに迫る。塩貝亮太が飛ばして弾けたボールから立石宗悟(法2・桐蔭学園)が鋭いシュートを放つと、ゴール前の塩貝健人が押し込み、待望の先制に成功。慶大FW陣が敵陣の深くまで攻め込む好攻撃を見せた。しかし16分、CKから見事に崩され転がったボールはゴール正面へ。すぐに1点を返される。

序盤から声掛けを欠かさない副将・塩貝亮太

 

1点ずつ確実に返していきたい慶大。17分には田形昂生(政1・慶應)がロングシュートを放つも、ゴールネットを揺らすことはできない。22分には相手にCKを許すが、ヘディングでクリアし得点は与えない。その後はボールを自陣に持ち込まれ、守備中心の時間が続く。後半に向けて慶大に流れを寄せたいところ。角田惠風(商2・横浜F・マリノスユース)からロングパスを受けた塩貝亮太が相手のプレスを切り抜け果敢にゴールへ駆け込むが、得点は奪えず。決定的なピンチこそないものの、チャンスを決め切ることができないまま同点で前半を折り返す。

1年生ながら出場する田形

チームの中心となった角田

 

1ー1で迎えた後半。なんとしても追加点が欲しい慶大は、立石や塩貝健人(政1・國學院久我山)を中心に何度もゴールへ迫る。49分には、ゴール正面から立石がシュートを放つもキーパーの守備範囲、ルーズボールに塩貝健人が反応するが惜しくもゴール上。51分には、主将・山本献(商4・國學院久我山)の右サイドからのパスに塩貝健人が頭で合わせるも、ゴール左上へ。東農大も追加点を挙げるべく、慶大ゴールへ迫る。その後も、両者譲らぬ展開が続く。しかし56分、慶大のロングパスから相手にボールを奪われると、一気にカウンターで自陣に攻め込まれる。右サイドへ流れたボールにGK・根津拓斗(政3・慶應)が対応するも、鋭いクロスを放たれ、フリーになったゴール正面からシュートを決められてしまう。さらに、60分には自陣左で相手にフリーキックを許すも、ここはGK・根津拓斗が余裕のセーブ。

猛攻を見せたFW立石宗悟・塩貝健人

 

後がない慶大は、両サイドを広く使って状況の打開を試みる。中央の角田を軸に、左サイドからは塩貝亮太、右サイドからは山本が縦に展開していく。何度もチャンスメイクをするが、なかなか枠を捉えられない。迎えた72分、塩貝亮太がルーズボールをさらって一気に駆け上がり、ゴール前でパスを受けた弟の塩貝健人が相手DFを巧みにかわしながらシュート。ボールは、ついにゴールネットを揺らす。塩貝健人は、本試合2点目となるゴールでチームに待望の2点目をもたらす。

厳しいマークも2ゴールの塩貝健人

プレーでチームを牽引する主将・山本献

 

勢いそのままに3点目を挙げるべく、慶大は猛攻を続ける。89分、立石からのパスに、またも塩貝健人が頭で合わせるもわずかにゴール上。その後も、角田を中心にパスを回し、敵陣へと攻め続ける。92分、カウンターで自陣に攻め込まれるも、慶大DF陣がヘディングでクリアし、ピンチを凌ぐ。94分には、田中雄大(三菱養和SCユース/成城学園)がゴール前にクロスを出すも、うまく合わせることができない。そのまま両者一歩も譲らず、2ー2の同点で試合終了。

同点ゴールを喜ぶ茅野優希(政3・慶應)

 

ユニフォームが破けるほどの激しいプレーや、相手ホームという環境の中でのタフな試合だった。ここ2試合、勝ち点を挙げられていない慶大。その中でも、サイドから何度もゴールに迫る場面や声かけを積極的に行う選手たちの姿、1年にして慶大の「10番」を背負う塩貝健人の2ゴールなど、今後に期待できる要素も多く見られた。一つ一つ勝利を積み重ね、何としてでも「3部初代王者」を達成すべく、”逆襲の荒鷲”はホーム・下田グラウンドで平成国際大学との試合に臨む。

 

(取材:臼倉琉晴、長掛真依、愛宕百華)

 

 

以下、選手インタビュー

 

山本献(商4・國學院久我山)

 

 

 

 

 

 

――この試合にどのような準備をして臨みましたか

攻撃・守備ともに、先々週の敗戦からの振り返りや課題のところに注力してやってきました。

 

――今日の試合を振り返って

先制点は良い形で取ることができたんですけど、自分たちがやりたかった攻撃ができなかったり、守備でも苦しんだりしたので、失点のタイミングとかはもう少し修正が必要なのかなと思います。

 

――ご自身のプレーを振り返って

90分出させてもらったんですけど、なかなか自分らしいプレーを出すことができませんでした。特にセットプレーやコーナーキック、フリーキックは、もう少し自分が良いボールをあげられていればチャンスをもっと作ることができたと思います。自分がもう少しサイドで起点を作って攻撃にアクセントを加えられていればもっと良い攻撃になったかなとも思うので、自分としても反省点はかなりあります。

 

――あと一点でした。次節に向けてどのように修正していきたいですか

後半終盤からは特に、サイドの深い位置を取ることができてシュートチャンスもあったんですけど決めきることができませんでした。そこはこれまでもかなり課題ではあったので、試合で出てしまったのは残念なところではあるんですけど、これからそこをより重点的に意識した練習をして、次からの勝利に向けて頑張っていきたいなと思います。

 

――次節への意気込み

自分たちは“3部初代王者”になることを目標に掲げていて、そこに向けて今後落とせない試合が多くなってくると思うので、次の平成国際大学との試合まで新入生も含めチーム全員で頑張っていければ良いかなと思います。

 

塩貝健人(政1・國學院久我山)

 

 

 

 

 

 

――ゴールの瞬間を振り返っていかがですか

あんまり覚えてないですけど、感覚で打ったら入りました。2点目は転がるだろうなというところに走って、感覚で打ちました。

 

――2回目のゴールは塩貝亮太選手のアシストでしたが、前回の試合も含め兄弟でのプレーはいかがですか

まあちょっと悪い球がきたんですけれど、俺がカバーした感じです。

 

――試合全体を振り返っていかがですか

勝っていないので、(自分のゴールは)別にそこまで価値のあるゴールじゃないと思うんですけど、3点目決められていたらなという感じです。

 

――慶大ソッカー部として試合に出てみて高校との違いは感じますか

引っ張って止めてきたり、そういうところで強度の差があるんですけど、正直この先も引っ張ったりしてくる相手もいっぱいいると思うので、それに負けないくらい馬力をつけていきたいなと思います。

 

――次節への意気込み

2試合勝っていないので、次は勝ちにつながるゴールを決めて勝ちたいと思います。

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