1年生の新人記者を中心に、1年生の選手たちにインタビューをするこの企画。第10回はソッカー(男子)・天野雅久(総1・桐光学園)選手、松岡奏友(法1・桐光学園)選手です!(このインタビューは8月18日に対面で実施しました。)
ーー自己紹介
天野:名前は天野で、慶應義塾大学ソッカー部1年です。ポジションは右サイドバックで、出身地は愛知県です。お願いします。
松岡:松岡奏友です。法学部法律学科の1年です。桐光学園出身で、愛知育ちです。お願いします。
ーー競技の経歴
天野:僕は小学校から、幼稚園のときにちょっとした遊びみたいなサッカーをやり始めて、小学校からちゃんとサッカーをやって、中学校からは寮に入ってサッカーをやって、高校では桐光学園に入って、今慶應義塾大学でやってます。
松岡:僕は名東クラブっていうチームでやってて、スクールが雅久と一緒で県選抜とかも一緒だったりして、そこでちょっと繋がりがありつつ、中学校は名古屋グランパスにいて、高校から神奈川に来て桐光学園に進学して、今ソッカー部にっていう感じです。
ーー6年間の付き合いと聞いたが
天野:中学と高校もです。僕は静岡の中学に行ってたので、名古屋グランパスとよく対戦していていましたし、あと小学校のときも会ったり、6年以上です。
ーーお互いの印象
天野:奏友と初めて寮で同じ部屋になったんですけど、結構サッカーに対して貪欲というか、自分のポジションを狙っていく姿勢とかみて、こいつはすごいなって感じですね。
松岡:雅久は、ピッチ内は対人というところで負けているところとかあんまり見たことないんですけど、ピッチ外は変人なので、人と違うところが多々あるなと思います。
ーー具体的なエピソードは
松岡:ちょっと考えてもいいですか?雅久はまず時間とかそういうのは大丈夫なんですけど、抜けててコミュニケーションとってたつもりが全然とれてなかったり、伝わってなかったりとか、抜けてますね。
ーー心ここに在らずみたいな感じなのか
松岡:そうですね。
ーーそれを聞いてどうか
天野:そんなことないと思うんですけど。逆に僕が奏友の私生活を話すんだったら、私生活も人にちょっかいかけたり意地悪して楽しむみたいなことがあって、そこが子供っぽいなと思います。
ーー1年生同士の仲は
天野:僕は誰とでも分け隔てなく喋れる関係なのかなと思ってて、それこそコミュニケーションを取らないといけない場面が結構あるので、みんな同じくらい喋れるようにしてます。
松岡:みんな仲良くて話しやすいなって思うというのが1つと、ここの部活で驚いたのが他者への関心があるなと思っていて。今まで経験してきた環境とかよりも、助け合いというか人が困っていたら無償で助けるというか、そういうのを含めて他者への関心が良い意味であるなと思います。
ーー具体的なエピソードは
松岡:めちゃくちゃ小さいことで言うと、独り言でお腹すいたなって自分が言ったら、パン焼こうかって声をかけてくれたり、大きいことで言うと、自分の仕事があるときに手伝おうかみたいなことを普通に言えるのが良い関係だなと思います。
ーー競技を始めた時期、きっかけ
天野:僕が競技を始めたのは幼稚園で、サッカーのお遊びみたいなのをやってそこでやり始めて楽しかったのでサッカーを始めました。
松岡:僕も一緒くらいで、小学校低学年で遊び感覚でサッカーやってて、負けるのが悔しくてもうちょっと自分の実力をつけたいし、強いチームでやりたいっていうので本格的にサッカーを始めたっていう感じです。
ーー高校までの競技生活を振り返って
天野:自分は、高校時代は持病のこともあって、思うように満足した生活を送れたとは言えないんですけど、その中でもたくさんの方に理解してもらって自分で全力を出しながら、特にインターハイのときとか、本当に最後の方でちょっと出場するという形だったんですけど、それでも自分なりに短い時間で貢献できたというのはとても思い出深いです。
松岡:俺は中学校のチームはすごいレベルの高い環境でやらせてもらって、世代別代表であったりとか、今プロでやっている人もいますし、そういうところでそういったレベルの高い基準を知れたことは良い経験だったかなと思っていて。高校は、中学のクラブチームと違って応援してくれる人たちがたくさんいて、部員が多い中で試合に出れるのは11人、ベンチに入れるのは20人っていうところで、仲間のためにとか、そういう学校を背負ってますし、誰かのためにっていうのは高校サッカー特有のところだと思うんですけど、すごい良い経験だったかなと思います。
ーー慶大を選んだ理由は
天野:僕はまずは父が元々慶應で憧れてたっていうのが1つあって、もう1つは慶應のサッカーの練習会に参加させてもらったときに、自分たちで高め合っている姿がこれまで見てきたチームにはなくて良いなと思ったのと、僕が見た早慶戦で勝利していて、ここでサッカーやってみたいなと思って入りました。
松岡:僕は、小さい頃からスポーツだけやっててもだめだなってずっと思ってて、勉強も自分なりにやっていた中で、大学を選ぶってなったときに、勉強もスポーツもどっちも取りたいなと思ってて、その中で探したのが慶應で、一番良いなと思って選んだのと、あと自分がプロを目指しているので、ソッカー部がプロを目指せる環境だなっていうので決めました。
ーー入部から現在までを振り返って印象的だったこと
天野:僕は、入ったときに刀野さんというコーチがすごい熱い方で、「男になれ」っていうことをよく言われるんですけど、今までそんなこと言われたことなかったんで、自分の心に刺さって、自分の中で印象的です。
松岡:まずは先輩が優しくて、自分がチームで初めて練習に参加したときに受け入れてくれる環境っていうのが、正直高体連は上下関係が厳しいところがあるので、まずそこで良いなと、大学入って良いなと思いました。
ーー高校と大学の違い
天野:ちょっと高校の人に失礼かも知れないですけど、大学に入るとみんな頭いいなっていうのがあって喋っていてもプレーしていても感じて、特に改善というところで話し合う姿勢とかは慶應の人は素晴らしいなと思います。
松岡:頭いいっていうのは自分も思うところで、付け加えるならどんな大学にも言えることかも知れないですけど、時間が高校よりもあるので、その時間をどう使うかっていうところは大事になってくるし、そこで差が開くのかっていうのは思います。
ーー公式戦初出場の感想
天野:僕はこの部活に入る前にサッカーをやめるかどうかをずっと話し合っていたので、公式戦に出るぞって言われて出してもらったときは 、続けていてよかったなって思いました。
松岡:結構緊張してた記憶があって、中町監督のサッカーはすごく頭を使わないといけないので、自分は4月あたりに怪我してて、練習試合も含めてその公式戦が初対外試合だったので、結構緊張してました。
ーー早慶クラシコで感じたこと
天野:先輩たちは1ヶ月以上も前からそのために準備していて、ピッチの中で素晴らしいプレーを見せてくれて、同学年の堀ノ口(=堀ノ口瑛太/総1・神村学園)も活躍してて、自分たちもここに関われてよかったです。
松岡:もちろん全員かっこよかったですけど、思いがすごい強いなと思って、プレーの節々に思いの強さが慶應は早稲田よりも強かったなと思って、当日もそうですけど、当日までの練習とか取り組みも、これだけやって勝てなかったらもう無理だなっていうくらい、全力を尽くしてて本当にかっこよかったです。
ーーその中でプレーすごいなと思った選手
松岡:僕は山本凉(法2・桐蔭学園)くん。後半20分くらいから途中出場した選手なんですけど、彼のプレーが好きで。ケリーくん(=オノノジュ慶吏/政2・前橋育英)が2点目の勝ち越しを決めたときのケリーくんへのスルーパスが印象に残ってて、彼のプレーは見ていて楽しいし、彼の良さが出たパスかなと思うので、そのプレーを推したいです。
天野:小野翔大(経3・慶應)くんで、いつも見ていてそんな泥臭いプレーをするタイプじゃないんですけど、あの早慶戦の日とか、実際に得点を決めたのもそうですし、節々から絶対勝ちたいんだなっていう気持ちが伝わってきて、翔大くんいつも上手いんですけど、すごくかっこよかったです。
ーー同じ1年生として唯一早慶戦に出場していた堀ノ口選手に対する意識は
天野:自分たちも出場していたインターハイで全国優勝して、選手権でも優勝しているので、上手いなと思うんですけど、自分たちも同じ1年生なので、普通に上手いって思うだけじゃなくて、絶対に勝たないとなって思います。
松岡:自分はめっちゃ悔しくて、もちろんチームメイトだし、慶應を背負って出てくれたので応援をする気持ちが一番ですけど、やっぱり悔しい気持ちは1年生は全員持ってるし、追いついて追い越すっていうところは自分は人一倍思っているかなというのが正直なところです。

インタビュー中のお二人
ーー自分の持ち味、強み
天野:僕の持ち味は奏友が言ってくれたように対人守備だと思ってて、(自分は)ロングフィードが得意じゃなくて、最近慶應に入ってからは繋ぐサッカーになってそこでは自分の強みを発揮できているかなと思います。
松岡:僕は前向きでボールを持ったときのプレーはだいぶ得意で、パスとか、一番はチャンスメイクっていうか、そこは得意分野であるのと、あとは左右両足を使えるっていうのがストロングポイントかなっていうふうに思います。
ーーこの半年で成長したこと
天野:高校時代は消極的なプレーも多くてあんまり前に進むプレーをしなかったんですけど、大学に入ってからは慶應義塾大学の雰囲気がチャレンジしてという感じなので、自分の中でも積極的にサッカーに向き合えるようになったのは成長かなと思います。
松岡:1つは組織で攻めたり守ったりするというのをちょっとずつ理解してきているなって思ってて、高校時代はどちらかというと個人を強くするという練習が多くて、そこの部分は僕も雅久もストロングポイントではあったんですけど、大学に入って慶應は組織っていうところを大事にしているので、組織で守って攻撃を崩していくっていうのはちょっとずつ理解してきて、もう1つは大学サッカーの強度にちょっとずつ慣れてきたかなと思います。やっぱり高校よりも一段階二段階、強度が高いので、そこでどれだけ自分のプレーを出せるかっていうのはちょっとずつ出せてきてるかなと思います。
ーー慶大のスタイルに自分をアジャストしていくことに難しさを感じたか
天野:僕はどちらかというと慶應は可能性を解放してくれたという感じで、合わせに行ったというよりも自分自身を成長させてくれました。
松岡:僕は1人だけ全然違うことをしてもダメなので、慶應サッカーに最低限合わせつつ、合わせすぎても自分のカラーがなくなってしまうので、そこの塩梅を合わせつつも自分のストロングポイントを出せるような考え方を意識しています。
ーー逆に見つかった課題は
天野:まだまだフィジカルの面では、全然高校時代はそういうトレーニングをしてこなかったので、他の人に比べて体重も軽いですし、そういうところはもっとやっていかないといけないなと思うのと、あとはサーキットトレーニングとか走りのトレーニングは大学ではいっぱいあるので、そういうところで体力を強くしていきたいです。
松岡:僕は高校までのサッカー人生でやったことのないサイドバックというポジションを大学に入ってからはやっていて、守備が課題だなと思っていて、結構高校時代は球際の部分を成長させてもらったんですけど、頭を使って守備をするというのは自分は苦手だなと思います。
ーー逆にポジションを転向して生かせている部分は
松岡:慶應のサイドバックは変わっていて、中に入ったりという動きをすることがあるので、前目のポジションをやっていた自分は、他の人とは違ったサイドバック像を作れるのかなと思います。
ーー自分のチーム内での役割はどのように考えているか
天野:みんな守備で戻ってくるのは本当にきついので、自分がそこでプレーの面で少しでも楽させてあげられたらなと思います。
松岡:プレー面では自分がチームを勝たせる存在になりたいなということを意識していて、今はまだ全然なれていないですけど、サイドバックというポジションとかは関係なく、試合を勝たせる存在になりたいです。ピッチ外では、1年生の中だったら結構自分はふざけていたいので、楽しいコミュニケーションを増やしていきたいです。
ーームードメーカーなのか
松岡:ムードメーカーともまた違うんですけど。
天野:ピッチ外のところではみんな、特に奏友を筆頭にいじってくるんで、そういうところでムードメーカーになろうとしてるわけじゃないですけど、僕をいじってくる感じです。
天野:ムードメーカーっていうか、勝手に僕をいじって楽しんでる感じです。
松岡:彼(天野)は愛されキャラです。
ーー憧れの選手
天野:ガットゥーゾ(元イタリア代表)が憧れです 。特に中学時代とかはボランチをやってたりしたので、守備に対して泥臭くて、めっちゃ活躍している選手はかっこいいなと思います。
松岡:僕は、高校のときに2つ上だった今法政にいる松田悠世選手で、なんでかというとその人の代でインハイ準優勝していて公式戦もあんまり負けたところを見たこともなくて、その中でもその選手はすごくて、本当に憧れの存在だったので、今でも憧れですしいつか一緒にプレーしたいです。
ーー参考にするのか
天野:たまにモチベーションとして見てます。ガットゥーゾのプレーを参考にするとすぐ退場しちゃうんで。
ーー慶大の体育会の他競技で親交の深い選手
天野:親交が深いでいうと、野球部の林逸洋(環1・駒大苫小牧)っていう選手で、彼は高校のときに香港から日本に来たんですけど、結構日本語もうまくて、高校時代は留学生だけどキャプテンも任されていて、すごい今まで見た中で一番素直で明るいやつで、仲良いです。
松岡:野球部の山田望意選手なんですけど、クラスが一緒で彼も下田寮に住んでるので、キャンパスから歩いて一緒に帰ったりします。
ーーどこで出会ったのか
天野:総合政策学部のクラスが一緒で、高校のときの塾も一緒で大学で再会しました。
ーー先日のインタビューで山田選手から「私生活でももっとパッションを出してほしい」という伝言を預かったが
松岡:私生活でパッション出すってあんまりないので、結構あいつは人をいじるのが好きなので。私生活でパッション出してるのは暑苦しいので。
ーー逆に山田選手に伝えたいことは
松岡:あんまりないです。さっきの他者への関心に繋がるんですけど、めちゃくちゃいいやつで、気遣いもできるし野球も頑張ってるので。恋愛もうまくいってるみたいなので、応援してます(笑)。
ーー好きなチャントは
天野:僕は「若き血を響かせてくれ」っていうのが、慶應でしか聞いたことがないのであれが一番好きです。
松岡:僕は自分が今試合とかでみんながやってくれるチャントがあるんですけど、そのチャントが自分的に気に入ってて、なんでかっていうと中村俊輔(元日本代表)さんが選手時代に歌われてたチャントらしくて、中村俊輔さんも桐光学園出身で同じレフティで偉大な先輩なので、自分は中村俊輔さんに歌われてた曲っていうのは知らなかったんですけど、お気に入りです。
ーー試合前のルーティンは
天野:なるべくデジタルデトックスするようにしてます。携帯見てると視野が狭くなるので、携帯は見ないようにしてます。試合前は視野が広くなるトレーニングをしてます。多分並んだとき、5〜6人みんなやってると思います。
松岡:僕はめっちゃルーティンがあって、それを全部こなしていかないと心配になっちゃうタイプで、あげたらキリがないですけど、ストレッチはどういう順番でしたいとか、どこの部位を伸ばすとか体幹を絶対入れて、ボールタッチも自分の確認したいことを全部こなしていかないと心配なタイプです。
ーーサッカー以外に好きなこと、オフの過ごし方
天野:僕はピアノを弾くのが好きで、寮にキーボードがあるんですけど、それで自分でキーボードを弾いて作曲とかして、心が癒されてます。
ーー作曲がメインなのか
天野:作曲はたまにで、練習が疲れたときにやります。
ーーお気に入りの曲やよく弾く曲は
天野:僕がちゃんとピアノ始めたのが、今年の1月とかなんですけど、独学でやっていて、アポリアっていう曲が一番最初にちゃんと弾けるようになった曲で、あとはフレディマーキュリーの曲とか弾き語りで歌いながらやってます。
ーー天野選手の演奏を松岡選手は聞いたことがあるか
松岡:ピアノはないですけど、スマホのピアノとか移動中のバスとかで見たことあります。
ーーピアノの音が好きなのか
天野:好きな音楽をピアノに落とし込むことが多いです。デスボイスも聞きますし、クラシックも聴きます。
ーー松岡選手の好きなことは
松岡:高校から買い物とか好きで友達とかと行ったりするのと、最近はキャンプが好きで、この前1週間オフのときに大橋寿太郎(総1・駒大高)と中村麟(法1・慶應)と3人でキャンプに行って、すごく癒されて、これからちょっと定期的にやろうかなと思ってます。
ーーキャンプ道具は揃えたりするのか
松岡:それが大橋寿太郎が全部持ってて、寿太郎が運転して寿太郎が料理作ってくれたので快適でした。
ーーお二人で出かけることは
天野:寮のときはみんなで行ったけど2人ではあんまりないかもしれないですね。
ーー大人数で出かけることは
天野:1月とかの長いオフが来たらもしかしたらあるかもしれないです。
ーールーキーイヤーで達成したい目標
天野:ルーキーイヤーはトップの選手として試合に出られるようにというのはあります。
松岡:まずは自分の課題をしっかり克服して、長所を試合で出せるようなレベルに持っていきたいのと、もう一つはトップの試合に出場して活躍するのが目標です。
ーー4年間で達成したい目標をお願いします。
天野:4年間だと、まずリーグを1部にあげたいのと、早慶戦は全部優勝したいです。
松岡:自分が4年後プロサッカー選手としてサッカーを続けたいなというのが一番の目標で、あとは自分は勉強がちょっと苦手なので、迷惑かけないようにしっかり勉強もやりたいなと思います。
ーーケイスポ読者に向けて
天野:自分は1年目なので、これからどんどん活躍してみんなを楽しませるプレイヤーになるので、これからの活躍に注目してください。
松岡:試合とかで活躍したらケイスポに載る機会も多くなると思うので、自分の名前がたくさん読者の皆さんの目に入るような活躍をするので、期待していてください。


(取材:石田愛未、山内悠暉)

