【野球】サヨナラを乗り越えついに叶えたリーグ戦優勝! 3連投の渡辺和が決死の8回零封/東京六大学野球2026春季リーグ戦 早大3回戦 @明治神宮野球場

野球戦評

6月1日(月)東京六大学野球2026春季リーグ戦 早大3回戦 @明治神宮野球場

前日の試合で屈辱的なサヨナラ負けを喫し、1勝1敗で迎えた早大3回戦。この試合に勝利したら優勝、敗北したら首位陥落で明大に優勝を譲ることになる。慶大は2回裏、吉野太陽(法4・慶應)の右安打などで1死満塁のチャンスを作ると、横地広太(政4・慶應)が押し出し四球を選び、 先制に成功する。6回表には、小原に右翼席に飛び込む第2号ソロ本塁打が生まれると、そこから1死満塁のチャンスを作る。ここで横地の犠飛で今津慶介(総4・旭川東)が生還し3-0と点差を広げる。3連投となったエース・渡辺和大(商4・高松商業)は7回まで早大打線を4安打に抑えるものの、8回表に2死二、三塁のピンチを招く。しかし寺尾拳聖(人4・佐久長聖)を二飛に打ち取る。最終回は鈴木佳門(経2・慶應)が三者凡退に打ち取り試合終了。慶大が5季ぶりの優勝を決めた。

123456789
早大0000000000
慶大0100020003

慶大バッテリー:〇渡辺和、鈴木佳ー吉開

早大バッテリー:●宮城、安田、香西、岡村、佐宗、中村心ー大越

慶大本塁打:小原2号ソロ(6回)

早大本塁打:なし

4月11日に開幕した101年目の東京六大学野球春季リーグ戦。順調に勝ち星を積み上げてきた慶大は、早大1回戦でも打線が爆発し8-1で大勝する。しかし前日の2回戦では4-3で1点リードしていたものの、9回裏に渡辺和が德丸快晴(スポ2・大阪桐蔭)に中前適時打を浴び、サヨナラ負けを喫した。1勝1敗で再びドローに戻された慶大。この試合を勝ち切らないと今季の優勝はない。慶大は3季連続5位という苦しい時期を乗り越え、ついに優勝まであと1勝というところまで辿り着いた。この日を迎えられた慶大野球部の軌跡に義塾の大きな願いを乗せて臨む早大3回戦。6月のグラウンドを焦がす熱き戦いの火蓋が切られる。

先発投手は3連投となる鉄腕エース・渡辺和。1回戦では7回106球被安打3、失点1と安定した投球を見せ、今季6勝目を挙げた。2連投となった2回戦では9回裏に抑えとして登板するも、德丸にサヨナラ打を許し負け投手となった。渡辺和にとって3連投は未知の領域。しかし今季の優勝を掴み取るため、渡辺和はマウンドに上がる。

3連投となった渡辺和

2回裏、1死から一宮知樹(経2・八千代松陰)が四球を選ぶと、続く吉野が右安打で続き一、二塁のチャンスに。さらに吉開鉄朗(商4・慶應)が投手強襲の内野安打で出塁し1死満塁とすると、横地が押し出しの四球を選び先制点を奪う。

この日2打点を挙げた横地

3回表、渡辺和は早大打線から3者連続三振を奪う。その裏、2死から今津が左中間に二塁打を放つも、一宮は右飛に倒れる。

この日猛打賞の今津

4回表、渡辺和は先頭・寺尾に右安打を浴びるも、続く德丸を投併殺打に打ち取る。さらに川尻結大(スポ1・仙台育英)から3球三振を奪う。

 

緊迫している早慶戦。試合を1-0のまま折り返す。しかし静まり返った神宮球場を熱き男が盛り上げる。

6回裏、先頭打者の小原が岡村遼太郎(教3・早大学院)の2球目を振り抜き、右翼席に突き刺す2号ソロ本塁打を放つ。勢いに乗った慶大は今津の右翼線への二塁打、一宮と吉開の死球で1死満塁のチャンスを作る。ここで横地が中前への浅い飛球を放つと、中堅手と遊撃手が交錯する間に今津が生還し、3-0と点差を広げる。

2号ソロを放った小原

8回表のマウンドにも渡辺和が上がる。しかし先頭・山根潤太郎(教4・鎌倉学園)に左翼線への二塁打を浴びる。さらに岡西佑弥(スポ4・智辯和歌山)に死球を与え、2死一、二塁で4番・寺尾を迎える。暴投で二、三塁とされ、一発が出れば同点の絶体絶命。フルカウントで迎えた124球目。両者の意地がぶつかり合った。思いの強さ一つ分、渡辺和の左腕が上回り寺尾を二飛に打ち取った。

大ピンチで寺尾を抑えた渡辺和

最終回のマウンドには鈴木佳が上がる。鈴木佳は德丸を空振り三振、川尻を三ゴロに打ち取り2アウト。最後は髙橋海翔(スポ3・山梨学院)の右飛を一宮が捕球し、試合終了。2023年秋以来41回目の優勝となった。

喜びを分かち合う慶大選手たち

堀井監督から「勝つ喜びと負けた悔しさを知る世代」と称され、一昨年・昨年と苦しい戦い経験してきた”チーム今津”がついに5季ぶりの悲願の優勝を決めた。マウンドに集まった選手たちの目には涙が光り、熱い抱擁を交わした。先発した渡辺和は3連投とは思えない素晴らしい投球で8回を零封した。そして2024秋以来2度目の最優秀防御率賞(1.28)を獲得した。

完全優勝を決めた慶大は2021年以来5年ぶりに全日本大学野球選手権へと駒を進める。5年前の全日本王者が凱旋し、慶大が日本一であることを証明したい。

胴上げされる主将・今津

(記事:奈須龍成、写真:河合亜采子、鈴木啓護、神戸佑貴、髙木謙)

◆慶大野手成績

位置選手1回2回3回4回5回6回7回8回9回
[8]丸田湊斗(法3・慶應)中飛遊ゴロ一ゴロ中飛
[6]林純司(環3・報徳学園)遊ゴロ空三振三ゴロ四球
[D]小原大和(環4・花巻東)空三振一ゴロ右本遊併打
[4]今津慶介(総4・旭川東)二直中2右2遊安
[9]一宮知樹(経2・八千代松陰)四球右飛死球捕犠打
[3]吉野太陽(法4・慶應)右安中飛一犠打二ゴロ
[2]吉開鉄朗(商4・慶應)投安三ゴロ死球捕邪飛
[7]横地広太(政4・慶應)四球投ゴロ中犠飛
[5]八木陽(法3・慶應)空三振二直
H市橋慶祐(商3・小野)空三振
5服部翔(政3・星稜)
5上田太陽(商4・國學院久我山)

◆慶大投手成績

選手投球回打者投球数被安打被本塁打与四死球三振失点自責点
先発渡辺和大(商4・高松商業)8311245021100
2鈴木佳門(経2・慶應)1316000100

タイトルとURLをコピーしました