【野球】萩尾が先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打を放ち、法大に競り勝つ　法大②

５月１日（日）東京六大学野球春季リーグ戦　法大２回戦　＠明治神宮野球場

豪快な一発で試合を動かした

大雨と５月とは思えぬ肌寒い中行われた法大との２回戦。慶大は初回、先頭の萩尾匡也（環４・文徳）の先頭打者本塁打で先制するも、４回には同点に追いつかれる。６回裏に８番・善波力（商３・慶應）のスクイズで勝ち越すが、直後の７回には再び同点にされる。しかし９回、萩尾がサヨナラ本塁打を放ち３－２で慶大が接戦を制した。

法大バッテリー：尾﨑、塙、●武冨－村上

慶大バッテリー：外丸、生井、渡部淳、○橋本達－善波

法大本塁打：

慶大本塁打：萩尾１号ソロ（１回）、萩尾２号ソロ（９回）

◆慶大出場選手

昨日の第１戦、法大エースの篠木健太郎（営２・木更津総合）から４点を先制するも、その後同点に追いつかれ、最終回にサヨナラ負けを喫した慶大。大雨が降る神宮球場で、３季連続優勝に向けて負けられない一戦に臨んだ。

初回、慶大の先発・外丸東眞（環１・前橋育英）は法大１番・宮﨑秀太（営４・天理）に中安打を許すと、その後一死満塁のピンチを招く。しかし、後続を一ゴロと見三振で無失点に抑える。その裏、慶大は先頭の萩尾が法大の先発・尾﨑完太（キャ３・滋賀学園）の初球を捉え、バックスクリーンへの本塁打を放ち先制する。

２週続けて雨の中で熱投を見せた

１－０で迎えた４回。先発の外丸は先頭打者に失策で出塁を許すと、打席には昨日の第１戦で慶大エース・増居翔太（総４・彦根東）から本塁打を放った今泉颯太（法３・中京大中京）。何としても抑えたいところだったが、適時右二塁打を打たれ同点とされる。しかし、５回からは今季リーグ戦初登板となった生井惇己（総４・慶應）が法大打線を抑える。６回には捕手・善波が盗塁を刺す好プレーを見せ、１－１と両者譲らない展開が続く。

今カード３安打と復調の気配を見せている山本

すると６回、慶大は四球と犠打、山本晃大（環４・浦和学院）の左安打で１死一、三塁のチャンスを作ると、８番・善波が見事スクイズを決め勝ち越しに成功、均衡を破る。しかし、直後の７回、３番手・渡部淳一（政４・慶應）が、当たっている法大の宮﨑に適時三塁打を打たれ試合は振り出しに戻る。

善波のスクイズで一時勝ち越し点を奪った

９回の慶大の攻撃、代打で結果を残している本間颯太朗（総２・慶應）も三振に倒れ、このまま引き分けに終わるかに思われた。しかし、続く第１打席で先頭打者初球本塁打を放っている萩尾が、内角高めの直球を振り抜き左翼スタンドへ運びゲームセット。前日サヨナラ負けを喫した慶大が萩尾の本塁打でサヨナラ勝ちを収め、１勝１敗に戻した。先頭打者初球本塁打とサヨナラ本塁打を放つのは、プロ野球や甲子園大会を含めても史上初の快挙である。

大雨で最悪なコンディションの中、選手や應援団など一丸となって得た今日の1勝は長いリーグ戦を戦う上で大きな意味を持つだろう。第3戦は再び増居と篠木の両エースの先発が予想される。第１戦で篠木から４点を奪った慶大打線が、明日も法大の２年生エースに襲いかかる。

（記事：長沢美伸、写真：北村可奈、佐藤光）

◆選手コメント

萩尾匡也選手（環４・文徳）

まずは勝つことができて良かったです。どちらも完璧に打つことができて、手応えも良かったです。
しっかり切り替えて明日も勝てる準備をして臨みたいと思います。

生井惇己投手（総４・慶應）

復帰が遅れて迷惑かけていた分、チームに貢献したいという一心で投げました。抑えられて本当によかったです。これからも抑え続けていきたいです。

今季初登板で２回４奪三振無失点と好投した

◆打撃成績

◆投手成績