5月17日(日)東京六大学野球2026春季リーグ戦 法大2回戦 @明治神宮野球場
慶大は0勝1敗で迎えた法大2回戦に勝利し、勝ち点獲得へ逆王手をかけた。先発の広池浩成(経4・慶應)は1回表、片山悠真(文4・八王子学園八王子)の適時打で1点を先制される。3回裏に小原大和(環4・花巻東)の適時二塁打で同点に追いつくが、4回表に登板した2番手の沖村要(商4・慶應)が勝ち越しを許し、1-2に。その後両軍投手が好投し、試合が動いたのは6回裏、中塚遥翔(環3・智辯和歌山)の逆転2点適時打など一挙6得点で慶大が5点のリードを取る。しかし、8回表に4番手の水野敬太(経3・札幌南)が井上和輝(法2・駿台甲府)に3号3点本塁打を被弾し、2点差に追い上げられる。8回裏の内野ゴロ間の1点で8−5として迎えた9回表、土肥憲将(キャリア4・鳴門)の2点適時打で1点差まで迫られるが、最後は熊ノ郷翔斗(環2・桐蔭学園)が締め、8−7でルーズベルトゲームを制した。1回1/3を無失点と好投した3番手の鈴木佳門(経2・慶應)がリーグ戦初勝利。カード1勝1敗で並び、勝ち点の行方は3回戦以降に持ち越しとなった。なお、この日の第2試合で明大が早大からの勝ち点獲得を決めたため、今カード中の慶大の優勝はなくなった。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 法大 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 7 |
| 慶大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 6 | 0 | 1 | × | 8 |
慶大バッテリー:広池、沖村、〇鈴木佳、水野、熊ノ郷ー吉開
法大バッテリー:菅井、●小森、名取、槙野ー中西、土肥
慶大本塁打:なし
法大本塁打:井上和3号3ラン(8回)
前日の1回戦は先発したエース・渡辺和大(商4・高松商業)ら投手陣が奮闘も、打線が援護できず0−2で敗れた慶大。2回戦の試合前時点で慶大は6勝2敗の勝ち点3、法大は5勝3敗の勝ち点2。法大が勝利して勝ち点を獲得すれば、勝ち点と勝率で並び、2校は同順位となる。勝ち点獲得はもちろん、優勝争いに向けても負けられない2回戦を迎えた。
慶大の先発は広池。東大2回戦では6回を投げ、1安打、8奪三振、無四死球で無失点と好投した右腕に期待がかかる。野手陣はここまで8試合でスタメン出場したのは9選手のみと固定されていたが、初めてメンバーを変更。三塁を守っていた服部翔(政3・星稜)がベンチスタートとなり、八木陽(法3・慶應)が「9番・三塁」で起用された。

先発・広池
1回表、広池は1死一、二塁とされると、4番・片山悠に右前への適時打を浴び、1点を先制される。2回、3回は得点圏に走者を背負いながら無失点にしのいだが、制球に苦しみ3回までに61球を要した。
一方の打線は法大先発の菅井颯(営3・日大山形)の緩急を生かした投球に苦戦し、2回まで無得点に抑えられる。反撃は3回裏、敵失と八木の今季初安打で好機をつくると、2死一、三塁から小原が左翼手の前にポトリと落ちる適時二塁打を放ち、同点に追いつく。

同点打を放った小原
4回表から広池に代わり、沖村が登板。しかし、2死三塁で法大主将の藤森康淳(営4・天理)に適時打を浴び、勝ち越しを許す。追いつきたい打線は、4回裏から2季ぶりに登板した小森勇凛(キャリア3・土浦日大)のテンポの良い投球に抑えられ、1−2と1点ビハインドで前半5回を終える。

2番手・沖村
失点後は低めへの変化球が冴え渡り、立ち直った沖村。6回表、2死一、三塁とされ、前の打席に適時打を放った藤森を迎えたところで、3番手の鈴木佳に継投。藤森をフルカウントから三ゴロに打ち取り、無失点で流れを引き寄せる。
すると6回裏、先頭の小原の安打、続く今津慶介(総4・旭川東)の一塁線を破る痛烈な二塁打で無死二、三塁と逆転機をつくり、打席に4番の中塚が入ると、初球を捉えて中前への逆転2点適時打。3−2とする。法大は名取由晃(経3・川越東)に継投するが、慶大の勢いは留まるところを知らず。1死二、三塁から林純司(環3・報徳学園)が右中間への2点適時打、吉開鉄朗(商4・慶應)の犠飛でさらに3点を追加。その後も八木の安打と盗塁で2死二塁とし、丸田湊斗(法3・慶應)の適時打でこの回6点目。7−2とリードを大きく拡げた。

逆転適時打を放った中塚

追加点となる適時打を放った林純
7回表は続投した鈴木佳がピンチを招きながらも抑えると、8回表に4番手の水野が登板。しかし、2死から不運な安打もあり一、二塁とされると、井上和にリーグ単独トップとなる3号3点本塁打を献上し、2点差まで追い上げられる。

今季6試合を投げて無失点の鈴木佳
8回裏、法大4番手の槙野遥斗(営2・須磨翔風)に対し、八木のこの日3安打目などで1死一、三塁と攻めると、丸田の遊ゴロ併殺崩れの間に三走が生還。8−5で9回に突入する。

この日4打数3安打の八木
9回表も水野は続投。しかし、2死二、三塁とピンチを招くと土肥の中前2点適時打で1点差に迫られる。なおも2死一塁と一塁走者が還れば同点、本塁打が出れば逆転の場面で、慶大は継投を決断。前日、8回裏の2死三塁で登板も、手痛い追加点となる適時打を許した熊ノ郷を送り込む。現時点で首位打者の境亮陽(営2・大阪桐蔭)に粘られるも、持ち前の速球で押し切り、遊ゴロで試合終了。8−7のルーズベルトゲームを制した。今カードの対戦成績を1勝1敗とし、勝ち点獲得の行方は3回戦以降に持ち越しとなった。

走者を背負いながらも試合を締めた熊ノ郷
明大の結果により今カード中の優勝決定はなくなったが、優勝争いのうえで大きな1勝となった。3回戦以降で敗れて今カードを落とし、慶明法が勝ち点3で並んだとしても、慶大は7勝3敗、明大は7勝3敗だが、法大は6勝4敗のため勝率で慶大が上回る。
3回戦は、1回戦で好投した慶大の渡辺和と法大の助川太志(グローバル4・茗溪学園)による両エースの投げ合いが濃厚。翌日は2日続けての30°C超えの気温が見込まれるが、ブルペン、ベンチ、スタンドも含めた総力戦で勝ち点を獲得したい。
(記事:柄澤晃希/写真:河合亜采子、奈須龍成、鈴木啓護
/取材:稲垣遥河、福田龍之介、山内悠暉、中井志音、石田愛未)
◆慶大野手成績
| 位置 | 選手 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| [8] | 丸田湊斗(法3・慶應) | 一ゴロ | 右飛 | 中安 | 遊ゴロ | |||||||
| [D] | 小原大和(環4・花巻東) | 一ゴロ | 左2 | 中安 | 左安 | 中飛 | ||||||
| [4] | 今津慶介(総4・旭川東) | 中飛 | 三飛 | 右2 | 左飛 | |||||||
| [9] | 中塚遥翔(環3・智辯和歌山) | 一飛 | 三飛 | 中安 | 中飛 | |||||||
| 9 | 横地広太(政4・慶應) | |||||||||||
| [7] | 一宮知樹(経2・八千代松陰) | 左安 | 二飛 | 死球 | 死球 | |||||||
| [3] | 吉野太陽(法4・慶應) | 一併打 | 四球 | 投犠打 | 遊併打 | |||||||
| [6] | 林純司(環3・報徳学園) | 二ゴロ | 遊ゴロ | 右安 | 三安 | |||||||
| [2] | 吉開鉄朗(商4・慶應) | 遊失 | 中飛 | 左犠飛 | 投犠打 | |||||||
| [5] | 八木陽(法3・慶應) | 中安 | 一ゴロ | 右安 | 右安 | |||||||
◆慶大投手成績
| 選手 | 投球回 | 打者 | 投球数 | 被安打 | 被本塁打 | 与四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 先発 | 広池浩成(経4・慶應) | 3 | 16 | 61 | 5 | 0 | 2 | 3 | 1 | 1 |
| 2 | 沖村要(商4・慶應) | 2 2/3 | 12 | 49 | 3 | 0 | 1 | 2 | 1 | 1 |
| 3 | 鈴木佳門(経2・慶應) | 1 1/3 | 6 | 27 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
| 4 | 水野敬太(経3・慶應) | 1 2/3 | 11 | 42 | 5 | 1 | 1 | 2 | 5 | 5 |
| 5 | 熊ノ郷翔斗(環2・桐蔭学園) | 0 1/3 | 1 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |

