【バレーボール】開幕戦は白星発進 スーパー1年生が大活躍!!

DSC_8289春季バレーボールリーグ戦が開幕を迎えた。ここから約2か月に渡って、慶大バレー部にとって厳しい戦いが始まる。12チームで争われるリーグ戦は総当たり形式で行われる。12チーム中、上位2チームのみが1部チームとの入れ替え戦への切符を掴み取ることができる。開幕戦は期待のルーキー・富澤太凱(経1)の活躍もあって、なんとかフルセットの末辛勝したものの、課題が多く残る戦いとなった。

4月10日(日)春季関東大学男子2部バレーボール第1戦 慶大×亜大@大東文化大学板橋キャンパス体育館

得点

慶大

セット

亜大

27

29

27

25

23

25

25

18

15

11

 

相手の亜大とは慶大は昨季の秋季リーグ戦で対戦をしており、その時はセットカウント3-0のストレート勝ちで勝利を収めていたが、今回は苦戦を強いられた。

第1セット。開幕戦ということもあり、序盤はプレーに「堅さ」が目立った。サーブレシーブで崩され、いきなり3連続ポイントを奪われる。その後も終始ペースを相手に握られ、17-20と大きくリードを奪われる。それでもリーグ戦初出場の富澤が強烈なスパイクを決めると、流れは慶大に。尾木将(政3)のサービスエースも飛び出し、23-22と逆転に成功。このまま第1セットを取るかと思われたが、勝負所でサーブレシーブが乱れ、結局27-29でこのセットを落としてしまう。

強烈なスパイクが光った富澤

  強烈なスパイクが光った富澤

第2セットは一進一退の攻防になる。12-13で迎えた場面。上野素希(文4)のクイック攻撃を皮切りに3連続ポイントが飛び出すなどして19-16となる。だがここまで大活躍の富澤が相手ブロッカー陣につかまり、一気に19-20と今度はリードされる展開に。今度はこのまま慶大がこのセットを落とすかと思われたが、救世主が現れる。ピンチサーバーとして入った池田裕哉(環4)が流れを変える。サービスエースを一本決め、さらにサーブで相手を崩して上野がブロックで相手の攻撃をシャットダウン。池田の活躍もあり、27-25と今度は慶大が接戦をものにする。

第3セットも前の2セット同様の接戦に。富澤と相手エースの打ち合いが続く。中盤を終えて、21-19。慶大2点リードで迎えた場面。再びピンチサーバーとして池田がコートに入る。一気に勝負を決めるかと思われたが、佐藤康平(環3)のクイックが止められ、このセットは23-25で落とす。

慶大は後がなくなった第4セット、意地の攻撃を見せる。先制点を富澤がスパイクを決めると、その後もこの試合不調だった布川のスパイクで得点を取り、亜大を圧倒。その後も相手エースのスパイクを上野がブロックで止めて、慶大の勢いは止まらず、25-18でこのセットを奪取することに成功。

第5セット。序盤は黒田彪斗(環3)のスパイクが決まらず、リードを奪われる展開となり、1-4と苦しい滑り出しとなる。しかしここでライトからの富澤のスパイクを皮切りに慶大スパイカー陣の怒涛の攻撃で5-5として亜大がこのセット最初のタイムアウトを要求。タイムアウト後も慶大の攻撃は止まらず、再びピンチサーバー・池田のサービスエースも決まり、勝負あり。15-11で慶大が最終セットを見事取り、開幕戦を白星で飾った。

黒田のスパイクにも期待が懸かる

  黒田のスパイクにも期待が懸かる

開幕戦を辛くも勝利した慶大バレー部だが、選手のコメントが物語るように内容としてはとても良いとはいえない内容であった。サーブレシーブが崩れ、終始ラリーでは相手にペースを握られ、練習通りの攻撃をすることができなかった。宗雲監督の「負けなくてよかった試合」という言葉がまさに今日の内容を象徴している。その一方で大きな収穫も見られた。ルーキー・富澤の活躍だ。思い切りの良いプレーはチームに今日も勢いをもたらしてくれた。スーパー1年生の活躍が上級生の起爆剤となり、黒田、布川の両サイドからの攻撃が増え、より多彩な攻撃が見られれば、相手の脅威となることは間違いないだろう。

 

【次戦preview】第2戦VS宇都宮大学 @亜細亜大学体育館

次戦は4月16日に宇都宮大学と対戦。宇大は昨年の秋季リーグ戦で慶大と対戦をしており、その時は3-1で慶大が勝利を収めている。また主将・上野が対戦を楽しみにしている大学の一つにも挙げている(http://keispo.org/wordpress/?p=35867)。次戦も白熱の戦いとなること間違いなし。慶大バレー部の戦いはまだ始まったばかりだ。

(記事:後藤 理央、写真:太田 彩恵

宗雲健司監督

(初戦なんとか勝利で終えましたが)負けなくてよかった試合ですね(一セット目は選手が堅かったようですが)ガチガチに堅かったですね。毎年のことなのですが、慶應らしいといえば慶應らしいです。(富澤選手大活躍でしたが)すごい頼もしい一年生ですが、一年生がエースになるようでは寂しいですね。(池田選手はピンチサーバーとして効果的な働きをしましたが)大事な所で良い仕事をしました。彼の場合1月の末に大きな捻挫をしてしまいましたが、最近やっと復調してきました。(一年生のマルキナシム選手もピンチブロッカーで登場しましたが)彼はサーブレシーブするポジションなのでしっかり育てる予定です。これからチャンスがあれば出てくる、出てこないといけない選手だと思います。そのうち出てくると思うので楽しみにしていて下さい。(黒田選手は久しぶりのリーグ戦の登場ですが)10ヶ月ぶりくらいですが、本人も終わった後すごく緊張したと言っていました。今後は黒田と富澤の2枚エースとして黒田も自覚していると思うので期待しています。(次戦宇都宮大学戦ですが)力のあるチームなので向かっていきたいと思います。

上野素希主将(文4)

(試合を振り返って)取り敢えず一言で言うと、勝てて良かったです。初戦なので、僕らの目標は1部昇格の中で2部での試合だったので、こんなところでセットも落としちゃいけないという思いがあってみんな固くなってしまいました。そのせいでセットも落としてしまって、やっぱり苦い勝ち方という感じです。(選手の固さに声を掛けたりは)声を掛けているんですけど、緊張であまり届かない感じでした。2セット目からは慣れてきて、皆で声を出して声が通るようになったかなと思います。(今日の収穫は)実際、今日は悪い試合で、春の合宿でも今日みたいに悪い試合があって、その時はミーティングをして何が悪かったのかを分析することで、悪い部分を修正して、チームとしてレベルアップ出来たことがあったので、この試合も悪いところを話し合って、ステップアップすることが出来るというのが収穫です。(主将として初の試合だったが)最初は主将だから声を出さなきゃというところはあったんですけど、試合が続いていくうちに慣れてきて、自分は元々試合になるとテンションが上がって勝手に声が出る人間なので、いつも通りできたという感じです。(速攻がマークされていたようだったが)元々相手がコミットブロックでクイックをマークしていたので。でもマークをされていても別に、シャットされるということもないので、特にプレッシャーには感じなかったです。(リーグ戦に向けて)初戦でこういう試合があったというのはある意味ラッキーで、中盤や終盤ではなく初戦だからこそ、これからチームを変えていける、いいキッカケになる試合だったと思うので、これから長丁場になると思いますけど、チームをレベルアップさせて行きたいと思います。(来週に向けて)来週も頑張って勝ちます。

 

富澤太凱(経1)

(今日の試合を振り返って)初めて春のリーグ戦出てみたんですけど、相手チームもうまくて思うようにこっちのやろうとしていたことができなくてバタバタするタイミングもあったんですけど、先輩方がしっかりと切るところは切ってくださったので自分は上がってきたボールを決めるだけだったので良かったです。(大学に入って初めてのリーグ戦で思い切っていっているように見えたが緊張などは)さすがにやっぱり緊張はしましたね。それでもやっぱりこの部員のなかで6人のなかに選ばせて頂いている以上は緊張とかしている場合じゃないなと思って2セット目からはしっかり自分のバレーをしようと考えていました。(良い場面と苦しい場面と波があったように見えたが)どうなんですかね。自分はずっと打ちっぱなしだったので流れとかあんまり考えてなかったです。(2セット目以降マークが激しくなったように見えたが)相手がストレートにブロックを張るようになってきたので、クロスに打ったり思いっきり飛ばしてみたり、いろいろ試したんですけど結局ストレート打ちになってしまって結果としてたまたま相手のブロックが緩かったので決まったんですけど、たぶんもっと格上の相手だったら決まらなくなってくると思うので、そこは明日からまた課題にして頑張りたいと思います。(コート内での先輩方からの声かけについては)本当にいっぱい声をかけていただいてそのおかげで思いっきりやれたという感じです。(このチームの印象は)先輩方が本当に考えて考えてバレーをしているので、自分も常に考えてやらないとどんどん置いて行かれるなと感じます。(注目ルーキーとして期待されていますが)もっとすごい子が控えにいるので。その子が爆発するのを見ていてください。マルキナシム君なんですけど、その子が頑張ってくれるので、僕はそれまで起爆剤のような役割で頑張れればいいかなと思っています。(今季リーグの意気込みは)まずは入れ替え戦に進出してしっかり1部に戻り、強い慶應を復活させられればいいなと思っています。

 

サイド

黒田 彪斗(環3・富山第一高)

セッター

尾木 将(政3・修道高)

センター

佐藤 康平(環3・桐蔭学園高)

オポジット

富澤 太凱(経1・慶應高)

サイド

布川 智規(商4・桐朋高)

センター

上野 素希(文4・甲陽学院高)

リベロ

松岡 海(文3・慶應高)

途中出場

池田 裕哉(環4・北嵯峨高)

 

長澤 翔吾(環3・盛岡第一高)

 

マルキ ナシム(環1・川越東高)

 

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