【ソッカー(女子)】関東リーグ後期第6節 好調を維持する慶大 残留へ大きな価値を持つ勝ち点1を獲得 東京国際大戦

ソッカー

第25回関東女子サッカーリーグ 後期第6節 vs東京国際大学

2019/08/17(土)16:00KO

@慶應義塾大学下田グラウンド

前節で見事な逆転勝ちを飾った慶大。この日の相手は勝ち点3差で追う東京国際大学だ。前半からボールを回し攻勢をかけるものの、なかなかシュートまで持ち込めない。後半もチャンスを作りながらも無得点に終わった。守備では最後まで集中力を切らさないプレーで得点を与えずに、そのまま0−0で試合終了。2部残留へ価値のある勝ち点1を手にする結果となった。

【スコア】

慶應義塾大学0-0東京国際大学

 

◇慶大出場選手

GK 加藤楓琳(総4・常盤木学園)

DF 中井里衣子(総2・作陽)

DF 奥本くるみ(環4・浦和レッズレディースユース)

DF 工藤真子(総4・日テレ・メニーナ)©

DF 佐藤幸恵(総3・十文字)→64分 足立智佳(環3・大阪桐蔭)

MF 松木里緒(環4・常盤木学園)

MF 勝木日南子(総4・大和)→83分 庄司夏穂(総4・聖和学園)

MF 小川愛(総3・神村学園)

MF 髙橋佳里(総1・常盤木学園)

FW 高月彩香(環2・村田女子)→46分 ブラフ フェイ(文1・スフィーダ世田谷FCユース)

FW 山本華乃(理3・横須賀シーガルズ)

 

国体組も帰ってきた

来週から始まる関東大学女子サッカーリーグに向けて勢いに乗りたい慶大。今季初の連勝を目指して東京国際大学との試合に臨んだ。前節、第74回国民体育大会のブロック大会に出場していた影響でチームを離れていた佐藤幸恵(総3・十文字)・小川愛(総3・神村学園)が先発メンバーに復帰した。

今日も大きなセーブを見せた

慶大は試合開始早々からロングボールや細かいパス回しで前線にボールを供給する。特にサイドから崩して何度もクロスボールを上げたが、精度が伴わずPA内で勝負することができない。33分、細かいパスから抜け出した山本華乃(理3・横須賀シーガルズ)が倒れこみながらシュートを放つもこれは枠外に飛んだ。37分には勝木日南子(総4・大和)のクロスのこぼれ球を松木里緒(環4・常盤木学園)がシュートするもキーパー正面。チャンスを作るものの得点が奪えない。守備ではミスから何度かピンチを招いたが、切り替えの早さや中井里衣子(総2・作陽)の相手FWを前で潰す活躍が目立ち、攻撃の芽を摘んだ。結局、前半の間に両チームともゴールは生まれず、0−0で折り返した。

4本のCKをものにできなかった

後半から高月彩香(環2・村田女子)に代わってブラフ フェイ(文1・スフィーダ世田谷FCユース)が右SBに入り、工藤真子(総4・日テレ・メニーナ)がボランチに移動、高月の位置には髙橋佳里(総1・常盤木学園)が一列上がった。後半も前半以上に攻勢をかけて好機を作り出す。50分には工藤からPA内に速いグラウンダーのボールが入るも、合わせることができない。さらに4分後、左サイドから攻めこみ松木にクロスを上げ、最後はPA付近で勝木がミドルシュートを放つもクロスバーの上へ。惜しいシーンが続く。すると61分、この試合で最大のチャンスが訪れる。左サイドから攻めこんで最後は勝木が右足を振り抜いた。あわやゴールかという軌道を描いたが、惜しくもクロスバーに直撃。得点とはならなかった。その後も工藤を起点に相手ゴールに迫るも1点が遠い試合となる。守備陣も前半同様に徹底した声掛けと連携、体を張ったプレーで相手を封じた。そのまま試合は動かずにホイッスルが鳴って試合終了。0−0の引き分けに終わった。

試合後、観客席に挨拶をする慶大

試合後、「夏休み前と後で(チームは)劇的に成長している」(伊藤監督)、「比較的今は良い状態」(奥本)と語ったように、後期の手応えをチーム全体で共有している。今シーズンを振り返ると、一時期は最下位に落ち込むなどチームとして苦しい時期が続いた。だがその苦しみを乗り越えた今のチームは確かに進化している。しかし、まだその悔しさを全て出し切ったわけではない。いよいよ来週からインカレに向けた戦いが始まる。今までの悔しさを晴らすことができる舞台、大学リーグ。今シーズン流した悔し涙を糧に、荒鷲軍団の逆襲が始まる。

(記事:小林由和 写真:柴田航太郎)

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〜関東女子サッカーリーグ レギュレーション〜

上位3位から6位のチームは2部残留となる。最下位は2部入替戦にまわり、各都県リーグ1位によるトーナメント大会での2位との対戦により決定する。

©慶應スポーツ

以下、試合後の監督・選手のコメント

伊藤洋平監督

好調を維持している

――引き分けという結果に関して今の率直な感想を

残り試合や他チームとの勝ち点差を考えると、勝ち点1を取ることができたというのはまあ悪くない結果なのかなと思います。

――やりたいことはできていたように感じたが、
1点が遠い試合となった

そうですね。まあ何をもってやりたいことがという話になると思うのですが、やはりゴールを取るためにやっているのでシュート数だとか最後崩し切った回数というのはあまり満足いっていないというのがあります。

--12月に1試合を残していますが、ここまでの総括を

まだしないですよ(笑)。まだできないです。ちゃんと残留を確実なものにしてから総括します。

――いよいよ来週からインカレに向けた大学リーグが始まります。意気込みをお願いします

僕らは本当に夏休み前と後で劇的に成長していて、それもやはり選手たちが本当チームの現状に対してしっかりと課題を認識してアクションを取り続けている成果だと思うので、あと1週間どれだけまた成長できるかすごく楽しみですし、また生まれ変わった慶應を皆さんにお届けできるかなと思うのでぜひ応援宜しくお願いします。

 

奥本くるみ(環4・浦和レッズレディースユース) 

--12月に1試合を残していますが、関東リーグのこれまで戦いはいかがでしたか
前期は結構上手くいっていない時期が続いてたんですけど、後期入ってシステム変えたりした中で、比較的今は良い状態だと思います。

--今日の試合、無失点という結果はどのように捉えていますか
DFとして0で抑えるってことはやるべきことだとは思うんですけど、まだまだ自分自身ももっとやらなきゃいけない部分も多いので、そこはしっかりしないと大学リーグも始まるので。

--まだまだやらなきゃいけないというのは攻撃の組み立てに関してですか
自分たちはボールを大事にして下から繋げていくので、私含めて後ろからしっかり組み立てていくのが攻撃への貢献になると思ってやっています。

--大学リーグに向けて意気込み
大学リーグはインカレにもつながるので、一戦一戦大切に戦っていきます。

 

髙橋佳里(総1・常盤木学園) 

--関東リーグが今日で一区切りとなりました
4バックになってから5バックの時よりも、選手同士の試合中の入れ替わりとかが生まれて攻撃パターンも増えたので、2勝2分1敗という良い結果に繋がったことは後期シーズンに入って良くなった証だと思います。

--今日もチャンスの数で上回っていましたが、攻撃の手応えはいかがでしたか
サイドから崩す場面は多くてクロスも上げられてチャンスは多かったんですけど、中央の崩しの部分がなかなか出来なくてシュートで終わることが少なかったのがまだまだだなって思います。

--中央を崩すという言葉がありましたが、髙橋選手を含むボランチ2枚がもう少し前線に顔を出すのも必要ですか
そうですね。今日はビルドアップに2ボランチが気をつけすぎちゃって、下がり目になっちゃいました。もっと前に出ることができたらサポートができて良い形で中央から崩していけるなと思います。

--いよいよ来週から大学リーグです
関東リーグよりもレベルは絶対上がるので一つ一つの練習に全力かけてさらに成長して、インカレ優勝に近づく結果を残したいです。

 

今季の戦いはこちらからどうぞ!


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