【野球】投打噛み合い３連勝！優勝に向けて前進 明大②

４月２５日（日）東京六大学野球春季リーグ戦　明大２回戦　＠明治神宮野球場

走者を背負いながらも粘投した増居

前日の勝利で勢いに乗る慶大が明大２回戦に臨んだ。１回表、先頭打者の廣瀬隆太（商２・ 慶應）が二塁打を放つと、渡部遼人（環４・桐光学園）が内野安打で続き、すぐさま盗塁を成功させて１死二、三塁。４番・正木智也（政４・慶應）が適時打を放ち２点の先制に成功する。４回裏、犠飛で１点差に迫られるものの、８回表に打線が繋がる。１死満塁の場面で主将・福井章吾（環４・大阪桐蔭）が内野安打を放ち、リードを２点に広げた。続く９回表、１死一、三塁のチャンスを迎えると正木の内野安打でさらに１点を追加。投手陣は増居翔太（総３・彦根東）－森田晃介 （商４・慶應）－橋本達弥（環３・長田）の継投で明大の反撃を許さず、４－１と快勝。次週以降に勢いをつける結果となった。

慶大バッテリー：○増居、森田、橋本達－福井

明大バッテリー：●髙橋、石原、米原、渡部翔－植田

◆慶大出場選手

本日から無観客試合となった東京六大学野球春季リーグ戦。多くの観客が訪れた前日とは打って変わって、応援の声がなく静かな明治神宮野球場には、代わりに選手同士で仲間を鼓舞する声が響き渡っていた。春季リーグ戦優勝を果たすためには落とせない試合である明大２回戦。ベンチからの声には一層力がこもっていた。

初回から試合は動いた。先頭打者の廣瀬が二塁打を放つと、渡部遼が内野安打で続き、すぐに盗塁を成功させて初回から明大に揺さぶりをかける。１死二、三塁のチャンスに、４番・正木が甘い球を一球で仕留め２点を先制。明大先発・髙橋聖人（商４・小諸商）の立ち上がりを叩いた慶大は、前日に続いて先制のホームを踏んだ。慶大の先発は増居。走者を許しながらも落ち着いた投球で要所を抑え、明大打線に得点を許さず２回裏が終了。

追加点を挙げたい慶大は３回表、廣瀬が失策で出塁した後、渡部遼が犠打を成功させる。４番・正木も失策で出塁し２死一、三塁のチャンスをつくるも、髙橋に後続を抑えられ得点には繋がらず。３回裏には髙橋の安打から２死一、三塁のピンチを迎えたが、渡部遼の好守も光り、失点を許さなかった。

次に試合が動いたのは４回裏。先頭の植田理久都（国４・高松商）にフェンス直撃の二塁打を浴びると、１死三塁から山田陸人（法３・桐光学園）の右翼への犠飛で１点を返されてしまう。１点差に迫られた慶大は６回表、下山悠介 （商３・慶應）、朝日晴人（環３・彦根東）の連打でチャンスを迎えるも、後続が倒れ追加点とはならなかった。

５回８３球でマウンドを降りた増居の後を継いだのは前日先発した森田。福井が相手の盗塁阻止などバックの攻守にも恵まれ、６、７回を無失点で投げ切った。

８回表、下山が右中間への二塁打を放つと、続く朝日が失策で出塁。その後、橋本典之（環４・出雲）の右前安打で１死満塁のチャンスをつくり、福井の内野安打の間に１点を追加。リードを２点に広げた。

９回表には、廣瀬が左中間に二塁打を放ち、渡部遼が犠打を決める。１死一、三塁のチャンスを逃さず、正木の内野安打の間にさらに１点を加え、４－１とした。８回から登板した橋本達は最後まで好投を見せて２回を無失点に抑え、前日に続き明大に快勝した。

先制、中押し、ダメ押しと効果的に打線が得点を重ねられたことがひとつの勝因だろう。投手陣も増居－森田－橋本達の継投で明大打線を１点に抑え、３連勝となった。打線の繋がり、３投手によるリレー。今年のチームのスローガンである「繋勝（けいしょう）」を体現するような試合となった。次週の東大戦も全員の力で勝利をつかんで欲しい。

（記事：田中 瑠莉佳）

◆打撃成績

◆投手成績

◆選手コメント

増居 翔太（総３・彦根東）

投球内容は良くなかったですが、野手が粘り強く守ってくれて、勝つことができてよかったです。

※当記事は緊急事態宣言発令を受け、オンライン中継を見て執筆しました。